悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

ニューロマンサーとサイバーパンク2077

Amazonより

衝動買いなのですが、以前からちょっと興味のあった「ニューロマンサー」という小説をAmazon Kindleにて購入しました。
まだ全部は読んでいないのですが、もはやわからない言葉の連続でとんでもない状態になっています。
難読というか、読みづらい小説です。
多分、事前に知識無しで読むと最後まで読むのはつらいかもしれません。

少なくとも「ブレードランナー」やその原作となった「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」などが好きな人でないと厳しい世界観だと思います。
かなり昔に「ブレードランナー」を見ましたが、感動というものはあまりなかったですが、あの世界観は独特でした。
その後、「マトリックス」といった映画も大ヒットし、サイバー空間を題材とした映画も増えました。

この「ニューロマンサー」なのですが、少し読んだだけで、あのゲームとそっくりだと思いました。
ポーランドにあるCDプロジェクトという会社が作っている「サイバーパンク2077」というゲームです。
CDプロジェクトREDなんて言うポーランドの会社を聞いてもあまりピンときませんが、「ウィッチャー」というゲームを作った会社といえば、ゲームをする人ならほぼ分かるんじゃないでしょうか。

「ウィッチャー」もシリーズとなっている大ヒットゲームなのですが、日本で有名になったのは3作目の「ウィッチャー3 ワイルドハント」です。
ヨーロッパ風の架空の世界を舞台にしたオープンワールドゲームで、その作り込みの凄さに驚いたものです。
私も結構プレイしましたが、その世界観とストーリーは素晴らしかったですね。
ウィッチャーと呼ばれるモンスターを狩るのを仕事としている特殊能力者の物語です。
ウィッチャーは秘薬を飲み、一時的に様々な能力を上げることができます。
ただし、その代償として生殖能力を失います。
魔物退治には欠かせない人なのですが、普通の人からは「人ではない」と白い目で見られるという複雑な立場。
主人公はゲラルトという銀髪の男で、彼を取り巻く人たち、師匠のヴェセミル、恋人だった魔術師のイェネファーとトリスなど登場人物も子供向けではなくすべて大人です。
お子様禁止のシーンも結構ありますし、魔物や盗賊たちとの格闘でも結構激しい表現もあるなど完全に大人向けのゲームですね。

 

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いつものことながら話が脱線しましたね。
CDプロジェクトREDと言う会社はすごいタイトルを作る世界的なゲーム制作会社ということを言いたかったのですが、世界的に大ヒットした「ウィッチャー3ワイルドハント」のあとに満を持して発表されたのがこの「サイバーパンク2077」なんですね。
とはいえ、2020年に出たゲームなので特別新しいわけではありません。
私は1年くらい前に購入してしばらく遊んでいましたが、ずっと放置していました。
面白いかどうかは人により違いますが、その世界観というのが凄いんですね。
タイトル通り2077年の世界の話なのですが、科学が発達し、人は肉体のアップグレードをするようになって特殊な能力を追加するんですね。
人口皮膚に、高性能な眼球、圧倒的な瞬発力や集中力といったものも科学の力でアップグレードしていくんですね。
グローバルな大企業が富を独占し、貧富の差はますます激しくなります。
当然犯罪も増え、凶悪になっていきます。
退廃した街ナイトシティを舞台にしているのですが、そこに住むV(ヴィー)が主人公で色々なクエストをこなしながら、メインストーリーを進めていくといったゲームですね。


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ニューロマンサーもそっくりなんですね。
文字情報だけではとてもじゃないけれど、ニューロマンサーの世界を理解しづらいと思いますが、サイバーパンク2077をプレイした人なら、十分読み進められるでしょう。
あの世界観がそのままだと思いますね。
もちろん細かい点は随分と違うと思いますが。
映画「ブレードランナー」の映像もとても参考になるでしょう。
ブレードランナーはかなり昔に見てなんとなくしか覚えていませんが、SFの世界の偉い人によるとSF作品を語る上では避けて通れない作品らしいです。
そしてもう一つ映画としては「マトリックス」ですね。
あの映画もこの作品を読む上で見ていたほうがいいかもしれません。

 

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映像とは違って、文字でその世界を想像するというのはなかなか難しいです。
この本が発行された当時、映像としてこれほど優秀な映画はなかったですから、作者であるウイリアム・ギブスンという方はどういう頭をしていたのでしょうか。
1980年代初頭ですから、パソコンなんてものはまだまだの時代でしたし、もちろんスマとフォンなんてものはありません。
それどころかインターネットと言う言葉すらなかった時代です。
この小説を書いた人は未来を予知していたのかもしれません。
となると、このような肉体をアップグレードする時代というのも来るのかもしれません。

とても読みづらい小説ですが、「サイバーパンク2077」といったゲームや「ブレードランナー」「マトリックス」という映画が好きなら読んでおくべき小説でしょう。

ハマる人にはたまらない小説だと思います。
まだ最後まで読んでいませんが、読み切ったあと、感想を再度書いてみようかな?と思っています。
理解できる自信は全然ないですが。

 

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