悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

フリー・ガイ ゲーム内のモブキャラが主演

モブキャラって、最近でこそ普通に使われているみたいですが、最初はなんのことかわかりませんでしたね。
背景に同化しているキャラクター、存在自体にそれほど意味のないキャラクターということですね。アニメやゲームの世界では本当に替えがきくキャラクターで、なくてもストーリー、大勢に影響はないキャラクターですよね。

でもアニメでもゲームでもモブキャラをしっかり作り込んでいるもの、そのためには手間もお金もかかるわけですが、作り込みが半端ない作品は、感情移入がしやすい、その世界ん溶け込みやすい気がします。

 


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主演はライアン・レイノルズ
最近売れている俳優さんで、どちらかというと二枚目キャラよりもコミカルな役柄が多いですね。
アメコミヒーロー(ダークヒーロー?コミカルヒーロー?)のデッドプールを演じた俳優さんですね。

 

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そしてこの映画の監督はナイト・ミュージアムという映画シリーズを手掛けたショーン・レヴィです。


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この映画の概要

監督 ショーン・レヴィ

脚本 マット・リーバーマン
   ザック・ペン

製作 ショーン・レヴィ

   ライアン・レイノルズ

製作国 アメリカ合衆国

公開年 2021年

上映時間 115分

製作費 118,000,000ドル

 

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あらすじ

銀行員として真面目に働くガイは、毎日強盗が来て、街中で銃撃戦が起きていることに違和感を感じます。
きっかけはイカした女性でした。
モロトフ・ガールに首ったけになったガイは、彼女にふさわしい人物になろうと努力します。
毎日強盗に襲われていることに違和感を感じたガイは、反撃し、強盗からサングラスを奪いました。
強盗がつけていたサングラスを掛けると、ここはゲーム内の世界で、サングラスを掛けている人(プレイヤー)とゲーム内のただ、存在するだけにキャラクター(NPC、モブキャラ)であることを知ります。


このフリー・シティと言う町、このゲームを作り上げたのはキースという若いプログラマーとミリー・ラスクという女性のプログラマーでした。

このゲームの会社はスナミ・スタジオで、代表はアントワンという人物。
このアントワンは、優れたこのシステムを盗み、自分の会社の権利としていましたが、ミリーはこの会社、アントワンにプログラムを盗んだことに対しての訴訟を起こしている人物です。

キースとミリーの共同開発だったこのシステムが盗作である証拠を突き止めるために、このゲーム内でモロトフ・ガールのアバターを使ってプレイしているのが、ミリーなのです。

 

モロトフ・ガールであるミリーとガイはバーチャルなゲーム世界で、盗作という犯罪の証拠を得るための活動を始めます。

対するアントワンは彼らを抹殺しようとします。
そして影でミリーとつながっているため、有能なプログラマーであるミリーを辞めさせてしまいます。

ガイはゲーム内のモブキャラたちを集め、この世界に立ち向かいます。
そしてミリーはついに、証拠を手にするのです。

見どころ、感想

言うまでもなくお金のかかったCGは見事で、映像を見ているだけでも値打ちがあります。
そして特撮映画に多い暗いシーンは少なく、明るい画面でのものすごい映像の数々を見ることができます。

やっていることはゲーム内のことなので、オンラインゲームなどをしない人、ゲームそのものを軽蔑しているような人には全然面白くないかもしれません。

私はオンラインゲームというものにはほとんどやりませんが、ゲームも好きですので、とても楽しく、ワクワク感溢れている映画でしたね。
「レディプレイヤー1」も面白かったのですが、あちらは更にシリアル。
と言って、この映画がお笑いに終止しただけの映画ではなく、しっかりと作り込まれていますし、ストーリーも不満はありません。

たいてい、こういったオンラインゲームを題材としたストーリーはヴァーチャルな世界で活躍する人物(プレイヤー)のリアルな生活との対比だったりすることが多いのですが、なんとこの映画の主人公のガイにはリアルな生活なんてものはありません。
ゲームの世界だけに存在する非プレイヤーキャラ、NPC(ノンプレイヤーキャラクター)なのです。

毎日、強盗や殺人、爆発などがあちこちで起きている不思議な世界、GTA(グランドセフトオート)などのゲームのことを揶揄しているのだろうと思います。
操作できるキャラクターはメインのストーリーを進めることもできるのですが、オープンワールドで作り込まれた世界では、好きに動いていいのです。
車を盗んで、ストリートをぶっ飛ばしたり、銀行を襲ったりなど、現実では「ちょっとやってみよう」とは誰もが思わないことを、こういった世界では普通にできてしまうのですね。

GTAのようなゲームを「暴力的」で青少年の健全な発育を蝕む害悪ゲームであるという意見も多いのですが、大変人気があります。

小ネタを言うと、この映画の中で、このシステムを盗作をしたとされる「フリー・シティ」の運営会社の名前がスナミです。
これってモロにコナミのことを指していると思われます。
日本でも海外でも「メタルギアソリッド」シリーズはとても有名で、それを作り上げてきた小島秀夫さんはゲーマーたちに尊敬され、愛されている人物です。
小島秀夫氏は、コナミと揉めて、会社を辞めており、小島秀夫ファン、メタルギアソリッドのファンは、コナミを徹底的に批判している時期がありました。
そのあたりをネタにしていると思われます。

あまり幼いお子様には向いていないかもしれませんが、楽しい映画ですし、ゲーム好きならなおさら楽しめると思います。

 

 

 

 

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