恐怖の岬という古い映画のリメイクで、この映画自体も30年も前のものです。
いつかは見ようと思っていましたが、見る機会がなかったのですね。
「郵便配達は二度ベルを鳴らす」のジェシカ・ラングつながりでU-NEXTに表示されたので見てみることにしました。
映画の概要
監督:マーティン・スコセッシ
脚本:ウェズリー・ストリック
製作:バーバラ・デ・フィーナ
製作総指揮:キャスリーン・ケネディ/フランク・マーシャル/スティーブン・スピルバーグ
製作国:アメリカ合衆国
公開:1991年
上映時間:127分
製作費:35,000,000ドル
興行収入:182,292,000ドル
キャスト
サム・ボーデン:ニック・ノルティ
リー・ボーデン:ジェシカ・ラング
ダニエル・ボーデン:ジュリエット・ルイス
ローリー・デイヴィス:イリーナ・ダグラス
クロード・カーセク:ジョー・ドン・ベイカー
リー・ヘラー:グレゴリー・ペック
トム・ブロードベント:フレッド・トンプソン
裁判長:マーティン・バルサム
あらすじ
マックスは刑務所で14年という長い期間服役しました。
彼の体にはいたるところに入れ墨があります。
「真実」「正義」「復讐」といった意味深な言葉がそこにはありました。
彼は出所後、自分を有罪に貶めた国選弁護士のサムへの復讐を始めます。
彼は刑務所で体を鍛え上げ、文字にも疎かったのを改め、本を読み、学習してきました。
サム・ボーデンはマックス・ケイディの弁護人でした。
しかし、マックスの起こした犯罪はレイプ犯であり、その犯罪を憎むあまり彼に有利になる証言を握りつぶしたのです。
それは14年も前のことです。
すっかり忘れていたサムですが、服役していたマックスは刑務所で文字を学び、本を読み、そして体を鍛えまくりながら、出所してからの復讐のために彼の中にある刃を研ぎ澄ましていたのです。
サムは家族を付け回すマックスを不気味に感じ、なんとか排除しようとします。
マックスは以前の粗暴一辺倒な人物ではなく、悪事を働くための知恵も身につけているのです。
嫌がらせはサムの過剰な反応もあってエスカレートしていきます。
そしてついに本性を見せていきます。
感想
ロバート・デ・ニーロが悪役で登場。
彼は本当に役柄に溶け込むために自分自身をどこまでも追い込んでいきますね。
この映画も鍛えまくった素晴らしい肉体を披露。
そしてその表情は不気味を通り超えて気持ち悪さも感じます。
まさに怪演ですね。
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」のときのギャングのヌードルスとはまた違いますし、もちろん「マイ・インターン」のベンのような優しそうな老紳士とは正反対ですね。
冒頭でも述べましたが、これには古い映画があって、「恐怖の岬」というものだそうです。
見たことはありませんが、リメイクで作られるくらいですからきっと素晴らしい映画でしょう。
4度も映画化された「郵便配達は二度ベルを鳴らす」ほどではないですが、ロバート・ミッチャムがマックス役でサムを演じるのがグレゴリー・ペック。
ちなみにロバート・ミッチャムはサムと親しい警官役で、グレゴリー・ペックはマックスの弁護士役として登場しています。
このあたりも映画ファンには見どころなのでしょうね。
オリジナルのモノクロ映画は見ていませんが、見てみたくなりますね。
そしてこの作品の静かな序盤、中盤からどんどん気味悪くなってくるのですが、ラストに近づくとその狂気はエスカレート。
失うものがないマックスは、”無敵の人”となってサム一家に襲いかかりますが、本当にその当たりに凄みがある映画ですね。
見ていてテンションが上りますね。