ミーガンという映画の予告は劇場で何度か目にしました。
ホラー映画を劇場で見たりということはほとんどないのですが、レンタルDVDや配信では結構観たりします。
この映画もホラーと言う位置づけになりますが、どれくらい怖いのかな？なんて思いながら観てみました。
概要
監督：ジェラード・ジョンストン
脚本：アケラ・クーパー
原案：ジェームズ・ワン、アケラ・クーパー
製作国：アメリカ
公開：2023年
上映時間：102分
制作費：12,000,000ドル
興行収入：179,550,000ドル
キャスト
ジェマ：アリソン・ウイリアムズ
ケイディ： ヴァイオレット・マッグロウ
ミーガン： エイミー・ドナルド
デヴィッド：ロニー・チェン
セリア：ロリ・ダンジー
リディア：エイミー・アッシャーウッド
あらすじ
幼い少女ケイディは交通事故で両親を失い、母の妹であるジェマが面倒を見ることになります。
独身でキャリアウーマンのジェマ。
彼女の務める会社はおもちゃの会社です。
心を閉ざすケイディに対して、仕事が忙しくてなかなか面倒を見きれないジェマ。
そして猛犬を飼う隣人セリアともうまくいっていません。
そんなジェマに対して、カウンセラーのリディアはもっとケイディに目を向けるべきだと忠告します。
ジェマが勤めるおもちゃ会社では、ヒット作のおもちゃのパクリ商品がライバルから半額で発売され経営陣は危機意識を持っています。
CEOのデヴィッドはさらなる躍進を目指す経営者で、根本にあるのはお金儲け。
ジェマはコストカットなどにはそれほど興味がなく、学生の頃から培ってきたAI技術を用いた高度アンドロイドの開発をしていました。
姪のケイディの育児に手を焼くジェマは、まだ試作品段階ながら、試験も兼ねてケイディの子守をさせることになります。
心を閉ざしていたケイディですが、またたく間にミーガンの虜になります。
そしてその様子をCEOのデヴィッドにプレゼンすると、その完成度に感動します。
ジェマは職場での待遇も上がりますが、商品とするに当たって、いくつかの心配な点もあるのでした。
高度なAIを搭載しているミーガンは自立して学習をし、どんどん成長します。
そして守るべきケイディを傷つけるものを排除していきます。
はじめは隣の猛犬。
そして隣人へ。
ジェマはケイディがミーガン無しではいられない依存症的な状況に危惧します。
野外学校に参加させますが、そこには意地悪な少年がいます。
か弱いケイディを傷つけるのですが、ミーガンはその少年に報復をするのです。
学習によって成長するミーガンは果たしてどうなっていくのか。
感想
チャイルド・プレイ（2019）とよく比較される映画だと思います。
私もミーガンを観て、チャッキーの二番煎じだと感じました。
ただ、チャッキーのもとであるグッドガイ人形は人の形に似せてあっても人形であるのはまるわかりです。
しかも東南アジアの労働環境が劣悪な工場で大量生産されている商品なのですが、このミーガンはカスタムメイドの高級品です。
まだ1体しかなく、しかも普段の仕事の片手間に作っていたいわば「手抜き」商品なんですね。
ただ、その出来栄えは人形にしては精巧すぎて、パッと見た姿は人そのものなんです。
いわゆる不気味と呼ばれるほどの出来栄えで、蝋人形の館にあるようなものですかね。
あまりに人に近い質感ですが、そばに寄ってみると絶対に生命ではないことが判明するような。
これを商品として販売するとなるといったいいくらになるんだろう？と俗な考えが頭をもたげますが、そもそもミーガンは呪いだとかそういったものはなく、単なるAIがベースになっているプログラム、ロボットなんですね。
なのでそういう意味では怖さはないのですが、その姿が微妙に気持ち悪いです。
演じているのは俳優さんのようですが、彼女の動きはキレキレです。
それもそのはずでミーガンを演じている エイミー・ドナルドさんはニュージーランド出身の2010年生まれの女性ですが、ダンスの世界大会でメダルを獲得するなどその身体能力は抜群で、モデルもやっている多彩なお子様です。
こんなに幼い子役に被り物？メイクで恐怖のAI人形を演じさせているんですね。
ケイディ役のヴァイオレット・マッグロウとも同世代で撮影中に仲良しになったとか。
ちなみにケイディ役の子役さんを観てどこかで観たことがあると思っていたら、アメリカのドラマ「ホーンティング・オブ・ヒルハウス」でした。
一番幼い三女ネルの子供時代を演じていましたが、幼いながらも非常に高い演技力を見せていた実力派ですね。
この映画でもこましゃくれた感じと両親を失ってしまったことで情緒が不安定になっている姿が混ざったような微妙な感じを上手く出せていました。
すごいもんです。
