悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

寿司センター心斎橋 心斎橋ネオン食堂街

心斎橋パルコにある「寿司センター」に行ってきました。
すでに何度も来ている店で、いつも妻と息子の親子水入らずで。

結構並んでいました。
数分待っているとカウンターが空いたので、カウンターでもよいと伝えて座らせてもらえました。

 

妻は、よく冷えた生ビール。
わたしはこの店ではお酒を頂きます。
こんな値段で飲めるので~。

 

最初の一杯目は奈良のお酒、「春鹿」です。
お寿司に合うと書かれているので飲んでみましたが、とても美味しい。
やはりこういうお酒はそのまま飲むのが一番ですね。

 

鯛やサーモン。
私は余り食欲がなかったのか、あまり寿司は食べなかったです。
とは言え、普通に鉄火巻イカなどはいただきました。

 

お酒の肴ということでお造りの盛り合わせ。
ハマチ、鯛、マグロ、イカイクラなどどれも美味しかったですね。
酢味噌がたっぷりとかかっているのがイワシでした。
あまり食べることがなかったイワシがこんなに美味しいものだとは。

 

さらにお酒のおともにふぐ豆腐を頂きました。
昨年来たときよりも値段が上がっていると思うのですが、それでもリーズナブルです。
おダシもとても美味しいのですよね。

 

こんなおいしい料理を前に、お酒もおかわりをいただきました。
若い店員さんが注いでくれています。

 

山口県の原田というお酒です。
山口県といえば「獺祭」なのですが、獺祭は家に買ってあるものがあるので、というわけで外しました。
この「原田」もものすごく美味しかったですね。
至高の時間ですね。

 

いろんな料理店が並んでいる飲食スペースです。
高級感は全くありませんが、なんとなく近未来を先取りしているようなファッショナブルな空間(と思っている)です。
映画ブレードランナーを連想させるのかな?
このお寿司屋さんの上には大きなスクリーンがいろんな広告を次から次へと表示しています。

shinsaibashi.parco.jp

最近は、外食はお多いのです。
職場の仲間と一緒に食べに行くのですが、みんなお酒は飲みませんので私も全然お酒を飲まなくなりました。
このお店で2杯のお酒でいい気分でしたね。
酔っ払うというほどではもちろんないのですが、ちょっと酔い醒ましを兼ねて妻とぶらぶらしました。

ビッグカメラエディオンと言った量販店で何とはなしに物色。
実はデジカメの中古を入手する予定なので、そのケースなどを買おうと思っていたのですが、肝心の本体の大きさが正確にわからないと入らないというのも困りますしね。
以前から欲しかったデジタル一眼ですが、10年以上前のモデルなので、カメラケースも対応機種に入っていない買ったりするんですね。


息子はゲームやらフィギュアやら、日本橋のあたりをブラブラしていたようです。
夕方になり、かなりお腹が空いたようで、ラーメンでも食べて帰ろうということになりました。
息子のリクエストは「玉五郎」の煮干しラーメンでした。
中途半端な時間でしたが、結構混んでいましたね。

 

ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス

Netflixで女房が見ていたドラマです。
あんまり興味はなかったのですが、怖いから一緒に見ようと誘われ、見ているうちにハマりました。
オカルト系のホラーのドラマですね。
2018年の作品で、結構話題だったそうですが、全然知りませんでした。

画像はNetflixより

登場人物

ヒュー・クレイン(父)

リビア・クレイン(母)

ティーブン・クレイン(長男)

シャーリー・クレイン(長女)

テオ・クレイン(次女)

ルーク・クレイン(次男・双子)

ネル・クレイン(三女・双子)

 

あらすじ

クレイン家はこの古い屋敷に引っ越してきました。
設計士の妻オリビアと何でも直そうとする夫のヒューとの間には男女合わせて5人の子供がいます。
この屋敷を手直しして、高値で売ることができれば、かなりの儲けになると思っていたのですが、この家には不可解な事が多かったのです。
そしてついに問題の日がやってきます。
ヒューはオリビアをこの家に置いたまま、子どもたちを連れて、この屋敷から退散します。
あれから長い年月が過ぎ、子どもたちはみんな立派なおとなになりましたが、それぞれが心に大きな傷を負っています。
長男のスティーブは、あの忌まわしいヒルハウスでの不思議な出来事を題材として物語を書き、それが大ヒットします。
2番目の長女であるシャーリーは夫とともに葬儀屋を営み、子供もいます。
3番目は次女のテオ。
彼女は心理学を学び、博士となっていますが、愛情の対象が女性という人物。
そしていつも手袋をはめているのですが、彼女は幼い頃から、触ったものから感じる力を持っているのです。
一番下は双子の兄妹で。ルークとネル。
ルークは、弱みにつけこまれたのか、薬物に溺れてしまっています。
ネルは、幼い頃から「首が曲がった女性」の姿を見るのですが、愛する夫と結婚し、しばらくその悪夢からは逃れることができました。
しかし、夫の突然死によって再び悪夢が蘇ってきます。
この家の謎は?
またあの日、子どもたち全員を連れて、妻を置き去りにした理由は何だったのか?
あの日と現在を行ったり来たりしながら、物語が進んでいきます。

感想

なかなか深いストーリーで、一度見ただけではついていけない、わからないところがたくさんあります。
過去の忌まわしい事件を描くために、昔の時代もドラマとなっています。
したがって、子供時代の兄弟たちを描いているわけですが、子役のレベルが高いというか、しっかりした芝居をします。
とても可愛らしいのですが、それだけではないようですね。
この家の不思議として「赤の部屋」というキーワードが出てきます。
そしてその「赤の部屋」というのが、一つではなく、各人ごとに異なっています。

映像、音とともに、びっくりさせるような演出があり、心臓の悪い人には良くないなあと思ってしまいます。
怖かったですね。
変に、血しぶきとかよりも、こういう心理的に攻めてくるのは怖さが違います。
スプラッター系は怖いというよりも気持ち悪い、えげつない、不快な気持ちにさせてくれますが、心理的な恐怖は、なんとも迫りくるものがあります。
例の日、つまり父親が妻を残してこの屋敷、ヒルハウスから逃亡した夜と現在の時間をいったりきたりしながら、謎を解き明かしていきます。
ものすごくまどろっこしく見えたりしますが、この見せ方もこのドラマの特徴ですね。
長男スティーブンは、このヒルハウスの惨劇をもとに小説を書いて売れっ子作家になります。
彼もものすごい体験をするのですが、事実を認めません。
否定です。拒否です。
2番めの子供である長女シャーリーは、葬儀屋となりました。
彼女は兄に対しても、父に対しても、常に怒っています。
イライラしがちで何でもかんでも怒りをぶつけないと気がすまない。
彼女もあの事件を受け入れられず、それを「怒り」として表現しているのです。
3番目子供である次女テオは、特殊な能力者です。
感受性が強く、触ったものの本質が見えてしまうのです。
それが怖くて常に手袋をはめているんですね。
そして男性を愛せません。
この家で住んでいたことと減少に対して、冷静に判断しています。
否定」でもなく「受容」でもないという立場ですかね。
次男のルークは、幼い頃より森の奥に住む少女のアビゲイルと友達ですが、家族の誰も彼女の姿を見ていません。
そして幼い頃の恐怖体験からか、大人になってからはジャンキーとなってしまい、薬物から逃れられません。
ルークは「逃避」なのでしょう。
ルークとの双子であるネルは幼い頃から明るく天真爛漫に振る舞うおしゃべりな子供でしたが、彼女も幼い頃から「首折れ女」の悪夢を見ています。
ネルは、苦しみを取り除いてくれる夫を得て、悪夢からは開放されたと思っていると、その夫が亡くなり、またしても悪夢に苛まれます。
そして犠牲者となってしまうのです。
ネルはこの現象を「受容」してしまうのですね。
この家の何かがこの家族を不幸にしていきますが、幼い双子の二人が犠牲者になるんですね。
謎が多くて本当はもっと深い意味があるに違いないと思うのですが、そこまでは理解できませんでした。
室の高いドラマですよね。
「ウェンズデー」もホラー系のドラマと言えますが、ハリーポッターと同じくらいの怖さ。
この「ホーンティングオブヒルハウス」はゾクゾクする感じで怖さは上回っています。
ちなみに父親ヒューを演じていたのは、スティーブン・スピルバーグの名作「E.T」で主人公の少年エリオットを演じていた俳優さんです。
もうこんな高齢者になっていたとは時の流れの早さを改めて感じてしまいます。

 

恩讐の鎮魂曲 中山七里

 

大型寒波が日本列島にやってきています。
ものすごい寒さですね。
不要不急のようがない人は外出しないように言われていますが、全く外に出ないわけにも行かない人がたくさんいますからね。

 

前回、2作目から読み始めたこの「悪魔の弁護士 御子柴礼司」シリーズの3作目になります。
いつものように通勤電車内で愛機Kindle Paperwhiteで読みました。

 

tails-of-devil.hatenablog.com

この本の目次

第一章 被告人の従順

第二章 被害者の悪徳

第三章 証人の怯懦

第四章 弁護人の悩乱

 

登場人物

御子柴礼司
高額請求をすることと引き換えに、圧倒的に不利な状況でも覆して、何らかの有利な状況を勝ち取る有能な弁護士。

日下部洋子
御子柴弁護士事務所で働く事務員。
御子柴の本当の正体を知っても、変わらずに仕事を続けています。

稲見武雄
御子柴礼司が少年院で指導していた教官で、現在は伯楽園という特別養護老人ホームにいます。

栃野守
伯楽園のベテラン介護士
稲見に鈍器で頭部を殴打されたことが元で死に至ります。

山崎
広域暴力団宏龍会の幹部。
知的で頭の回転が早く、御子柴礼司の能力を高く評価しています。

谷崎
東京弁護士会の大物。
懐が深く、御子柴を持ってしても計り知れない器の深さがある人物です。
どういうわけか御子柴の過去を知っても、彼の弁護士としての能力は高く買っているようです。

あらすじ

ある客船の事故のシーンから始まります。
韓国船籍のブルーオーシャン号の沈没事故があり、救命ボートはおろか、救命胴衣さえ整っていなかったこの船に取り残された乗客たち。
男は自らが助かるために、恐怖に怯えるか弱い女性から救命胴衣を暴力で奪い取ります。
乗客の携帯電話で撮影されたとみられるこの映像が世間の目にさらされる事になりました。
すぐに犯人探しが始まり、警察は暴行事件としてこの男を逮捕、立件。
しかし身体の危機的状況のおける緊急避難とされ、無罪となりました。

かつては「死体配達人」と呼ばれていた少年は、成長し、今は「悪魔の弁護士」と呼ばれるほどの辣腕弁護士になっています。
前回の法廷で御子柴礼司は、自身の過去がさらされ、多くの顧客を失います。
しかし、その能力は高く、脛に傷を持つ暴力団などからは頼りにされる弁護士として仕事はあるのでした。

自身が少年院時代に指導してもらった稲見武雄が殺人の罪に問われていることを知り、どうしても彼の弁護をする必要があると、国選弁護師から強引にその立場を奪い取ります。
75歳にもなり、足も不自由な稲見は特別養護老人ホーム「伯楽園」で暮らしています。
そこにいるベテランの介護士栃野守を鈍器で殴打して、死に至らしめたという今回の事件。
もともと稲見と栃野は反りが合わないということなのか、仲が悪く、章っ中高論になっているのは周知の事実でした。
事件の目撃者も複数います。
証拠となる鈍器もあり、何よりも殺害したことを本人が自供しています。
稲見は、御子柴の弁護を拒み、罪に服すつもりなのです。
御子柴はこんな八方塞がりの状況の中で、恩師である稲見を救い出すことができるのでしょうか。

感想

前作’(追憶の夜想曲)が面白かったですが、今回も大変な状況から弁護をスタートさせるストーリーです。
どのような小説も、主人公が不利な状況から終盤に一気に変わってくる、どんでん返しが面白いわけで、今回の事件も読みながら、どうなっていくんだろうと思っていました。
前作で、御子柴礼司が「死体配達人」であることはバレてしまっています。
彼の罪派消えるものではなく、そういう意味で主人公を素直に見ることはできないのですが、ストーリーは本当によくできていて、エンターテイメントとして楽しむのには痛快です。
ただ、今回は前回以上に大変です。
前回も犯行が明らかで状況や証言が揃いすぎている状況でしたが、今回はそれ以上にどうしようもない状況です。
何と言っても弁護される側の依頼人が非協力的を通り超えて、弁護してほしくない様子なのです。

元いた国選弁護士は検察官上がりのヤメ検で、依頼人の弁護よりも社会正義を上に考えている人物です。
そんな国選弁護師から今回も強引に担当を替われと凄んでいく辺のやり取りも大変面白かったですね。

冒頭のシーンでは、セウォル号事件を思い出します。
学生の旅行にも利用されていたこの船で、多くの高校生たちが悲劇に巻き込まれてしまいました。
この事件と同じく、この小説でも船の運行を預かる船長以下船員たちは乗客を見捨てて先に逃げ出した点なども、スパイスが効いていると言う感じですね。


ウェンズデー アダムスファミリーの娘の物語

 

女房がこのドラマを見たいと強くいっていました。
お正月明けの休みのときに一緒に鑑賞。
面白かったですね。
Netflixのドラマのクオリティは高いです。
テレビドラマのクオリティではないですね。

 

キャスト

ウェンズデー・アダムス ジェナ・オルテガ

モーティシア・アダムス キャサリン・ゼタ・ジョーンズ

ゴメス・アダムス ルイス・ガスマン

ラリッサ・ウィームス校長 グェンドリン・クリスティー

イーニッド エマ・マイヤーズ

 

ストーリー

風変わりな人間(のけ者)が集まる学校、ネヴァーモア学園。
その学校に転校することになったアダムス家の長女のウェンズデー。
母親のモーティシアから無理に入れられた全寮制のこの学校。
ウェンズデーは学校に馴染めず、孤立しています。
しかし、この学校の付近では不審な殺人事件が起きています。
また学校でも怪事件が発生するのです。
ウェンズデーは特殊な能力(予知能力)が芽生えてきたことによる不安を感じていました。
モーティシアはウェンズデーの能力に関することを心配して、自分の母校であるこの学校に入れたのです。
ネヴァーモア学園の校長はモーティシアとは同期のラリッサ。
ラリッサはウェンズデーにとって味方なのかどうかもわかりません。
またアダムス家のハンドがお目付け役になったものの、ウェンズデーには逆らえず、彼女のしもべとなって活躍します。
ウェンズデーは頭脳も運動神経も抜群です。
しかし人付き合いは苦手なのか、人を寄せ付けず、クールを飛び越えています。
そんなウェンズデーの周りには友人たちはいませんが、明るいイーニッドがルームメイトです。
そしていつもカフェでアルバイトしている、保安官の息子でもあるタイラーとは打ち解ける仲になりそうです。


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感想

ティム・バートンが手掛けているだけあって、本当にクオリティが高いです。
ドラマのレベルじゃないと思います。
世界観はハリーポッターと似ています。
あの世界観が好きな人なら、絶対に楽しめると思います。
特殊な人達ばかりが集まった変な学校です。
石化能力を持つゴーゴンや心を操るセイレーン、狼男になる能力など様々ですが、実際にはそれらを全面に押し出すシーンは少なく、あくまで人間社会に溶け込んでいる?人として描かれています。
もうアダムスファミリーの世界ですからね、そういう理屈は抜きで、暗くて美しい映像と独特の世界観を楽しんでもらいたいです。
主演のウェンズデーを演じるジェナ・オルテガ
子役としてはそれなりの実績はあるようですが、この作品は大役になります。
そしてその存在感が凄いです。
大きな目で言葉以上に語りかけてくれているようで、不気味でクールなウェンズデーですね。
ダンスパーティのシーンなんかはもう目が行っちゃっていますね。


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アダムスファミリーの映画で同じくウェンズデー役でブレイクしたクリスティーナ・リッチもこのドラマに教師の一人として出演しています。
すでにかなりのおばちゃんになっていて、時間が経つのは早いもんだと改めて思ったりしましたね。
ミステリー要素もあって、だれがこの連続殺人の犯人なのか?という点がメインのストーリーとなっています。
同時に、過去に殺された「のけ者」たち、中でもアダムス家の先祖の女性グッディ・アダムスの能力を強く受け継いだのがウェンズデーということも大きな柱になっています。

面白かったですよ~。

追憶の夜想曲 中山七里

弁護士御子柴礼司シリーズらしいです。
名前はなんとなく聞いたことがあるのですが、この本を読むまでは前知識はありません。
テレビドラマにもなっているらしいですね、いや、何も知らずに読んでみるというスタイルは相変わらずです。

この本の目次

第一章 弁護士の策謀

第二章 訴追人の懐疑

第三章 守護人の懊悩

第四章 罪人の韜晦

登場人物

御子柴礼司
過去に重い十字架を背負う、弁護士。
その鋭い舌鋒と論理で様々な裁判を勝ち抜く実力者で、悪魔の弁護士とも。
相手を選ばず、高額な請求をする弁護士としても知られています。

 

津田亜希子
津田伸吾を殺害した罪で裁判となっています。
美雪という13歳の娘と倫子という6歳の娘がいます。

津田要蔵
津田慎吾の実の父親で近所に住んでいます。
息子を殺されたにも関わらず、息子のこれまでの行いなどを鑑みて、嫁の亜希子の減刑を求めています。

 

あらすじ

弁護士である御子柴礼司は、ある主婦が夫を殺害した事件の弁護をするために、担当していた弁護士からその仕事を奪い取ります。

どこにでもいる冴えない主婦の津田亜希子が夫の伸吾をカッターナイフで刺殺したという事件。
供述と証拠や状況から、これを覆すのは難しく、どうやって減刑を狙うかと言うのがポイントとも思われました。
被害者の津田慎吾は、ソフトウェアの会社ではそこそこ羽振りが良かったもののリストラに会い、仕事を失います。
運よく出世しただけの人物でしたが、自分の能力を過信し、地道な就職をせずにトレーダーとしての成功を目指しますが、結局は退職金も使い果たし、借金だらけになってしまいます。
生活は妻のパート頼みであり、生活は困窮していました。
そんな中、亜希子のパート先の男性に惹かれていき、それがきっかけで夫と口論となります。
夫の伸吾に暴力を受け、カッとなった亜希子は傍にあったカッターナイフで夫を刺殺したという事件でした。
殺害後、夫の死体を処理しようとしていたところ、夫の実の父親である津田要蔵が家にやってきて、その現場を見られてしまいます。
要蔵は息子を嫁に殺されたわけですが、嫁には非常に同情しており、減刑を求める側に立っています。

御子柴は、まず亜希子の同僚の男性から重要な証言を得ます。
彼は別に結婚を約束した恋人が折り、亜希子とは全く恋愛関係もなかったといいます。
続いて御子柴は亜希子の過去を調べていきます。
彼女は幼い頃、福岡に住んでいましたが、妹が殺害され、その時のショックで記憶を失っています。
被害者であるにも関わらず、津田家は誹謗中傷にさらされ、神戸に引っ越しをしました。
真相を次々と暴いていく御子柴。
しかし真相に触れていくとともに御子柴自身が非常に辛い立場に立たされることになります。

 

 

感想

いつものように、御子柴礼司シリーズの最初の作品ではありません。
本来はちゃんと1作めから読むのが正しいのでしょう。
相変わらずやらかしてしまっています。
この追憶の夜想曲は第2作でした。
ついでにいうとこの後に読んだ「恩讐の鎮魂曲」は3作目であり、1作目はまだ読んでいません。
第1作は「贖罪の奏鳴曲」。
読んでみたいですが、2作品を読んで御子柴礼司の手の内をある程度知ってしまったので若干興味が失せてしまっていますね。
ちなみに第4作が「悪徳の輪舞曲」。
第5作が「復習の協奏曲」です。
このシリーズにはすべてクラシック音楽の名前がついています。
漢字で書かれていますが、読みは違います。
奏鳴曲はソナタ
夜想曲ノクターン
鎮魂曲はレクイエム。
輪舞曲はロンド。
協奏曲はコンチェルト。
タイトルだけでも素敵ですよね。
しかしタイトルとは違って、この主人公の弁護士御子柴礼司は重い罪を背負っているのですね。
小説の世界だからこそで現実にはありえないと思っていましたが、現実に同級生を殺害した少年が未成年であるため、成人としての罪を問われず、法的には全く問題なく弁護士として活動しているそうです。
高校生首切り殺人事件(サレジオ事件)で、1969年なので、半世紀以上前の事件になります。

高校生首切り殺人事件 - Wikipedia

またこの事件をもとにした小説「心にナイフを忍ばせて」というものもあります。
結局この事件の少年は、司法試験に合格し弁護士としても成功を収めていましたが、彼の少年時代の事件が明るみに出てからは、批判は免れず、廃業に追い込まれています。

さて、御子柴礼司という強烈な個性を持ったキャラクターがこの小説の主人公で大活躍します。
彼は、過去の過ちを精算し、二度と過ちを犯さない誓いとともに自身の知能の限りを絞って法廷で闘います。
その切れ味は素晴らしいですし、あっと驚くどんでん返しもあります。
今回の事件では御子柴礼司の起こした過去が法廷で暴かれてしまいますが、それ自体も大変な驚きですが、更にその後の真相についても驚くべき事実が浮かび上がってきます。
読み応えありましたね。

 

 

 

 

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