以前スウェーデン版を途中まで見た記憶があったのですが、それっきりになっていました。
ダニエル・クレイグつながりで、この作品を見ました。
158分と長めの映画です。
映画情報
監督 デヴィッド・フィンチャー
脚本 スティーヴン・ザイリアン
原作 スティーグ・ラーソン
公開 2011年(日本では2012年)
上映時間 158分
制作費 90,000,000ドル
興行収入 232,617,000ドル
キャスト
ミカエル・ブルムクヴィスト ダニエル・クレイグ
リスベット・サランデル ルーニー・マーラ
ヘンリック・ヴァンゲル クリストファー・プラマー
マルティン・ヴァンゲル ステラン・スカルスガルド
あらすじ
ジャーナリストのミカエル・ブルムクヴィストは実業家ヴェンネルストレムをスクープしますが、逆に名誉毀損で訴えられます。
そして裁判で敗れ、財産をも失うのです。
ジャーナリストとして窮地に立つミカエルに今度は別の大物実業家から連絡が入ります。
ヴァンゲル一族のトップであるヘンリック・ヴァンゲルが、40年前に失踪した少女ハリエット・ヴァンゲルの失踪の真相を調べてほしいという依頼でした。
ヘンリックはミカエルの調査能力を高く評価しての依頼で、その見返りとして敗訴した裁判を逆転させる証拠を提供するというのでした。
ミカエルに調査に協力するのは、素行に問題ありとされているリスベット・サランドル。
精神科の治療も受けており、後見人の許可がないと行動ができない不自由さがあります。
そして彼女の後見人は善人の皮を被った悪党でした。
彼女の自由を奪い、レイプもするのでした。
リスベットは機会を伺い、後見人から二度と不利益を受けないように罠にはめます。
リスベットは自由を得て、ミカエルの助手としてこの事案の調査をはじめます。
ミカエルだけではおそらく調べきれなかった真相を突き止めることに成功します。
感想
158分とかなり長い映画ですが、スマートフォンに入れて、通勤の合間に見ると言うタイプの映画ではありませんでしたね。
2時間半、この映画を見るために時間を確保しましたが、その価値は十分ありました。
冒頭の部分、ミカエルが大企業の幹部を追い詰めながらも、訴えられてから窮地に立つところや、ヘンリック・ヴァンゲルから依頼を受けるといったところは、よくある映画の冒頭部分と変わりなく、言い方を変えれば退屈です。
しかし、リスベット・サランデルが登場してからは、一気にテンションが上っていきます。
リスベットという女性は、ガリガリで、見た目は男性かと思えるようなタイプです。
体中には入れ墨があり、口数は少なく、危ない印象が漂う女性なのです。
恵まれない環境にいたためか、暴力事件などを起こし、後見人がいます。
成人女性にも関わらず、お金も自由にすることができない立場です。
そんな弱い彼女につけ込んでいたのが担当している後見人です。
そんなリスベットですが、ミカエルとの共同調査で、次第に彼に惹かれていくところもあります。
恋愛という部分に関しては、不器用すぎる彼女ですが、そこがまたなんとも可愛い感じがしてしまうから不思議です。
ラストシーンのあたりでの恋の幾重について応援しつつも、成就しないというのがこの作品の終わり方らしいとも感じますね。
ミカエルを演じるのはダニエル・クレイグですが、この映画ではアクションシーンらしいところは全くありません。
腕っぷしが強いということもまったくありません。
ちょっともったいない気もしますが、こういう役柄も悪くありません。
タイトルにもなっているドラゴン・タトゥーの女、リスベット・サランデルを演じるのはルーニー・マーラ。
強烈な個性のある女性を演じています。
夫はホアキン・フェニックスとこれまたすごい個性的な俳優ですね。
ヘンリック・ヴァンゲルはクリストファー・プラマーが演じています。
サウンド・オブ・ミュージックで有名な大俳優ですが、今年お亡くなりになりましたね。
マルティン・ヴァンゲル役にはスウェーデン人俳優のステラン・スカルスガルド。
最近の映画ではマイティ・ソーやアベンジャーズでセルヴィグ博士を演じています。
あるいはパイレーツ・オブ・カリビアンで呪われた船に縛り付けられているビル・ターナー(父)を演じていますね。
この映画を見て、本を読みたくなりましたね。
結構長い本のようですが、世界中で売れているベストセラーですね。