Windows10は最後のWindowsになるって言われていましたよね。
半年に一度のメジャーアップデート(大型アップデート)をすることで、最新の状態に保ち、セキュリティの問題も解消。
ずっと使えるWindows。
そう思っていました。
6月25日にWindows11を今年の終わりに公開すると発表しました。
- Windows as a Service
- Windows10のバージョン情報
- Windows10のバージョン
- Windows11のバージョンは?
- Windows 11のアップグレード要件
- 暗号化を必須にする理由についての疑問
- Chromebookはどうなの?
Windows as a Service
WAASという言葉で数年前にはもてはやされていた言葉です。
サービスとしてのWindowsということで、OSという基本ソフトウェアが売り切りのソフトウェアとしてではなく、サービスとして提供されるという概念です。
これまでのWindwosでもService Packなどの提供で、サポートはずっとありましたが、それだけではセキュリティを保護できないということなのでしょう。
サポート期間が定められているOSである限り、サービスとして提供し続けるということですね。
Windows10が最後のWindowsとなるということで、Windows10が進化することで永続的に利用されると思うのは普通です。
21015ねの夏にWindows10が出てから、大型アップデートはおよそ半年に一度ずつ行われてきました。
中身が大幅に異なることもあり、当初のOSとは完全に別物だという技術者もいます。
Windows10のバージョン情報
Windows10だと全部同じと思っているとぜんぜん違うのですね。
画面はだいたい同じでも「Windowsの設定」の項目やら内部構造やらは当初とは違うわけですね。
というわけで自分のWindows10がどういうバージョンなのか調べるために、「ファイル名を指定して実行」に「winver」と入力して実行するとバージョン情報が表示されます。
現在であれば、最新は21H1。
20H2や20H1ならまだサポートがあるバージョンですが、それより以前のバージョンならアップデートが必要でしょう。
21H1とか20H2というのが何を表しているのかというと、2021年の上半期(Half1)ということで21H1と表記されているようです。
以前は西暦年の下二桁と作成した月を表し、例えば一番最初のWindows10は1507ということで2015年7月に発表されたということになっています。
Windows10の各バージョンには名前もついていたのですが、最近はそういう呼び方はあまりせずに「21H1」とかの呼び方が普通ですね。
Windows10のバージョン
1507 はじめのWindows10 Threshold 1(TH1)
1511 Windows 10 November Update Threshold 2(TH2)
1607 Windows 10 Anniversary Update Redstone 1(RS1)
1703 Windows 10 Creators Update Redstone 2(RS2)
1709 Windows 10 Fall Creators Update Redstone 3(RS3)
1803 Windows 10 April 2018 Update Redstone 4(RS4)
1809 Windows 10 October 2018 Update Redstone 5(RS5)
1903 Windows 10 April 2019 Update 19H1(19H1)
1909 Windows 10 November 2019 Update 19H2(19H2)
2004 Windows 10 May 2020 Update 20H1(20H1)
20H2 Windows 10 October 2020 Update 20H2(20H2)
21H1 Windows 10 May 2021 Update 21H1(21H1)
Windows10が登場してから丸6年。
半年に一度のバージョンアップとして、これまで12ものバージョンがあるんですね。
最近のバージョンアップは地味で、その分安定してきている気がします。
次回のアップデートでは、かなり変わると言われていますね。
Windows11のバージョンは?
ちなみにOSのバージョンはWindows10以外でもさきほどの「winver」で確認できます。
Windows XPだと5.1
Windows Vistaは6.0
Windows 7は6.1
Windows 8は6.2
Windows 8.1は6.3
なんですよね。
XPはちがうものの、Vista以降は内部的には同じということになります。
Windows10は全然違いますが、Windows11のバージョンは21H2なんですね。
え?21H2ってWindows10の次期バージョンアップも同じなんですけどね。
Windows 11のアップグレード要件
Microsoftの示すアップグレード要件ですが、CPU、メモリ、ストレージといった点は、現在利用しているWindows10のパソコンならだいたい大丈夫でしょう。
CPU 1GHz以上、2コア以上で64ビットというのもごくごく普通です。
メモリ4GBも現在なら最低でもその程度は搭載しているはずです。
そして64GBのストレージというのも問題ないです。
でもこれは最低要件なので、油断できません。
UEFI、セキュアブート対応という点で、Windws7からのアップグレード組は厳しいかもしれません。
プリインストールOSがWindows8以降ならUEFI、セキュアブートというのはたいていクリアしているはずです。
それよりも問題になるのはTPMでしょう。
TPMって何?って方も多いと思います。
私も全く気にしていなかったのですが、法人のパソコンなら結構以前から搭載されているものも多かったのです。
TPMはTrusted Platfom Moduleの略で、直訳すると信頼されるプラットフォームを提供するモジュールで意味不明ですが、簡単に言うとデバイス(パソコン上の部品)のセキュリティに関する情報を扱うチップです。
代表的なものが暗号化機能であるBitlockerを利用する際に、その暗号キーを格納するチップですね。
それ以外にも役割というのもあるのでしょうが、一般的にTPM=暗号化というくらい代表的な利用方法です。
暗号化を必須にする理由についての疑問
暗号化の機能は法人のパソコン、特に営業など持ち出すことの多いパソコンには必要でしょう。
もしパソコンを盗まれ、HDDやSSDからデータを吸い出されたら、大変だというのもわかります。
しかしデスクトップにまでその要件があるというのが個人的には納得ができないところ。
そして暗号化はセキュリティアップにはたしかに繋がりますが、トラブル時の面倒臭さはそれ以上です。
これまでも暗号化が勝手になされて、トラブル時に大変な目にあった人たちをたくさん見ています。
Microsoftアカウントを必須にし、Microsoftアカウントの場合、ほぼ強引に暗号化を進めてくるMicrosoftのやり方にはうんざりします。
もちろん、暗号化してもトラブル時に何も問題がなければいいのですが、暗号化していることすらわからないユーザーが大半。
そして回復キーの存在も知らないのです。
パソコンの性能が上がったため、暗号化によるパソコンのパフォーマンス低下というのはわずかですが、それでも負担もかかっています。
セキュリティに対してそこまで求めていないユーザーにそういう選択肢を与えないというのはどうなのかと思うのですね。
ましてやデスクトップパソコンにTPM、暗号化というのがどこまで必要なのか未だに疑問ですね。
Chromebookはどうなの?
Windowsパソコンは嫌いではないです。
これまで一番使い慣れていますし、これからも多分使い続けるでしょう。
でもパソコンを道具として見るなら、トラブルやアップデートなどの面倒臭さ、手間というのが嫌になります。
スマートフォンと同じようにほとんどつけっぱなしで、画面を開いたらすぐに使える。
あるいはトラブルがあっても初期化が楽。
最悪買い換えることになっても、データがもともとクラウドにあるので、何事もなかったように新しいもので再開できますね。
ただし、それなりのお値段となっています。
とはいえ、Windowsパソコンだと最低クラスの価格ですので、やっぱり安いのですけどね。