今日も職場で働く。
サラリーマンの日。
楽しく働かせてもらっているが、この歳になって、経験を積んでいたとしても、容赦ない言葉に結構心が傷つくものである。
外食しているときにも、目にすることがある。
声高に店員を怒鳴りつける客である。
確かに接客業というものは、お客様あってのことだが、若いお客様が、遥かに年配の店員をボロクソに怒鳴りつけているのを見ると、いたたまれない気になる。
さて、Windows Updateでトラブルが続く。
客が怒るのもわかる。
Windows Updateはセキュリティリスクを押さえるために必要だと伝え、そしてそれらは自動で行われる仕組みとなっている。
ところが、毎回ではないものの、正常に起動しなくなったりすると、なにかに八つ当たりしたくもなるのだろう。
わからないでもない。
普通に使っていて、自動でアップデートされ、再起動後に、自動修復の画面が出たりすると驚く。
それでも自動修復で何事もなかったかのように動いてくれれば文句はない。
問題は、自動修復できなかった場合。
そして往々にして、自動修復ができなかった場合に、相談されるのである。
すべてのパソコンとは言わないが、Windows Updateでトラブルに巻き込まれるパソコンは多い。
そして、たちの悪いことに、自動修復に失敗すると、とれる手段がなかったりする。
修復オプションからセーフモードで起動できればよいが、セーフモードすら起動できないとなると、一か八かの復元をするしか無い。
この復元もうまく行けば、良かったね~と笑って済ませることができるが、失敗すると、さらに状況が悪化することもある。
まあ、Windowsが起動できない以上に最悪なことはあまりないが・・・。
コマンドプロンプトでデータの退避ができるくらいのスキルがある人は、ある程度データを取り出せるが、そもそも普通はそんなことをしない。
バックアップが重要だと、そのときに痛感しても、後の祭りである。
さらにたちの悪いことに、暗号化である。
Microsoftアカウントでサインインして利用している人が多いが、知らない間に暗号化がかけられており、トラブル時には回復キーを要求される。
何も知らないユーザーは回復キーのことがわかっていない。
Microsoftアカウントにそれらは保存されているが、そもそもそこにたどり着けない。
TPMを必須にしたりとか、セキュリティに余念のないことは悪いことではないが、ユーザーに任せるべきことを提供者側が勝手にやりすぎ。
そして説明がなく、説明が自動翻訳の訳のわからない文章。
そもそも情報が少なすぎる。
未だにモダンスタンバイとかで、提灯記事があちこちにあるが、あんなモノまともに使えるとは思っていない。
大体、Windows8の頃に、インスタントGoという名前で同じようなことをやって、コケまくったが、そこからの反省を生かして、きちんと使えるものになったのだろうか?
甚だ疑問である。
メディアの責任もある。
いかにも素晴らしい機能というような記事を書いているが、闇の部分を書いていない。
MicrosoftやIntelに対して、スポンサーということもあって、どの記事も悪いことは書かない。
モダンスタンバイが目指そうとしているところはわからないでもない。
スマートフォンでは当然のように常に通信を続けている。
パソコンはスマートフォンのように電源を入れたままで、画面だけが消えているという状態ではない。
ノートパソコンの蓋を閉じれば、電源が落ちなくても、スリープとなって、動作しなくなる。
それを動作しない状態でも裏で通信をとって、スリープ復帰したときにすぐに受信したものが見られるようにしようとしたもの。
OSが徐々に変わって、いずれは安定して、スマホと同じような機能になる、というのを目指しているんだろうが、根本的な構造がPCとスマホでは違う。
ネットワークがつながることを前提としている、スマートフォンと、ネットワークなんてものがもともと考慮されていなかったPC。
同じようにはならない。
仕事でWindowsパソコンがすぐに無くなることはないと思うが、根本的な設計が古く、スマートフォンなどに立ち遅れたことで、それらの機能を実現しようとやっ気になっているのはわかるが、頑張れば頑張るほど、訳のわからない方向に進んでいるような気がするのである。
スマートフォンにできることを目指すのであれば、一旦PCというものから離れて、完全な新設計をしないと無理だと思う。