悪魔の尻尾

みなさ~ん、元気にしておりますか?

インビジブル 透明人間になったらあなたは何をする?

画像はU-Nextより

ポール・バーホーベン監督の映画。
古典的ホラーの名作「透明人間」のリメイクになると思います。
以前からこの映画の存在は知っていましたが、観る機会がなかったですね。
U-Nextで視聴しました。
透明人間は、大昔の作品「透明人間」(1933年)も見ましたが、流石にふるさを感じる作品で、なんともあっさりした内容でした。
H.G.ウェルズの古典作品そのままに映像化したモノクロ映画で、やっぱり地味なんですね。
それよりも最近の作品である「透明人間」(2020年)はリー・ワネル監督の作品で、見ごたえがありました。

透明人間になったらあなたは何をする?
というのを「低俗に」考えた結果、取る行動。
それを映画にしました~的な内容です。
2000年の映画ですから、もう20年以上前の映画なんですね。

あらすじ

天才科学者セバスチャン・ケインは、動物の透明化に成功しています。
そして動物ではその復元にも成功しましたが、彼はそれを国家に報告せず、さらなる実験を画策します。
それは研究グループを巻き込んで秘密裏に人体実験を行うことでした。
まだ透明化後の精神への安定性や復元の確実性なども実証されていない状態であり、仲間は反対しますが、このグループを仕切っているリーダー格のセバスチャンに逆らえません。
そして実験が始まり、透明化には成功します。
ところが復元がうまく行かず、復元のための薬品の開発に全力を注ぐ間は彼は施設内に閉じ込められることになります。
透明人間となり、その状態を楽しみながらも施設から抜け出せない状況にいらだちを見せるセバスチャン。
ついに彼は、施設を抜け出し、透明人間であることを悪用して犯罪行為を繰り返すことになりました。
元の交際相手である研究メンバーの一人のリンダは身の危険を感じて彼を監視します。
そして彼の不法行為を表沙汰にしようとするのですが、セバスチャンはそれを知って、メンバーすべてを殺害しようとするのです。

感想

ケビン・ベーコンの映画は色々ありますが、今回のケビン・ベーコンは悪者です。
そして天才ですが、元々性格に難がありそうな人物。
透明化の投薬によって精神がさらに凶暴になったという設定ですが、透明人間になってやることがもうお下劣です。
男性みんながそういう行為をすると思われてしまうのではないか~!と思いましたが、そういう行動をすると思っている人はじつは多い。
というのも透明人間でAmazonプライム・ビデオなどのサブスクリプションで検索すると出るわ出るわ、アダルトまがいのタイトルの数々。
「透明変態人間」「時空変態人間」とか、もう透明人間になったら絶対にそういうことをするという前提で作られているような映像作品がわんさかと出てきますね。
男性としてお恥ずかしい限りです。
そんなお下劣な透明人間でしたが、はじめはいたずら程度、施設外に出てからは凶悪化して、ついには口封じとばかりに仲間の研究メンバーの抹殺とどんどんエスカレートしていくところがホラーなのですが、強さはそれほど強くなかったです。
ただ、20年以上前の映像にも関わらず、映像は見事でした。
透明人間がどのようなプロセスで透明になるのかはわかりませんが、視覚化しているので理屈はともかくわかりやすいです。
まずは皮膚が透明になり、その状態はまるで進撃の巨人のような姿。
次に肉は透明化していく中で内蔵の構造があらわになり、ホネホネ人間のスケルトン状態になります。
最後は骨も透明化して完全無欠の透明人間となるのです。
ただ、実体はそこにあるので、塗料をかけられたりするとどこに存在するのかわかります。
またサーモセンサーではその姿がわかりますので万能ではありません。
それにしても透明化という技術があれば、何に利用するのでしょうかね。
やはり兵器など軍事的利用ですか?
崇高な科学が「覗き」や「おさわり」といった低俗な犯罪に利用されるとはなんとも言えないところがあります。
さすがポール・バーホーベン監督の作品と言わなければならないかもしれないですね。

ヒロインのリンダを演じるエリザベス・シューは、ベスト・キッドでダニエルの恋人を演じていた女優さん。
当時から弾けるような可愛い女性で、バック・トゥー・ザ・フューチャーの2作目からはマーティの恋人役にもなりました。
リンダの現在の恋人役の研究者役にはジョシュ・ブローリンが出ていました。
アベンジャーズシリーズのラスボスであるサノスを演じている俳優さんですね。

 

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