悪魔の尻尾

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ミス・ペレグリンと奇妙な子どもたち

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エヴァ・グリーンが主演の映画と思っていました。
確かにこの映画のタイトルになっている人物を演じているのがエヴァ・グリーンですが、主役は明らかに少年ジェイクを演じているエイサ・バターフィールドです。

どこかで見たことがあると思っていたのですが、後で調べてみると、「ヒューゴの不思議な発明」に出ていた少年ですね。
あの映画ではヒューゴ役の少年とともに印象に残っていたのが、クロエ・グレース・モレッツでしたね。

 

 

エイサ・バターフィールドは、この映画のときはほんの小さな子供でしたが、主演を演じているだけあって大変しっかりした俳優さん。
更に成長した姿で、今回の映画でもしっかりと存在感がありました。

 

さてこの物語は、ファンタジーでもありますが、割とドロドロとしたところもあります。
ホラー要素もあるため、小さなお子様にはちょっとつらいかもしれません。
淡いラブストーリーでもあります。

あらすじ

変わり者と見られているおじいちゃんのエイブと仲の良い孫のジェイク。
エイブは自分が子供の頃、ミス・ペレグリンの施設で不思議な子どもたちと一緒に遊んでいた思い出を語ります。
エイブの息子、つまりジェイクの父親は、それらの話を真に受けていませんでした。

ジェイクも大きくなり、おじいちゃんの言うことはデタラメだと思っていたのですが、ある日、エイブは殺されてしまいます。
目のない巨大なモンスター、得体のしれないものに殺され、両目を失ったエイブ。
エイブは死に際に孫のジェイクに託します。
残した言葉は不思議で、ジェイクは立ち直る事ができず、カウンセラーに診察を受けています。
ジェイクはおじいちゃんの死亡があまりにもショッキングでした。
そしておじいちゃんの言っていた島へ言ってみたいというのです。
両親は反対しましたが、カウンセラーの先生は、いい機会だと旅行を薦めます。
ジェイクはおじいちゃんのエイブの最後の言葉を頼りに、ある島に父と一緒に旅行にでかけます。
島へ渡るフェリーに並走するのは、美しい鳥、ハヤブサでした。

島に到着し、かつてあったエイブがいたという施設に行きましたが、すでに廃墟になっています。
施設はドイツ軍の爆撃によって破壊され、居住者は全員死亡したのです。

翌日、父に嘘をついて、ジェイクはまた廃墟へ向かうのでした。
ジェイクが異次元の道を見つけた先には、立派なミス・ペレグリンの施設がありました。
底に住む子どもたちは奇妙な能力を盛っているのでした。
異能者と呼ばれるこどもたちです。
重りのついた靴でないと浮かび上がってしまうエマ。
手から熱を発するオリーブ。
人形などに命を吹き込んで動かすことができるイーノックなど、多彩な面々です。

おじいちゃんの言っていた人たちそのものでした。
そしてミス・ペレグリンとも会うことができました。
彼女はハヤブサに返信する能力をもっています。
また時間を操れる能力も持ち合わせているのです。
この施設は1943年9月3日にドイツ軍の爆撃によって破壊され、みんな死んでしまいます。
なので、彼女の能力によって1943年9月3日の前に時間を巻き戻し、永遠に生きているのでした。
同じ時間を何度もループしているのです。
ループの中でミス・ペレグリンと奇妙な子どもたちは幸せに暮らしています。

ジェイクも何らかの能力があるはずでした。ジェイクには全く自覚はありませんでしたが、何らかの異能者でないとこの施設に入ることはできません。
ジェイクは歓迎されました。

異能者は善人ばかりではありませんでした。
悪人のバロンというものは、ループの中での生活を嫌います。
バロンたちのグループは、ループの外出て、不死の能力を得ようとしますが、実験は成功せずに化け物たちを作り出したのです。
バロンは人間、特に異能者の子供の目玉を食べると、化け物から人間の姿に戻れることがわかり、子どもたちを狙うのです。

そしてペレグリンたちが作ったループの隙間からホローと呼ばれる怪物が現れることもあります。
その怪物こそ、おじいちゃんのエイブを殺した怪物でした。
ホローと呼ばれる怪物は異能者たちにも見えないのでした。
ただ、ジェイクは見ることができるのです。
彼の異能とはホローが見えるということだったのです。


バロンたちの手がミス・ペレグリンたちの周りに伸びてくるのでした。
ミス・ペレグリンはこの土地から脱出することにしました。

ジェイクが現実世界で見ていたカウンセラーの先生は実はバロンが化けていたものでした。
彼の異能とは変身能力でした。


ミス・ペレグリンが連れ去られたために、ループを作ることができません。
子どもたちはジェイクとエマを中心にペレグリンを救出に向かいます。
ホローの姿は見えません。
しかし唯一見ることができるジェイクの力と人形を操るイーノックによってホローたちを撃退します。
そしてバロンと向かい合うのでした。バロンは手強く、更に彼には変身能力があります。
ジェイクに変身し、どちらが本物かわからない状態になります。
そこに侵入してきたのはホローでした。
本物のジェイクはホローが見えるので避けることができましたが、変身していたバロンはホローが見えずに目玉をえぐり取られてしまいました。
そしてボーガンでホローを倒すことができました。

短い時間だったが、エマとはとても良い仲になっていました。
しかし彼女は現在の時間に戻ることはできません。
彼女はホローが死んだことによって、おじいちゃんであるエイブが生きているというのでした。
そしてエイブに会うように言います。

エイブは生きていました。
そしてジェイクに、1943年に戻るように告げます。
そのほうがジェイクにとって幸せであることがわかったのです。
ジェイクは様々な場所からたどり、エマに再開することができたのでした。

 
ジェイクが主人公で、ヒロインはエマ

この映画のタイトルからてっきり主役はミス・ペレグリンだと思いますよね。
確かに存在感はあります。
でも登場シーンは案外少ないのです。え
美しいエヴァ・グリーンを楽しみにしている人にはちょっと残念かもしれません。
なんとも言えないファンション、特に髪型なんかイケてますよね。

 

 エヴァ・グリーンという女優さんはモデルもこなしているような美形ですが、シン・シティでは大胆なヌードシーンを披露しています。
モノクロ映画ですが、アメコミ原作ながら大人向けの作品となっています。

「ライラと黄金の羅針盤」という映画でも大変美しい魔女を演じていましたね。

 

おじいちゃんエイブを演じていた人も名前を聞いてちょっと驚きです。
テレンス・スタンプという俳優さんです。
あまり知られていないかもしれませんが、あの「コレクター」で気持ち悪い青年を演じていた俳優。
「コレクター」は、私が子供時代に見て、若干トラウマになった作品です。
ホラーでもサスペンスでもないのですが、不気味な映画なんですね。

 

 

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