悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

Netflix 離婚しようよ 仲里依紗&松坂桃李

バカバカしいドラマと思いつつ、見てしまいましたね。
仲の良い夫婦を演じている「嫁にしたい女優ナンバーワン」と「若手イケメン三世代議士」の離婚をテーマにしたドタバタコメディです。

このドラマのメインのイメージとなっているこの写真をパッと見て、あれ?これどこかで見たことがあるなあ、という気がしていたんです。

 

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でも、後からじっくり見ると、全然違いますね。
ストーリーも全く違うので、なんの関連もありません。

失礼しました。

全9話のドラマでNetflixで配信のドラマです。
1話あたりだいたい1時間ほどですが、CMを含まない時間なので1話1話は結構ボリュームがありますね。

愛媛県ではないけれど、四国の有力代議士の息子でイケメン代議士と嫁にしたい嫁にしたい女優といえば、後藤田正純代議士と水野真紀さん。
彼らを題材にしてちょっと皮肉っている?と思っていましたが、失礼を承知で言うなら水野真紀さんはこのドラマの主人公である黒沢ゆいよりもかなり格下ですし、後藤田正純さんは、まあ東海林大志とどっこいどっこいなところもあるなあ、という気もします。
ドラマの序盤は、東海林大志のクソ旦那ぶりというよりも世襲議員の悪い部分しか見えてきません。
なりたくてなったわけでもない議員で、学ぶこともせず、努力もしない人間。
まあ、優しい人柄のお坊ちゃんで、地元への愛情は人一倍ある人ですが、やりたい盛りの健康男子で女子アナと不倫をしてしまいます。
写真週刊誌にその現場を撮られても、下半身の暴走は止められず、マヌケを絵に書いたような世襲議員ですね。
程よい抜けた感と若さで自制が効かない男性として描かれるボンボンを演じているのは松坂桃李さんです。
俳優だけあって格好いいんですね。
実際にこんな若手候補がいたら、女性票が相当に入りそうな気がします。
そんなボンボン世襲議員を支えるのが秘書を演じる尾美としのりさんと母親を演じる竹下景子さんです。
議員の妻の見本みたいな役柄ですが、登場シーンもとても多く重要な役ですね。


そして「巫女ちゃん」という神社の巫女を主人公にしたドラマで大ブレイクした女優黒沢ゆいを演じるのは仲里依紗さんです。
この「巫女ちゃん」が大ブームで、YouTubeで「巫女ちゃんねる」なるものをやっていて、夫婦仲良く登場しているのですが、離婚協議の真っ最中でも配信の時間になると営業スマイルでなかよく「かしこみ~かしこみ」とやっている姿が何度も出てきます。
小さなプロダクションなのかもしれませんが、彼女の事務所の社長もちょっとイカれた人間です。
この黒沢ゆいの母親役を演じているのが、高島礼子さんですね。
この母親が強烈で、子沢山。
姉やら弟、妹やらとてもたくさんいるのですが、ほとんど父親は別。
つまり男をとっかえひっかえしている女性なんですが、不思議と苦労しているような感じもなく、とてつもなく強い女性です。
まあ、金銭的には稼ぎ頭の女優である娘に頼っていたり、あるいは嫁ぎ先の国会議員家庭から生活費を振り込んでもらったりしながら、人生を謳歌している感じですね。

離婚しようという原因は東海林大志の浮気からなのですが、浮気だけでなく、姑との関係も大きく影響しているようです。
それだけなら一方的な話になりそうですが、この嫁、黒沢ゆいも浮気をするんですね。
ところが「一線を越えていない」という理由で、これは浮気じゃないというアピールを義母がするんです。
演じているのはかつてのマドンナでもあった竹下景子さんですね。
その辺のやり取りもドタバタコメディらしく、面白おかしく描いています。
結局は子はかすがいになる話か。
と思っていたら、そうではなく、エンディングを迎えます。
でも子供を介して二人は会いますし、特別いがみ合っているわけでもない。
そういう今の時代をうまく表しているのかもしれません。

ドラマを通して笑いがありますが、ちょっと空虚な感じがするのは、世襲議員を肯定していることですね。
まあ、主人公が世襲議員と売れっ子女優のカップルという設定ですから、否定し続けるわけには行かないんでしょう。
そこが一番の不満なのですが、エンターテイメントとして割り切ってみれば、楽しいドラマであったことは間違いありません。
脇を固める俳優陣もしっかりしていて違和感がありません。
それぞれの浮気相手として、若手女子アナ役の織田梨沙さんと元ジャニーズの錦戸亮さん。
ふたりとも良かったですね。
同じくらいのボリューム感のある役柄でしたね。
東海林大志の選挙区に飛び込んできた野党の副党首の想田豪を演じているのが、メフィラス山本耕史さん。
やっぱり彼は存在感のある俳優さんになりましたね。
役柄としては敵役なのですが、エンディングではほっこりするシーンもあって、「こいついいやつやったんやな~」と思ったり。
先代から仕える議員秘書の早乙女役には尾美としのりさんですね。
坊っちゃん大志に対しては厳しい一面もあるのですが、考えてみれば、彼は議員の秘書ですから、生活もかかっているわけです。
そりゃ、アホで無責任なボンボンに、どやしつけたくなるのもわかります。
離婚弁護士として怪しい雰囲気が溢れ出ていたのが古田新太さん。
演じる石原ヘンリーという役柄がそのまんまワイドショーネタみたいでした。
同じく夫側についた弁護士印田薫を演じたのは板谷由夏さんでした。
この二人がまた学生時代に色々とあって~。

 

先日「世襲議員とタレント議員はいらない~」って記事を書きました。

 

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その気持は今も変わりません。
このドラマはエンターテイメントとして見てください。
このドラマを見て、3代目の坊っちゃんは人が良さそうだから~なんてことは思わないでほしいですね。
私は親が代議士だからなったら駄目と言っているわけではないです。
地盤を引き継いで、親の後援会を引き継いで議員になるというのが許せないのです。
まあ、いうなれば利権のための引き継ぎ、既得権益を守るための集団が後援会というものでしょうか。
親の姿を見て議員になりたいなら、まずは普通に働いて、普通の苦労を味わってください。
そしてその中で議員に推されるくらいの人物になっているのなら、応援もしましょう。
そんなやつはいない。
岸田首相の息子や森本首相の息子(故人)のような連中が多いと思います。

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