ディズニーのサブスクに再度加入し、ホークアイのドラマを見ました。
にぎやかなマーベル映画をそのままドラマにしたという感じです。
1時間程度のドラマで6話完結です。
ホークアイことクリント・バートンを主人公にしたドラマですが、ホークアイに憧れる女性、若き弓の名手のケイト・ビショップがもうひとりの主人公となっているお話です。
マーベルが嫌いな方には、荒唐無稽なストーリーと言われてしまえばそれまでなのですが、よくもまあ、これだけ無茶なキャラクターたちを一つの物語に押し込めるようにストーリーを組んでいけるなあ、と変なところで感心してしまいます。
キャスト
ケイト・ビショップ ヘイリー・スタインフェルド
エレノア・ビショップ ヴェラ・ファーミガ
エレーナ・ベロワ フローレンス・ピュー
ストーリー
ケイト・ビショップは幼い頃ニューヨークで起きたチタウリ襲来の災害のときに、特別な力を持たないけれど、スーパーヒーローたちとともに戦っている生身の人間、ホークアイを目の当たりにします。
それ以来、彼女の心のなかにはホークアイが憧れの人間であり、彼と同じように弓の腕を鍛え上げ、また武術も相当なものになっています。
一方サノスの事件があってから、ホークアイであるクリント・バートンは第一線から退き、家族と暮らしています。
クリスマスを前にニューヨークで子供たちとアベンジャーズのミュージカルを見ているのでした。
そんな折、クリントは、ローニンのコスチュームを着て、活動する人物を見つけます。
クリントは、アベンジャーズのメンバーになる以前は、ローニンとして活動してきた時期があったのです。
彼にとってはどうしても知られたくない過去でした。
ローニンのコスチュームを身に着けて派手の立ち回ったのは、ケイト・ビショップでした。
そして彼女の前に現れたのは、憧れのホークアイ。
ケイト・ビショップは父をなくし、母のエレノアは富豪のジャック・デュケインを恋人として再婚に踏み切ろうとしています。
富豪のジャックには、叔父のアーマンドがおり、彼はこの結婚には大反対でした。
そんな中、富豪たちのオークションを襲ったギャング。
そのどさくさにオークションにあったローニンの衣装を見に付けたのがケイトでした。
そしてジャックはローニンが所持していた飛び出す刀剣を入手します。
ギャングと戦ったのはローニンのコスチュームを着たケイト。
そのため、ケイトのアパートはギャングに襲われ火事に見舞われます。
そして母の恋人の叔父であるアーマンドが何者かによって殺されます。
弓の腕前は素晴らしいが、ギャングたちの前に放置できないと考えたクリントは、ケイトと一緒に活動することになります。
ローニンに恨みを持つものがいました。
かつて自分の父が殺された恨みを持つ女性、マヤでした。
彼女は耳が聞こえず、喋れません。
しかしその体術は素晴らしく、ギャング団のボス格なのでした。
一方、ケイトは母と交際するジャックを疑っていました。
そしてケイトとクリントはジャックががギャング団を自身の闇の資金の浄化に使っていることを突き止めるのです。
ケイトの母のエレノアは、警察に連絡し、ジャックは逮捕されます。
ギャング団は変わらずクリントたちを追いかけますが、更に新たな敵が登場します。
姉の死はホークアイに原因があったと恨むエレーナ・ベロワです。
彼女はブラック・ウィドウであり、ギャング団たちとはレベルが違うのでした。
クリントとケイトは?
そしてマヤの恨みはどうなるのか?
エレーナは姉の恨みを果たすことができるのか?
いろいろな線から狙われるクリントたちが織りなすも物語となっています。
感想
アベンジャーズなど、マーベルの映画を見ていない人にはなかなかストーリーがついていけないだろうなあと思います。
逆に全て見ているファンにとっては、どのシーンも楽しめる展開となっています。
全然背景がわからなくても、なんとなく雰囲気は楽しめますが、やっぱりキャラクターのこれまでの経緯があってのドラマだと思うのですね。
主演のジェレミー・レナーですが、さすがに老けたなあという気がします。
お子様も大きくなっているという設定ですからね。
相変わらず寡黙な性格で多くを語りません。
ドラマの主人公としては若干キャラクターが弱い気もするのですが、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の世界の中で、ホークアイは制作陣から、かなり愛されているキャラクターだと思うのです。
初代アベンジャーズの映画では、ロキの魔法によって操られたとはいえ、チタウリの手引をしました。
アベンジャーズ・エンドゲームでも、ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフとコンビを組んでインフィニティ・ストーンを探しますが、このアイテムを手に入れるための条件がどちらかが死ななければならないのですね。
そのため、家族のいるホークアイに生きて帰ってもらうために、ナターシャは自ら死を選ぶのです。
そのことが今回のドラマにもしっかり入ってきます。
映画「ブラック・ウィドウ」のラストシーンのおまけムービーで、このような展開はある程度読めるところですね。
もうひとりの主人公のケイト・ビショップはどこかで見たような気がするのですが、すぐに思い出せませんでした。
調べてみると、「バンブルビー」というトランスフォーマーの外伝的な映画に出ていましたね。
そしてケイトの母を演じるのがヴェラ・ファーミガ。
最近売れっ子の年配の女優さん。
なんと言っても「ベイツ・モーテル」というドラマでのノーマンの母親のノーマを演じていたのが強烈な印象。
それ以外にも「ゴジラvsキングギドラ」にも出演していました。
いつもどおりの一筋縄でいかないキャラクターでしたね。
毒親っぷりを発揮してくれております。
公開されたのが最近のドラマということですが、ディズニーはお金があるのでしょうね。
ドラマとはいえ、製作費は相当かかっていると思います。
1話の長さは45分くらいから1時間程度とそれほどでもありませんが、結構濃いですね。
最終話はあまりにも色々展開がありすぎて、お祭り騒ぎのような状態です。
そしてこのドラマ、4K?あるいはそれ以上で撮影されているのでしょうか?
凄まじいまでの画質の良さを感じました。
マーベルのストーリーの批判の前に、日本のドラマのチープさをなんとかしてほしいと思います。
以下、正月早々、尻尾が生えてきた悪魔の独り言ですwww
チープな作りのドラマでも出演者のファンがいれば、視聴者がいれば、成り立ちます。
ある意味ビジネスという点で見れば、日本はマーケティングが進んでいるのかもしれません。
投資したお金の回収を見込んだ予算で作るという「リスク回避最優先」のコンテンツ作成ですね。
経済的に良い話題がありませんが、それでも日本はやはり大国で、日本語という固有の言語をもち、ドラマも映画も独自展開していけるだけの市場があります。
しかし、ワールドワイドなコンテンツという意味では、このままではジリ貧でしょう。
お隣の国、韓国との比較で、腹立たしいところもあるのはわかります。
しかし、コンテンツの質という点では、悲しいかなかなり引き離されていると思わざるを得ません。
ここのところずっと感じていることです。
テレビに関しては、正月番組は幸い仕事で殆ど見ていないのですけどね。
正月番組を見ていないのに批判をするというのも、おかしいですが、ひどい番組ばかりを長年見せられてきた人間としては、日本のテレビは終わっていると感じているのですね。