悪魔の尻尾

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北朝鮮、拉致被害者家族の会の飯塚さんの死去

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北朝鮮拉致被害者家族の会の代表だった飯塚繁雄さんが亡くなりました。
83歳。
すでに高齢です。
いつ亡くなってもおかしくはないですね。
被害者の家族の会の顔であった横田滋さんもすでにお亡くなりになり、彼らの声は段々と小さくなっていくのでしょうか。

悲しいことです。

さて、安倍元首相が当初、力を入れていたのが、拉致被害者に対して北朝鮮への追求でした。


ようやく拉致被害者というものが世間に大々的に注目されるようになり、ニュースや世界情勢なんて気にしていない普通の人たちにも、トンデモナイ国として北朝鮮が認識されます。

どこかの党首は拉致被害者家族の会の方と面談した時に、支援者と勘違いしていたらしく、ひどい対応をしたと言われていますね。
政治家ってそんなものなのかもしれませんが、潰れるべくして潰れていったあの政党の「やるっきゃない」とか言っていた女性党首です。

 

ともあれ、北朝鮮を追い詰めていくという機運が日本国内に高まり、期待もしました。当時は今の金正恩ではなく、その父親の金正日でしたね。
当時から北朝鮮の首領はミサイルが大好きで、国民がまともに食えなくても平気な国です。

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いや、本当にこんな国が21世紀でも続いていると考えると人間ってなんなのだろうと思ってしまいます。

 

いくら統制が取れているとしても、革命やら内部崩壊が起きずに3世代も王朝が続くという不思議な国です。

東欧にも同じような国がありましたが、次々に崩壊しています。

ある意味、良い政治をしているから続いている?と考える人もいるかも知れませんが、そんなはずはありません。

 

トゥルーノースという映画を見ました。

北朝鮮の真実」というのが日本語での訳になるのでしょうか。

アニメ映画なのですが、とても重い映画で、脱北者の告白を元に作られた映画です。

アニメとはいえ、ピクサー、ディズニーのような軽いノリのものではありません。

絵柄も、地味ですが、その内容たるや悲惨なストーリーです。

政治犯として収容されるところは、劣悪な環境で酷使され、死んでいきます。

その地域にはネズミや蛇などの小動物はいません。
食料として狩猟されてしまうからとも言われています。

 

その国の王朝に君臨する金一族はブクブクと太っていますが、北朝鮮国民はみんな痩せています。

表には出てこない政治犯収容所にいる人たちはそれこそ骨と皮だったのでしょう。

 

この映画はちびゴリさんのブログ「気ままに自宅で映画鑑賞」で知りました。

 

chibigori.hatenablog.com

 

 

 

これが現実なら、「愛の不時着」で描かれる北朝鮮はまだまだ甘いです。

あのドラマもなかなかひどい国として描かれています。

でもどことなくのんびりした田舎風であり、こういうのんびりした世界がいいなあ、と勘違いしてしまう人もいるかも知れません。

リ・ジョンヒョクのような素敵な青年将校がいるのかな?と思って北朝鮮に憧れる馬鹿な女性はいくらなんでもこの時代にはいないと信じたいです。

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まあ、アレはエンタメとしてはとても面白かったので、良しとしましょう。

見ていない人は是非見てくださいね。

昨年もものすごく話題になった作品ですが、今年も多くの人に見られた作品だったとか。

 

tails-of-devil.hatenablog.com

tails-of-devil.hatenablog.com

 

おちゃらけはここまでにしておいて、北朝鮮という国はかつては「楽園」と称されて、多くの人が「騙されて」その国へ行ったそうです。

あの日本赤軍よど号ハイジャック事件北朝鮮へ行ったのですね。

でも彼らは今、北朝鮮は楽園や理想といった、そんな国ではなかったと言っています。

私はまだ当時幼かったので、リアルタイムでこの事件を知っているわけではありません。

またこの事件の後に起きた浅間山山荘事件もそれほど記憶にありません。

団塊の世代の方なら記憶にしっかりとある事件だと思います。

 

さて、こんな国の北朝鮮ですが、どうも日本のマスコミはこの手の事件に関しては突っ込みが甘いというか、伝えきれていない気がします。

どうも中国や北朝鮮と言った、「赤」の国に対して、日本のマスコミは及び腰というか遠慮しているような気がしないでもないです。

 

今でこそ、共産主義が幻想であった、あれは失敗だと言うことは「当たり前」のこととされていますが、当時の知識層は、共産主義こそ理想であり、それを実現するための国家としての北朝鮮を楽園と思っていたのでしょう。

机上の空論。

アタマの中でいくら理想を夢見ても、人間ってそんな簡単なものではないのです。

そしてこの国は共産主義の中でも最もたちの悪い「世襲」国家です。

北朝鮮の国民には申し訳ないですが、こんな国を3世代にも渡って続けている事自体に「恥ずかしさ」というものはないのでしょうか。

言論統制、情報統制が徹底されているのでどうすることもできないというのも事実でしょう。

しかし、真実を知っている上層部はかなりいるはず。

その彼らが、今の状態を良かれと思っているのなら、国として滅びてしまえばいいと思います。
国民を愛せず、搾取することで己の我欲を満たすだけの国家。

そんな国は早く滅亡すべきです。
国破れて山河あり、国がなくなってもそこに生きる人がまた新たな国を作ります。

こんな体制の国は一刻も早く亡くなってしまうべきなんです。

 

とちょっとあつくなってしまいましたね。

 

では。

 

 

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