悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

世界で戦える映像コンテンツを作れるのか?

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最近は忙しくしているというか、余暇の時間がゆったりではなく、映画やドラマの視聴に「追われている」という感じで忙しくしています。
まあ、楽しんでいるということなんですが、本当に面白い映画やドラマが有りすぎて困っています。

ちなみに私はテレビのドラマはあまり見ないです。
若い頃に多くの人が見ていた、ヒットドラマの話題にはいつもついていけませんでした。
101回目のプロポーズ」だとか「男女7人夏物語」や「東京ラブストーリー」などタイトルこそ知っていますが、主人公の名前すら知りません。


そんなドラマ音痴な人間ですが、TVで映画は割と見ていました。
レンタルビデオが普及して、その後DVDになり、多くの人が映画を見るようになりました。
私もテレビ番組はあまり見ないけれど、映画をレンタルしてよく見たものです。

昨年からのコロナで、自宅で過ごす時間が増え、動画サブスクリプションというサービスが一気に普及した気がします。
私も昨年の5月には発熱していただけで、自宅待機を命じられました。
その間にNetflixやらU-NEXTやらに加入して、映画やドラマをものすごく見たのですが、そのクオリティが凄いと思いました。

Netflixでは私の世代ならみんな知っている伝説の男、村西とおるを描いた「全裸監督」が見たかったというのがあります。
地上波ドラマではあれは作れなかったでしょうね。
面白かったです。
続編も作られて、2021年に公開されるとのことなので、やっぱり見てしまうんでしょう。

しかし、あの作品は日本人にはウケる作品ですが、海外展開を考えたときに、果たして外国人の視聴者に刺さる作品なのか?という点では、微妙だなと思っています。
AVという世界はやっぱり日本独特だと思いますし、アメリカやヨーロッパのポルノといったものとも異質だと思っています。
そもそもあのドラマ自体はポルノでもない人間ドラマですしね。

その後、芸能人たちが盛んにツイートしたり、YouTubeで広めたりしていた韓流ドラマにもハマりました。
「梨泰院クラス」にすっかり引き込まれ、1時間以上もあるドラマ16話もあるのですが、3~4日で見てしまったような気がします。
もう、なんというか力強い、パワーを感じるドラマでした。
それ以上に見たかもしれないのは、妻もハマってしまった「愛の不時着」でした。
あのドラマは恋愛を描いているのですが、もともとは同じ民族で同じ言葉を話すもの同士の韓国と北朝鮮の国をまたいでの禁断の恋を描いています。
韓国はともかく、北朝鮮はもう謎すぎる国であり、それをドラマとは言え、描いている作品で、興味深くみていました。
そして北朝鮮の「外国」を知らないっぷりを笑いのネタにしているわけですが、この作品を見た黒電話ヘアスタイルの「将軍様」はカンカンに怒っていたとか。

日本にとっては北朝鮮という国はやはり面白くない国です。
拉致問題に関しても誠意が見られませんし。
相変わらず、ミサイルをぶっ放してはかまってほしいというアピールをしているように思えます。

そんな政治的なことはともかく、恋愛ドラマとしても大変良くできていて、胸キュンポイントがたくさんあります。
妻とじっくり2度は見たので、ドラマのおかげで、会話も結構しましたね。

ドラマを見ていない私が生意気にもこのようなことを言うのはどうかと思うのですが、世界に打って出るようなドラマというのが日本にはあまりないような気がします。
それはドラマだけでなく、映画もそうでしょう。
もちろん世界で評価される素晴らしい映画やドラマもあると思いますが、大体はそうではない。
アニメを実写化しただけのもの。
一部の視聴者を確保できるからと、数字から逆算しているような作り方をしているような(気がする)スケールの小さなドラマや映画が多い気がします。

今やテレビもインターネットと競い合っているわけではないと思いますが、長らくは敵対視していました。
そうしている間に世界はドンドン進んでいっているのに、日本におけるテレビや映画の進む速度は世界の速度よりも遅く、止まっているように感じるのです。

 

business.nikkei.com

 

この記事にもありましたけれど、世界を舞台に戦うためには、コンテンツそのものの質を上げていくしかありません。
日本発のコンテンツが世界中でヒットする、そんな日を待ち望みます。

日本のテレビに言いたいのですが、ひな壇に芸人を並べてのトーク番組、バラエティと言うのはもういい加減やめたらどうでしょう。
個人的にテレビを見ない理由はこういったところだと思っています。
つまらないのです。
たけし、さんま、タモリといった方が優れていて、彼らに番組を任せると数字が取れるということでずっとそういう番組ばかりを作り続けていました。
もう要らないですよ。
少しは新しいことをやってほしいですね。
見てよかったと思えるような番組を作って欲しいですよね。
たけし、さんま、タモリの3人、あるいはそれ以外の方がすごいというのはわかりますが、同じような番組で、CMを挟んで同じ映像を使いまわして、時間を引っ張る、引っ張りまくるという手法ですが、度が過ぎます。

数字が大切なのはよくわかります。
でもコンテンツの質で勝負し、結果として数字が取れるというものでないと、視聴者は不満がたまるばかりです。
そしてドンドンTVから離れていきます。
多分番組を作っている人たちが一番わかっていると思いますが、ここにもガラパゴスがあるんですよね。




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