このニュースに触れない訳にはいかないと思いました。
こんなニュースは起きない方がいいに決まっています。
白昼堂々と元首相を襲った事件。
コロナ、ロシアのウクライナ侵攻という世界的な情勢不安に加えて、失われた30年、超高齢化社会、少子化問題に何の回答も見いだせない、閉塞感しかない日本の国。
一部の鬱積した不満が爆発した！
なんて書かれている記事もたくさんあります。
参議院選挙投票日直前。
政治家たちは口を揃えて、あってはならないこと、民主主義への挑戦、冒涜と言った言葉を並べていますが、綺麗事だな～という気がします。
亡くなった安倍元首相には、ご冥福をお祈りします。
北朝鮮拉致問題など、こと外交に関しては確かな実績を残したと思います。
中国、韓国との関係が冷え込んだという意見もありますが、誰がやってもうまくつけ込まれるだけで、ああいう姿勢で良かったのではないか？と思います。
ただ、内政、経済に対しては、アベノミクスという名前だけが先行していて、私たち庶民の生活はちっとも良くならなかったという印象です。
ただ、この間、一部の大企業などはアベノミクスの恩恵を最大限に受けていたのではないかと思うのです。
アベノミクスで恩恵を受けた企業や富裕層は、その恩恵を分配せずに独り占めしました。
貧富の差は明らかに大きくなってきていると実感します。
安倍元首相はこれまでもアベノミクスによって潤った企業などに対して、賃上げをするように伝えていました。
富裕層というものがなぜお金を持っているのか？と言うと、入ってくるお金よりも出すお金が少ないからです。
彼らは合理的でシビアです。
欲の皮が突っ張った連中たちです。
払う余裕があっても、払わずに済むなら払わないという人たちです。
法の網をくぐり抜けて巧みにお金を溜め込んでいます。
逆に貧困層は入ってくるお金で生きるための消費で精一杯。
不測の事態に備えての蓄えなんてものが乏しく、コロナの影響やウクライナ情勢を受けてのインフレに対応できず、たちまち破綻しています、
美味しい思いをしてもコッソリと蓄えて、強制力のないことに関してはスルーする。
そういう時代を放置してきました。
私は嫌儲という人間ではありません。
お金儲けは否定しませんし、ビジネスに生きる人達は勤勉で尊敬に値する人が多いとも思っています。
ただ、一旦お金を手にしたら、溜め込むばかりではなく、社会のために役立ててほしいと思います。
なんというか、安倍元首相の襲撃事件のタイミング、実行犯の何とも不可解な動機、相当の数がいたSPが全く機能していなかった点などを考えると、これがただの襲撃事件には思えないんですよね。
ともあれ、明日は仕事なので、期日前投票に行ってきました。
結果は投票しなくとも、自民、公明の連立政権の勝利でしょう。
今回の安倍元総理がなくなったことで、同情票という現政権の良し悪しとは関係のないところで、投票が集まるのではないかと思うのです。
私が子供の頃、まだ選挙権もない年齢でしたが、大平正芳元総理がなくなったことで、衆参同時選挙に圧勝したのを覚えています。
1980年のことでしたよね。
あれから42年、今回は参議院ですが、自民にとっては逆風が吹いていたものの、政権を揺るがせるほど野党に勢いがなく、そして安倍元総理への襲撃による死亡事件。
同情票が集まるでしょうし、参議院選挙ということもあり、国民の注目は政治ではなく、この事件そのものに注目が集まっています。
安倍元首相の死亡ということで、これまで数多くの疑惑がそのまま打ち切りという状態になり、真相は闇のまま。
何とも後味の悪い展開です。
安倍元首相の功績は評価し、疑惑はやはりしっかりと追求すべきところだと思うのですが、なにやらきな臭い匂いがして仕方がありません。
