悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

政治のことはあまり書かないんだけど、菅首相辞意のニュースを受けて

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今更ながらにマスコミに踊らされる庶民を実感します。
マスコミが流すニュースは、菅首相に対するネガティブなものばかり。
菅おろしがひどかったと思うのですが、辞めると言ったら言ったで、この大変なときに責任放棄だと言い出す。
無責任はマスコミこそなんでしょうね。
まあ、そんなものかもしれません。

今になって思えば、このタイミングで首相を引き受けてやった1年間は、誰がやっても批判しかされないでしょう。

コロナウイルスの非常事態の中で、どのようにベストな選択をしたとしても、批判の種は尽きません。

そんな中で放り出したのは前首相の安倍さんだと思うのですが、今更言っても仕方がないです。

安倍さんが歴代首相の中で最長だったという記録を待つようにして、体調不良を理由に辞任しました。
長期政権でしたが、後年はひどかったですね。
説明責任を果たしたとは言えないと思います。

安倍さんが長期政権になれたことには、安倍さん政治家としての資質もあるでしょうが、なったタイミングも大きいと思います。
何よりも安倍さんを支えていたのが菅さんだったということも大きかったと思います。
良い女房役がいて、地盤が盤石な政治家エリート、そして対抗馬がいないことも大きいでしょう。

安倍政権が長期化した理由はまさに、前政権の反動が大きかったです。
民主党にやらせてみよう!」で民主党が政権を奪いますが、民主党というか、野党は政権を取ることが「ゴール」であって、ゴールを決めた後にすることは何もなかったのです。

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鳩山由紀夫さん、菅直人さん、野田佳彦さんと民主党政権が続きましたが、誰一人として日本のためになることはできませんでした。
10年前の民主党政権時代には、これからどうなるのか全く見えずに、不安しかありませんでしたね。

とはいえ、その前の自民党政権が良かったのか?と言われると、その前の自民党政権もかなりひどかったのです。

小泉元首相のあとは、1年毎に、安倍さん、福田さん、麻生さんとコロコロ変わっていました。

「もう自民はダメだ、民主にやらせてみよう!」

こういう流れを作り出したのは、やはりマスコミですし、それに踊らされたのは我々庶民なんですね。

小泉さんは人気があったのか、かなり長期政権でしたが、日本にとって良かったのかどうかは微妙です。
というのも、5年以上の長期政権にあって、日本の国力は全然上がっていないからです。

とはいえ、首相というのはなるタイミングや環境によって大分左右されます。
結果がすべてのビジネスの世界と同じで、好景気に沸いた時期に首相になれば、名宰相と言われることも可能でも、悪い時期になってしまうと、何をやっても批判され、まずいことになると総スカンを食らってしまいます。

現在の菅首相のタイミングは本当に気の毒だと思うのですね。
口下手というか、国民に対してわかりやすいメッセージを出しことなかったということも人気が上がらなかった原因の一つでしょう。

小泉さんは、メッセージがすごかった。
わかりやすいというか、明確でしたね。
自民党をぶっ壊す!」
「感動した!」
痛みを伴う改革
短い言葉だけれど、力強い言葉を持った人でした。

小泉さんの前にいたのが森さんです。
未だに正解にしがみついている「老害」の代表みたいな存在ですが、ITをイットとよんでしまうような古い人間で知性も感じられない人でした。
日本はダメだなと思わせるに十分。
でも首相はだったのは、たった1年なんですね。

森さんの前が、「平成」という年号を発表した当時の官房長官だった小渕さん。
田中真紀子氏に凡人と言われてみたりした人です。
小泉さんが変人と言われていましたが、それ以上に侮辱した言い方ですよね。
海外からは「冷めたピザ」なんて批判もありましたっけ。

更にその前には、現在の日本の低迷の原因を作った大戦犯とされる橋本さん。
バブルの後処理のあと、ようやく道筋がつき始めたところに増税、緊縮財政を持ってマイナス成長に入り、長引くデフレ原因を作ったのです。
そうそうにお亡くなりになりましたが、あのときのタイミングでやったことは今、明らかに失政であったと言われていますね。

その前はなんと、自民党社会党が連立を組むという超禁じ手政権でした。
労働組合のおじさんみたいな普通の人、村山さんでした。
村山談話なども今にして思えばひどい話です。
政治家個人としてどのような意見を持つのも自由ですが、日本の国の長であると考えるなら、不用意というか、安易というか、ありえないと思います。

しかし、並べてみるとものの見事に2世3世の方たちばかりですね。
そういう意味で菅さんは気の毒です。
強力な地盤を持たず、派閥もない。
あるのは実務的な能力で、そこが官房長官などの裏方としては適役だったのでしょう。
菅政権となって矢面に立つとなると、それを支える人がいませんでした。
その点も気の毒だと思いますね。

さて、このあとの首相には誰がなるのでしょうか。
誰がなっても同じと諦めていても仕方がないので、選挙には行きます。
投票は有権者の権利でもあり、民主主義としては義務だと思うのです。


 

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