Kindle版で読んでみました。
ホストでNo1になって、テレビにも出ていて、なんだかイロモノタレントのような扱いもあって。
プロローグでも書かれているように、「ホストが生意気に本だなんて!」と書いているようにそういう見方をされていることも前提で書いているようです。
正直良くわからない人でしたが、この本を読んでみると、意外な一面が見えてきます。
言っていることはちょっと過激でどんだけ自分に自身があるのか、自分が好きなのかわからないし、どこまでが本音なのかわからないです。
本人に聞くとおそらく全部本音だよと返されそうですけどね。
ともあれ、そういったナルシスト的な部分を差っ引くと、成功者の哲学というものが書かれている気がしました。
この本の中では自分の流儀、考え方が書かれています。
どうしてホストになったのか、それまでの人生はどうだったのかという点は特に他の本と変わりません。
ただ、青春時代をサッカーに捧げ、一生懸命やりきったという自信が彼にはあります。
ホストという職業に誇りを持ち、どうあるべきかという哲学を常に持ちながら、それを当たり前のように実践していること。
それ自体どんなに批判されようと真似が出来ることではないです。
言葉の持つ力を「真面目に」捉え、その一言一言に絶対的な自信を持っています。
であると同時に、常に成功しているわけではないことも書いているので、決して特別な人間であるということはないと感じます。
ローランドの名言ということで名言集みたいな形をとって、それに対してわかりやすく語りかけるとういスタイルの本ですね。
「ジャージばかりを着ていたら、ジャージが似合う人間になっていく」というところなんかはまさに共感。
怠惰な生活をしていると身も心も落ちていくでしょう。
休みの日にお昼まで寝ていて、一日中ジャージ姿というのは良くないですよね。
「金で買えないものの価値は、金で買えるたいていの物を手にして初めて分かる」
これもまだ物欲が消えないオッサンにはなかなかこたえた言葉です。
私なんぞが、オッサン臭く「金で買えないものもある」なんて言っても誰にもなんにも響かないです。
そりゃそうでしょ。物欲を超えるくらいにお金を持って初めて言えることだと思いますからね。
「自信をもてとは言わない。自信のあるフリをしてみな!」
ですよね。自信は簡単には付きません。小さな成功体験を積み重ねて自身がつきます。
でも自信を持って=責任を持って今のことに対処しないと成功体験は得られません。
「頑張っていたら、、みんなにありがとうと思える日がくる」
成功者ならではのお言葉と思いますね。
「全力で向き合ったからこそ、全力で諦められた」
本気でやったことがあるか?心の底で自分に問いかけてみよう。
なかなか自分に正直にやりきったと言い切れるか?
自信がないですね。
ジョークでしかないような「名言」もこの本を読んでみると突き刺さるところがいくつもあります。
硬めの自己啓発本画読みづらい人や、読み飽きた人にはこういうのもいいかもしれません。
割と短時間で読めるので、手にとって読んでみてはどうでしょうかね。