悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

手紙屋 蛍雪篇 ~私の受験勉強を変えた十通の手紙~ 喜多川泰

今日も残業でしたね。
時短営業もそろそろ終了し、通常業務へ戻りますので、来月はもっと忙しくなるかもしれません。

 

そんなわけで、日本シリーズも帰宅した時は9回裏、ヤクルトの攻撃でした。
帰宅中にネットでニュースをチェックしていたら、2-5でした。
今日はオリックスがこのまま行くかと思っていたら、5-6と言う展開になっていました。

後で知りましたが、私がチェックした8回表の後、ヤクルトは3点差を追いついたんですね。
しかも一本が出ない、大スター山田の一発でした。
これで5-5、勢いはヤクルトに傾くわけですが、オリックスは代打の切り札ジョーンズが値千金のホームランを9回表に放っていたんですね。
連日、何という展開でしょうね。

両チームのファンならずとも応援のしがいのあるシリーズですね。
高橋奎二投手の完封以外は全て1点差という試合です。
しかも逆転再逆転などのハラハラする試合ばかりですよね。

まだ星勘定はヤクルトが有利ですが、今度は神戸へ戻ります。
第6戦も重要ですね。
オリックスは、エース山本由伸投手でしょう。

 

 

 

 

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「手紙屋」の続編になります。
以前読んだ「手紙屋」は就職を控えた大学生の物語でした。
この作品は勉強することに意味が見いだせない女子高生が主人公のお話です。

前作品とは別の話にはなりますが、前作を読んでいたほうが遥かに楽しめるでしょう。
もちろん単品で読んでも、大変ためになる本だとは思います。

 

tails-of-devil.hatenablog.com

 

前作と同じく、手紙屋とのやり取り、十通という限られた手紙のやり取りの中で、主人公が成長していくさまが描かれています。

 

 

この本の目次

第1章 迷い

進学?それとも就職?「勉強しなきゃ」と思うけど、やる気になれない…

1通目の手紙「勉強も一つの道具である」

2通目の手紙「学校で習うことだけが勉強ではない」

3通目の手紙「心の成長なくして、結果を手にすることはできない」

第2章 衝撃

やっぱり大学に行こう!なんだかどんどん勉強してくなってきた!!

4通目の手紙「自分が生きる意味は、自分でつくっていける」

5通目の手紙「困難を可能にするのは「意思」の力」

6通目の手紙「成功するために必要なものは、方法ではなく行動だ」

第3章 変化

続けるのって、けっこう大変…でも、勉強は楽しい!

7通目の手紙「家に帰ってから最初に座る場所で、自分の人生が決まる」

8通目の手紙「「何をやるか」よりももっと大切なことがある」

9通目「すべての教科が、人生を豊かにするきっかけになる」

第4章 希望

将来の夢が見えてきた!もっともっといろいろなことを学びたい!!

10通目の手紙「今日一日の勉強が、将来の世界を大きく変える」

あとがき

 

内容

今回の主人公は内田和花です。
どこにでもいる普通の高校生です。
まだ高校2年生で、勉強に身が入りません。
友だちと遊びたいお金を稼ぐためにバイトを思いつきますが、親に反対されます。
そのため、大学には行かないといいだすのです。
そもそも大学へ行くほどの学力もないと時間しています。

両親は与論島に旅行にでかけ、その間は和花は結婚した兄夫婦の家で世話になることになりました。
兄の喜太郎とは年齢が離れているせいか、大変中がよく、何でも相談できる兄でした。

兄を通じて知った「手紙屋」の存在。
実は兄の喜太郎も交通事故で足が不自由になったときにこの手紙屋との出会いで救われたんだと言います。
大学へ行くのは何のため?という素朴な疑問を手紙屋にぶつけていくことでか、変わっていきます。

「勉強は道具です。やらないよりやったほうが良いというものではなく、何の目的のために、それを使おうとしているのか」ということを考えるべきです。

 

感想

前作の手紙屋の続きではなく、時間は少し前に戻ります。
この物語で登場する内田和花も喜太郎も前作の手紙屋に登場していますので、すんなり読めますね。

 

受験を控えた若い人向けの本ですが、年配の人間が読んでも悪い本ではありません。

書いていることは、当たり前のようで、全然できていないなあと思うところもたくさんあります。

 

前作を読んだ人はすでに「手紙屋」が誰だかわかっています。
そして前作の主人公でもある西山諒太は登場しません。

今回の主人公は西山諒太と同じ大学に通うことになる内田和花。
西山諒太と同じ歳なのですが、まだこの物語がスタートの時は高校2年生で、青春真っ只中です。

しかし勉強をして大学へ行くということに疑問を感じつつも、大学へは行ってみたいのです。

手紙屋との出会いで、内田和花は勉強はしないと大学にはいけないけれど、一向に勉強に身が入らない、こうした悩みを打ち明けます。
そして手紙屋はいったん、勉強をするなというのです。
そして手紙屋とのやり取りの中で、和花はたまらなく勉強がしたくなってくるのですね。
勉強も仕事も同じかもしれません。



さて、良いなあと思ったフレーズをいくつか記載します。

 

「勉強する」とはどういうことなのか。
これを別の言葉で説明してみると、こうなります。
「今までこの地球上に存在した人々が経験し、発見しては次の世代へと伝えてきた素晴らしい知識や知恵を、今度は自分が受け継ぎ、自分のものにすること」

 

たった一つでもいい。
どんな小さなことでもいい。
自分が生きる意味を手に入れれば、あなたの人生は今まで以上に光り輝くものに見えてくるはずです

 

追い詰められなければ動けない人は、常に追い詰められた状態の人生に甘んじるしかないのです

 

「成功するために必要なものは、方法ではなく行動である」

 

「家に帰ってから最初に座る場所で、自分の人生が決まる」

 

大切なのは、「何をやるかだけでなく、それを使ってどのように自分を磨くかまでを考える」ということ。

 

これまでずっと「自分のために」と思って読んでいた視点が「他人のために」に変わることによって、新たに多くの子男を発見できると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

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