悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

ノートパソコンのバッテリー駆動時間

カタログで書かれている時間を鵜呑みにするとえらい目に合う。まあ殆どの人は半分くらいは使えるだろうと思って考えているが、中には半分も持たないことに非常に立腹する人もいるわけだ。
以前のノートパソコンではそもそもバッテリーで使用するには限界があった。技術、製品の向上とともにバッテリーや省電力が進んで、バッテリーでも十分使えるような時代になった。
携帯電話でもそうである。今でこそあまり意識することなく携帯電話を利用するが、基本料金が3万円や1万5千円もしていたアナログ時代は待ち受け時間が8時間、連続通話30分とかだった。
今の携帯では待受300時間、連続通話は4時間くらいか。まあ、バッテリーなどが高性能になったが、大画面になり、高機能なスマートフォンとなってまたバッテリーの持ちが問題になってはいるが、大きく進歩した。
パソコンもハードウェアレベルでは相当な省電力になっている。そしてバッテリーも高容量のもので進化しているのである。しかし根本的な所でインテルのCPUとWindowsの組み合わせはどうしても消費電力は下げるといっても限界がある。
なのでタブレットなどの第2のパソコン予備軍と比べるとまだまだバッテリー駆動時間は厳しいものがあるのだ。
カタログ値では5時間とか8時間とか魅力的な数字があっても大方の人は半分くらいしか使えないと思っていると思う。そのとおりである。
それどころか使い方によっては半分以下しかないと思って間違いない。
DVD搭載PCでDVDドライブで映画などを見れば、カタログ値8時間駆動のパソコンでも映画1本見れるかどうか。
モバイルルーターでインターネットをしながらでも半分以下になるだろう。無線通信にもバッテリーが消費される。
そして液晶の輝度である。明るいと見やすい。ましてやモバイルということで明るい所で使用すると輝度が低いととても見ていられない。輝度を上げると見やすくなるが、バッテリーの消耗は激しい。
カタログ値は嘘を書いているのでは?と思うが、嘘ではないようである。
ただし、ユーザーレベルでの話になると嘘のようなものである。
駆動時間は使用出来る時間と言うことではない。

パソコンは使い方で電気の消費が全く違う。なので単純に比べようと思っても比較しようがない。なので基準を作りそれに合わせて比較するわけである。いわばバッテリーの強さを示すものさしのようなものであろう。
そのものさしがJEITAバッテリー動作測定法というものらしい。
負荷のかかる(a)という測定法と負荷のかからない(b)という測定法でそれぞれ満充電バッテリーで動作が停止するまでの駆動時間を測定して2で割るというものである。
なるほど公平だとも思える。しかし負荷のかかるとされている(a)がいまやそれほど意味がなく、また負荷のかからない(b)はどこまでも省電力にできる可能性を秘めている。
詳しくは
|JEITA
この辺りを確認してほしい。
JEITAという電子情報技術産業協会というところだが、ようするに日本のパソコン業界ということであろう。

まあ、一般のユーザーから見ればもはや現実味がない測定法でもあるかもしれないが、各メーカーを比較する上では統一した測定法なのである意味公平である。

過大な期待はNGだと思うし、パソコンのカタログに駆動時間○○時間とか記載するのもどうかと思う。

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