悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

パソコンっているか?

仕事のこともあるが、パソコンって必要か?と聞かれると若い世代ほどそれほど必要と思わなくなってきていると思う。
というか我々注年以上の世代はコンピューターと言えば、なにやら特別な機械というイメージがまだ有り、「パソコンなんて道具だよ」って気取って言ってみたりしつつも、使いこなすにはそれなりのスキルが必要だったりとか思っていたりする。
子供の頃にはテレビが有り、テレビを見て育った世代なので、テレビは全く道具として何の抵抗もない。
だからテレビを見るということで満足な人は「今更パソコンを使おうとは思わない」という人たちもいて、そんな人達も携帯電話くらいは当然のように持っていて、普通に使っている。
時代の流れで不要とは思いながらもガラケーからスマートフォンに買い換えてそういう情報機器に目覚めた人たちもいるが、基本的にパソコンも使える人がスマートフォンタブレットを購入して使っている。

一方若い世代は子供の頃に普通にパソコンがあったりしつつも、家では親が使っていて、勝手に使えなかったり、子供が触って壊して親に怒られたりとかで、面倒くさいというイメージが大きいようだ。
確かに道具としての完成度はパソコンは低い。
道具としてパソコンを使って楽しむには色々と作法がうるさく、覚えないといけないことも多かったりする。
何よりも高価だった。
しかし若い世代が一人1台持つようになった携帯がスマートフォンに進化して、すんなりとそういう文化に馴染んでしまうと、パソコンよりもはるかに感覚的に使えるこういったものは圧倒的な存在となっている。
若い世代の情報のやりとりや連絡、コミュニティはスマホ抜きでは語ることができないのではないかと思ってしまう。

で、若い世代は当然必需品となっているこれらのツールだが、パソコンが必要かというとそれほど必要性を感じていない。
私も遅ればせながら、最近パソコンが必要か?という質問には以前は必要と思っておりそう答えていたが、最近はそうも思えなくなってきた。
情報を元に個人で楽しむツールとしてはパソコンが必ずしも必要ではないと感じることが多くなった。

スマートフォンタブレットを持つようになってパソコンを使う時間が減ったとよく聞くが、そのとおりだと思う。
人間の使える時間は限っており、個人的に利用するにはパソコンが段々要らなくなってきている。
個人で楽しむ上ではスマートフォンタブレットがあれば十分な部分が多い。

個人的にパソコンは仕事でも娯楽でも結構使う方だが、以前は毎日電源を入れて使っているが、最近は疲れていると電源を入れようと思わなくなったりする。
パソコンのほうがまだまだ優れているし、使い勝手も自分にとってははるかに上なのだが、私自身でもそう感じるようになってきた。

パソコンという装置はこの30年位の間にすごく進化した。
しかし基本設計が古いのか、色々と問題点もある。
ネットに常時つなぐという点では自宅のパソコンも同じである。
しかし常に電源を入れているわけではなく、起動と終了というそれほど長い時間はかからないにしてもすぐでもない微妙な時間。
それ以上にノートパソコンでも外に持ち出してネットに接続というのはやはり特殊。
ましてやデスクトップパソコンで持ち出すことはありえない。
スマートフォンは携帯電話で肌身離さず。
通信は常にしているということが大前提であり、仕組み自体が違う。
電源は常に入っていて、いつでも通信が受けられる状態が携帯電話から発展したスマートフォンである。
電源の供給はバッテリーと言うのは当然である。
パソコンとはスタートラインからして違う。
パソコンも持ち運べるようになり、バッテリーも非常に進化したが、根本的な設計が古く、トータル性能面ではスマートフォンなどの数段上の性能を持っているが、バッテリーでの動作=省電力、常に電源は入っており、常に通信可能なスマートフォンとは違う。

スマートフォンはそれほど安くはない。
純粋な性能比で考えるとパソコンのほうが圧倒的に安いと思う。
しかしそれを補って余りある道具であり、消費者が求めている。
進化の速度はすさまじい。
パソコンも進化しているが、性能アップのスピードは鈍化してきている。
時代の流れに合わせて、省電力、コンパクトにはなってきたが、比べてみると圧倒的に不利。
パソコンとスマートフォンタブレットを同じ土俵の上で設計しようとしているMicrosoftはやっぱり無謀な闘いをしているような気がしてならない。

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