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タイムリミット 原題「Out of time」デンゼル・ワシントン主演の映画

画像はAmazonより 

数々の映画で主演を任される大スターのデンゼル・ワシントンの映画です。
今回も警察署長ということで、刑事モノ?と思っていましたが、ありきたりの刑事ドラマではありませんでした。
イコライザー

 

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シリーズでは圧倒的な強さで観客を魅了したデンゼル・ワシントンですが、この映画ではかなり情けない警察署長ですね。

 

映画の概要

監督:カール・フランクリン

脚本:デイヴ・コラード

制作:2003年 アメリカ映画

上映時間:105分

製作費:50,000,000ドル

興行収入:55,500,000ドル

あらすじ

フロリダのある街で警察署長を務めるマット。
のどかな街で部下はわずかに4人。
マットは麻薬取引で使われた大金を押収し、警察署の保管庫に入れていました。
部下の一人というよりは親友でもある検視官のチェイは、その金をもってこんな生活から抜け出そうなんてことをマットに提案します。
もちろんマットはそんな誘いには乗ることはなく、大金に触れさせることもなくしっかりと管理していました。
マットは、真面目な人物で人望もありますが、家庭生活は破綻していました。
同じく警察官としてキャリアを選んだ妻のアレックスとはずっと別居状態。
アレックスは美人で、彼女とよりを戻すことをチェイは薦めますが、もう二人の関係は終わったとマットは思っているのでした。
マットは人妻のアンと不倫をしています。
アンは夫クリスからの暴力に悩んでいる女性です。
マットにとっては、彼女こそ自分が守ってやるべき愛する女性でした。
ある日、アンとともにマットは病院へ行きます。
そしてガンであることを告げられ、余命は半年ほどと宣告されました。
アンの主治医は、高額の治療をすすめますが、そんな余裕は彼女にはありません。
さらに夫のマットはアンに高額の生命保険をかけていました。
その保険証券をもとにお金を作ろうとしましたが、断られてしまいます。
そして相変わらず夫の暴力に苦しむアン。
アンは夫と離婚し、保険の受取人を夫ではなく、マットに書き換えたと告げます。
マットはアンに保管している大金を治療費として使うことを決断し、持ち出します。
アンとは会えずに、アンの家の隣人の老婦人にマットは目撃されていました。
その後、アンの家は家事で消失。
中から二人の遺体が発見されます。
不審な火事による2つの焼死体。
放火殺人として、警察の捜査が入ります。
担当するのは殺人課のアレックスでした。
アレックスとともに現場に行ったマットはアンとともに訪れた病院へ行きます。
アンは健康であり、余命がないと言った医者は偽物であることを掴みます。
一方警察署に戻ると、早速アンの隣人からの証言がありました。
警察署長のマットを見たと老婦人は言うのですが、そんな事はありえないと周りは老婦人をたしなめ、彼女も証言を撤回して事なきを得ます。
しかし、今度は麻薬取締局から例の大金を証拠品として必要と告げられます。
マットはたちまち窮地に立つことになりました。
アレックスは、アンには高額の保険金がかけられており、その受取人を調べていますが、受取人の変更があったばかりですぐにその変更の記録がわからないといいます
そしてアンの携帯電話の通話記録を通信会社に依頼。
そこにはぎっしりとマットの携帯番号があるはずで万事休す、のところでしたが、機転を利かせたマットは携帯会社から送られてくる通話記録を改ざんしたものをアレックスに見せます。
もはや絶体絶命のマット。
助け舟を出してくれたのは、親友の検視官チェイでした。

感想

いつもはクールで知的な役柄が多いデンゼル・ワシントンですが、かなりお間抜けな警察署長を演じています。
展開が早くて、サスペンスと言うよりはドタバタコメディのような様相です。
いくら間抜けな警察署長とはいえ、脇が甘すぎます。
そもそもお金の受け渡しなどがいい加減すぎますし、映画のためにいい絵を撮るためなのか、ご都合主義のシナリオでした。
サスペンスとしてみるとそういう辛口評価になってしまいますが、これをコメディとしてみてみれば、大変面白いです。
こんなデンゼル・ワシントンも悪くはないです。
20年前の映画ですから、デンゼル・ワシントンはもちろんかなり若いですし、妻役のエヴァ・メンデスも若くて格好いいですね。

こういった出来栄えの映画なので評価は今ひとつと言ったところでしょうか。
興行収入を見ても大失敗とまでは言いませんが、成功したとは言えない映画でしょうね。
個人的には見ている間は十分楽しめたので、時間がもったいないなんては思わなかったですが、多分あとに残らないだろうなあ、という映画です。

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