悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

ナックルガール Amazon Prime Video

Amazonプライムビデオで配信されていたので、見てみました。
元々は韓国の人気コミックらしいですね。
そしてこの映画も出演する俳優は日本人ですが、監督さんをはじめとして韓国映画界ということで、日韓合作ということになります。


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映画の概要

監督:チャン

脚本:ユ・ガビョル

原作: JGstreet (Sangyoung Jun)

上映時間:107分

公開:2023年11月2日 Amazon Prime Video

 

キャスト

橘蘭:三吉彩花

神谷瞬:前田公輝

成瀬:細田佳央太

橘柚:南琴奈

田端:近藤芳正

大石刑事:神保悟志

鈴木刑事:三浦誠己

白石:窪塚洋介

二階堂:伊藤英明

あらすじ

ボクシングの才能を見出された橘蘭はボクシングジムに住み込みながら、頂点を目指しています。
ところが離れて暮らす妹の柚が自殺したと警察から報告を受けます。
遺体は炎に焼かれており、すぐには判別は付きませんが、蘭は妹ではないと担当の大石刑事に訴えます。
大石は、DNA鑑定を元にそれを却下し、自殺として処理が終わったと冷たく言い放つのでした。
納得ができない蘭は、ジムの田端会長にしばらく妹のことで離れると書き置きして失踪します。
蘭は警察に再捜査を依頼するのですが、受け付けてもらえません。
そして柚の部屋から1枚のカードを発見します。
それは闇の地下格闘組織への入場パスでした。
蘭は元カレの神谷瞬に協力を依頼するものの、瞬は警察に依頼するべきだと反対します。
警察を信用していない蘭は無鉄砲に単身乗り込みますが、体格に勝る地下格闘のチャンピオンである鬼頭にたちまちやられてしまいます。
派手にやられた蘭を救い、手当をしたのが成瀬という人間。
彼は、地下格闘組織に入り込み、こっそりと調査していたのです。
彼の父はブラジリアン柔術の格闘家でしたが、水死体として死亡。
その死因には不審な点だらけであり、彼は地下格闘の犠牲者となったと睨んでいました。
成瀬はハッカーでもあり、闇の組織の防犯カメラの映像を入手。
自殺したとされる日の3日後の映像で橘柚の姿を発見し、妹がまだ生きていることを知ります。
焦る彼女は、強引に組織に乗り込みますが見つかってしまいます。
蘭の危機を察知した瞬は乗り込んで、救い出します。

地下格闘組織を仕切るのは二階堂という元地下格闘でのし上がった人物。
二階堂の上には白石という人物もいます。
二階堂は腕の立つ橘蘭を地下格闘の世界に引きずり込むために、妹を餌におびき寄せるのです。
蘭は瞬とともに戦いのためのトレーニングを開始。
妹を救うべく戦いに挑むのでした。

感想

なるほど漫画が原作だと思えるようなシナリオでした。
主演の三吉彩花は長身でスラリとしており、ボクシング選手としてみればうなずけるスタイルをしています。
ただ、異種格闘技というか、なんでもありの地下格闘技で勝負は相手が死ぬまで行うというルール。
そして死体の処理は金で引き込んだ警察が処理をするというよくあるパターンなんです。
CGではなく、撮影はワイヤーアクションを使ったもののようですね。
これまでアクション映画とはそれほど縁のなかった女優さんですし、なかなか大変だったとは思います。
ゲームなどでは女性格闘家が男性格闘家をぶっ飛ばすというのはごく普通なのですが、現実的にはありえない話です。
Netflixの韓国ドラマ「マイネーム 偽りと復讐」というドラマを思い出します。
あのドラマも激しい格闘シーンが売りで、華奢な女優さんが体を張って演技をしていました。

 

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映画だから、作り物です。
ただ、それだけに格好の良いシーンをより格好良く、リアリティがあるように見せる技術というものが必要です。
当然演じる俳優にもそれ相応の準備と努力が必要でしょう。
今回の主演の三吉彩花さんは、それほど売れっ子というわけではないですね。
きれいな女優さんですが、どちらかというと女性からは嫌われている女優さん?というイメージです。
冷たい感じの女性のイメージですね。
これまで見た映画で言うと、「いぬやしき」での主人公の娘役や「今際の国のアリス」でのアンの役をえんじていました。
きれいな人ではあるもののそれほど印象が強いわけではなかったですね。
Amazon Prime Videoでこの作品を作るということになって、オーディションを受けて見事に主役を射止めたそうです。
アミューズという大きな事務所に所属しているのですが、流石にAmazon Prime Videoとなると事務所のゴリ押しという訳にはいかないでしょう。
それとも韓国の製作陣を使うということと、日本のタレントを使うということでWin-Winなバーターがあったのでしょうかね。
日本の映画だとそれなりに評価されると思います。
世界に打って出る~!ということを目指しているなら、まだちょっとインパクトに欠けているかな?と感じます。
やはりコミックが原作で、ストーリーなどは無理がありすぎな設定ですしね。
主演女優の魅力は十分あるだけに、このチャンスを生かして海外作品にも登場してほしいですね。

脇を固めている俳優陣はそれなりの人です。
窪塚洋介さん、伊藤英明さんといったあたりが、それなりの演技をしています。
この二人は悪い人間を演じていますが、更に最低な人間として刑事役の神保悟志さんが演じています。
こういうバイプレイヤーって、やはり色んな作品には欠かせない人材ですよね。



 

 

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