悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

三毛猫ホームズの犯罪学講座 赤川次郎

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久しぶりに三毛猫ホームズシリーズを読みました。

本格ミステリとは全く違いますが、やはり読みやすくスラスラと読めてしまいますね。

三毛猫ホームズシリーズがヒットしてたくさん作られたことは知っていますが、50作品以上もあると走らなかったのです。

長編作品が38作品。
短編集が14作品も出されています。

簡単に読破しようと思っても無理みたいですね。

ただ、Kindle Unlimitedで読めると、手軽に読んでみたくなりますね。

まあ、どこかでまたKindle Unlimitedは停止しますので、そうなるとしばらく読まなくなりそうです。

 

登場人物

片山義太郎
主人公。
元刑事で殉職した父の遺言を守り刑事となるが、血を見ると気絶するようなタイプの刑事。
そして女性が苦手。

片山晴美
義太郎の妹。
兄よりもよほど勇気のある活発な女性。

石津
片山刑事の後輩。
巨漢で大食らいだが、屈強。
しかし猫は苦手で、晴美に片思いのため、言いなり。

栗原警視
片山の上司。

児島光枝
片山の叔母。
お見合いを持ってくるのが自分の氏名だと信じて疑わない。

奈良学部長
大学の学部長。
悪人ではないが、教育者としてはかなり不適格な人物。

川口素子
大学の先生。
30代独身。

宮越友美
大学1年の謎の美少女。
いかなる男性をも手球に取ることは容易いのか。

浜野牧子
大学2年で寮で住んでいる。

三毛猫のホームズ
言わずとしれたこの本の影の主人公、名探偵です。

 

 

あらすじ

あるお嬢様女子大にひょんなきっかけから犯罪学の講座の講師をすることになった片山義太郎。
そこでは恐ろしい殺人事件がおきます。
その事件に関わっていくのは謎の美少女である宮腰友美。
彼女はまだ大学1年生ですが、先輩たちをアゴで使うこの学園の女王でした。
見つめられると飲み込まれそうになるほどの美貌で男たちを虜にする彼女の周りには多くの事件が起きてしまうのです。

何者かによって殺され、吊るされてしまった浜野牧子とその背後を調べていくうちに片山義太郎は事件の真相へと近づいていきます。

 

 

感想

久しぶりに読みましたが、相変わらず軽妙なタッチの小説です。
恐ろしい殺人事件なのですが、不思議と怖さがありません。
小説ならではの世界を十分楽しむことができますが、このシリーズは立て続けに呼んでしまうと同じような流れになってしまうのか、忘れやすいのも半端ないのかもしれません。

ものすごく読みやすいのでテンポよく読めるのですが、後には残りませんね。

誰から見ても完璧すぎる美少女という設定は実写では難しいかもしれません。
脳内変換できる小説ならではの設定ですね。

やはり犯罪の影には悪い大人がつきものですが、このお話も悪いやつが出てきます。

 

 

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