通勤途中に読んでいます。
本格ミステリや社会はミステリとも違う軽めの作品ですね。
学生時代は赤川次郎は全く読まなかったのですが、この歳になって読んでみると人気があったのがわかるような気もします。
三毛猫ホームズシリーズの何作目になるのかわかりませんが、今回は地方都市での資産家同士が仲が悪く、それぞれの息子と娘が熱烈な恋の末に駆け落ちをしたことがきっかけとなる殺人事件の話です。
冒頭で駆け落ちした二人の名前が義太郎と晴美と紹介されます。
片山義太郎、晴美の兄弟がいつの間にか駆け落ちしたカップルと誤解されるところから展開していきます。
晴美にぞっこんである石津刑事までそう信じ込んでしまう次第です。
終わってみれば随分と強引なストーリーだと思うのですが、読んでいる間はとても楽しく読めます。
軽い小説なのですが、熱烈な恋愛で資産家を飛び出した若いカップルが、実は別れてそれぞれ別の家庭を築いていたというのも意外な展開でした。
またとてもハッピーエンドとはいえないため、なんだか読後感はいまいち良くないです。
軽くても殺人などを扱う捜査一課の話ですから、血なまぐさい事件で、人間の汚い部分も見えます。