悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

若手キャリア官僚の不祥事

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コロナにより困窮する中小企業を支援するために、コロナ給付金を支給する立場にありながら、その仕組を熟知していることを逆手に取った悪質極まりない詐欺事件です。

それもはや真っ黒に染まりきった人たちなら、「またか」という感じなのですが、まだ20代の若手官僚。
しかもエリート、キャリア組です。
キャリア官僚というのも、高い理想を胸にいだいて、仕事に誇りを持って取り組んでいると思っていましたが、ぜんぜん違うのですね。
きっと日本人の多くの人は、城山三郎氏の「官僚たちの夏」のようにひたむきに日本の未来のために寝る時間も惜しんで身を粉にして働いている!と思っているのでしょうが、とんだ勘違いなのかもしれません。

高級マンションに住み、高級外車を乗り回していると言います。
550万円程度では高級マンションに住むことも、高級車を乗り回すこともできそうにありません。
余罪は徹底的に洗い出してもらいたいところですが、官僚というか組織というものは身内に甘く、隠蔽体質があります。
こんなに若い官僚が簡単に詐欺をはたらくというのがとても残念です。
キャリア組なので、受験を勝ち抜いてきた学歴エリートであることは間違いないのですが、本当に必要な人間としての教育を怠った結果なのでしょう。

政治のトップである国会議員も少々悪いことをしても、何食わぬ顔で偉そうにしています。
大物議員に忖度し、不祥事をもみ消すために詰腹を切らされるということがまかり通っている。
また、そういう人たちに面従腹背をしている上司たちを見て仕事をしていると、青臭い理想論はすぐに消えてしまって、人間として腐っていく、こういう人間になってしまうのでしょうか。

本当に困っている人の手元には今も資金が届いておらず、書式、形式を最重要視するのが役所仕事。
それがだめなこととは言わないですが、書式手続きに熟知している人にとっては、まったくもって美味しい仕事だったのでしょう。
若く未熟な二人であり、派手な生活でマークされていたため、足がついたわけですが、うまくやりおおせている人もきっとたくさんいるに違いないと思っています。
まさに氷山の一角でしょう。

難しい試験を持って採用するというのは悪いとは言わないですが、人間性が悪いものを雇用してはいけません。
だからこそ、上に立つべき高級官僚や政治家などは職業倫理感を高く持ってほしいのです。
そしてそれを裏切るようなこと、今回のようなことがあれば、厳しく追求してもらいたいですね。

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