悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

老人たちは経済の第一線から退くべき

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ちょっと刺激的なタイトルになってしまいました。
老人に恨みもありませんし、これまで苦労されてきた立派な人をこき下ろすつもりもありません。
ただ、その功績とこれからの時代を作るという点はちょっと分けて考えてほしいと思っているだけです。
そういう私も若くはなく、自分の考えが段々と古臭くなっているという自覚は十分にあります。
だからこその意見だと思っていただければ幸いです。

 



経団連の会長が退任

75歳の方が退いて、後任が70歳。
日本の経済を立て直すなんてことは、とても期待できないですね。
そもそもやりがいのある仕事、自分たちのやりたい仕事に注力する若い世代は、こんな団体に顔を出したりはしないと思います。
老人ばかりのイメージがあり、建設的な意見も通らないような気がします。
こんな高齢者の中で、刺激的な意見が出るはずもなく、当たり前の、綺麗事に終止するコメントだけしかなさそうです。
そういう意味で経団連はもはや名誉職みたいなもので、全く役には立っていないのではないでしょうか。
政治家たちにとのつながり、献金などには影響するのでしょう。
経団連の存在する理由としては、「日本経済を元気にする」ということがありますが、これから何年生きられるかわからないような老人にできるのでしょうか。
(決して老人を侮ってはいませんが、将来というものを30年先くらいまで考えられる人でないと話にならないと思っているだけです)

デジタル庁

デジタル庁を9月1日に発足させるにあたって、500名の人員規模としてスタートするらしいです。
100人以上の民間人採用とか言っていますが、500人のうち100人では全然力不足でしょう。
そもそも有能な100人を活かすためには逆にその他400人は邪魔者以外の何物でもないような気がします。
有能、優秀な民間人がそもそも集まるかどうかも怪しいです。
実績のあるエンジニアをスカウトする能力も多分あまりないのでしょう。
この役所の誰がトップで、その人を補佐する人は誰で、となると誰々のチームのメンバーから何名が連れてこられてと、コネやら派閥やらの息のかかった役人たちがゾロゾロといそうで、本当にこれで改革できるんだろうかと思ってしまいます。
シン・ゴジラ」の政府の対応と同じです。
平井卓也デジタル改革担当大臣が中心となってすすめているようです。
これらの施策に反対するわけではないのですが、この大臣自体がデジタルに特別明るいのか?という点にはとても疑問に思います。
IT改革やらマイナンバーやら日本の情報通信において、その重要な職務を歴任しているものの、どれも決して「成功」したという「成果」はないです。
大した「成果」がなくても「実績」になる政治という世界はよくわかりません。
民間なら「左遷」レベルの仕事しかできていなくても、さも「成果」があったと「自画自賛」する人たちばかりですし、そういう報告書を書かせたら右に出る者がいない官僚たちがそばにいるわけですから。

本当に力のある民間人をそのポストのトップに据えるくらいの大胆なことをしないと、全く改革なんて進まないと思います。
もちろんIT関連のスキル、技術動向に対してのプロです。
まあ、そんな人は政府の主導するこんな組織のお粗末な待遇に、優秀な人材が喜んで来ることはないと思います。
USBメモリの使い方もわからないような人を大臣にするような政治家たちですから、あまりにもお粗末です。
もうITとかデジタルとか言うところには年齢制限を設けて、メンバー全員を40歳未満にするとか、あるいはテストを実施してそれに合格できないような人はそもそもそんな組織に名を連ねては困ります。

優秀な官僚って

官僚は優秀です。
そうずっと言われてきていました。
たしかに優秀です。
学業、勉強、試験と言った学歴社会にあっては、その頂点に立っているのが官僚、キャリア組の人たちで、その点は多くの方が同意していただけることでしょう。
そしてこの優秀な官僚はとても作文の能力が高く、大したことがないことをさも素晴らしいことのようにかきあげたり、都合の悪いことをうまくごまかしたりするのが大変得意です。
私のような平凡な人間には彼らの文章は難しくて読み解けず、結果として何も言えない状態です。
官僚が日本の戦後の経済成長を作り上げたヒーローだと言うのが、昭和の時代の定番でした。
おそらくは城山三郎氏の「官僚たちの夏」あたりの影響もあって、日本の優秀な官僚がとても美化されたのだと思います。
その後の平成は「失われた30年」。
こういう時代にあっては優秀であるはずの官僚は失敗ばかりを繰り返していると思います。
官僚に言わせれば、政治は政治家が行った結果で、官僚はそれに従うだけといった「まやかしの詭弁」を弄しそうですが、日本の政治は自民党ではなく、自民党という神輿を担いだ官僚たちが動かしているのだと思います。
ジャパン・アズ・ナンバーワンと言われた時代、1990年頃まではそうでした。
わずか30年ほどで、これほど情けなく、将来に希望の持てない国になるとは、為政者だけの責任ではないものの、舵取りに失敗したことは確かです。
今までの仕組みをどこかで壊さなければなりませんが、政治の力ではそれが無理だと「民主党」が教えてくれました。
だから「自民党」となったのですが、相変わらずというか状況はひどくなる一方です。

自民党は昔から、当選回数が物を言います。
自然と高齢の政治家が力を保つ構造。
老人となると世を憂うよりも我が身を憂うことが中心になります。
それも仕方がないこと。
だからこそ、一線からは身を引いて静かに余生を過ごしてほしいと思うのです。

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