悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

信じるものは足元をすくわれる

とは本当は思いたくない。
信じれるものがアレば、人間は幸せになれる。
なんでも猜疑的に見ては楽しいはずはない。
しかし、信用出来ないことばかり。

最近の食材の偽装、価格の虚偽について思うところは多々ある。

人が決めたこと、書いていること。
そのまま鵜呑みにしてはいけない。
しかしその分野の専門でもない人間は評価のものさしを持たず、どうしても情報に頼りがちになる。
やっぱりお金を出すなら価値のあるものがほしい。
どうせなら美味しいものが食べたい。
そう考えるのは普通。
自分の目や舌で判断すれば一番いいが、なかなかそうは行かない。
人が判断してくれたもの、人が評価をしてくれたものを判断基準にしたほうが楽だ。

テレビでコマーシャルしているから…
雑誌で美味しいって書いてあったよ。
最近○○って流行っているらしい…

うちの母親なんかその典型である。
テレビでコメンテーターが言ってた。
新聞に載ってた。
そういうものに非常に弱い。

今は亡き父がよく言っていた。
テレビで言ってたら正しいんかい!!
評論家ほど無責任な奴らはおらんわい。
適当なこと行っても責任とるわけじゃなし。
美味かったら高かってもいいやん。納得したんならそれでいい。
少々高くても気持ちのよい買い物をしたらそれでいい。

結局その品物やサービスに対する対価って自分が納得するかどうか。
納得して買ったならそれでいいじゃないと思う。
多分レストランやホテルの偽装については食事の後、「やっぱり高級食材をふんだんに使って美味しいよね〜」なんて優越感に浸って食事をしていたんじゃないかと思う。

高級レストランやホテルが美味しいと思ったことはあまりない。
私の舌が庶民的すぎてそう思うのかもしれないが、窮屈な食事よりもくつろいで食べるほうが好き。
食材も特にこだわらない。どこそこのものとか女性はすごく気にするけど、美味しければそれでいい。
もちろんこんな時代だから衛生上に問題があるようなものは嫌だが・・・。
しかし高級食材は食べればわかるはず。
まずいものはいくら高級店でもまずい。
よくホテルのバイキングで嬉しそうに食べているが、私は嫌いだ。
美味しいと思ったことは殆ど無い。
あんなもの給食と何ら変わらん。自分で取りに行って自分で盛り付けて。
出来たてのものでもなく、なんか囚人の飯みたいな気になる。
食材だってきっとろくなもんじゃないと思っている。

ホテルや高級料理店も本来は高い料金をとって、価値のある料理を出していたと思う。
しかし情報過多の時代。1億総中流意識の日本にあって、庶民だって高級なものが食いたい。

価格の圧力は強い。うまくやれば儲かる。
そうしてレストラン等の食材の偽装は日常的に行われることになったと思う。


偽装国家日本

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