今年はコロナの影響で、プロ野球は全く見ていない。
それでも日本シリーズとなると多少は興味は出る。
と思いながら第3戦を見ていた。
ホークスは敵地の東京ドームで2連勝と、強さが際立っている。
もともと南海ホークス子供の会のころからホークスは応援していた。
南海を離れ、ダイエーになり、九州に移転。
そしてさらにソフトバンクとなった。
ダイエーは経営破綻したが、ソフトバンクはやはりお金がある。
そしてそのお金を有効に投資しているのか、チーム作りが凄い。
圧倒的な戦力というか、控えの層の厚さが違う。
ジャイアンツはセ・リーグの覇者で圧倒的な強さでシーズンを制した。
今日も負けてしまって後がない。
初戦はエース同士の戦いでガッツリと思っていたが、結果は序盤に得点で優位に試合を進めたホークスの圧勝。5-1。
2戦目3戦目は力の差を感じる戦いだった。
2戦目は13失点。
デスパイネに満塁ホームランを含む6打点とかもそうだが、序盤の3回で6失点では、試合にならない。
わざわざドームに見に来てくれたファンに申し訳ない試合である。
そして今日、先程終わった試合だが、少し終盤見ることができた。
なんと先発のムーアが7回までノーヒット。
そのノーヒットピッチングをしていたムーアを変えて、登場したモイネロはデッドボールとフォアボールでランナーを2人だすが、2者連続三振で締め、いよいよ9回。
守護神森が登板し、2アウト。最後の一人になるかと思われた丸が初安打を放ち、ノーヒットノーラン継投の屈辱は免れたが、この試合は手も足も出ないと言った感じである。
明日、4戦目に意地を見せられるかどうかとういところ。
セ・リーグとパ・リーグ。
かつては人気のセ、実力のパと言われていたが、今もそれは変わらないような気がする。
交流戦、日本シリーズでのセパの戦いではパ・リーグの強さが際立っている。
ジャイアンツという球界の盟主を中心として回っているセ・リーグ。
いち早く改革をしたパ・リーグは、球団経営も、チーム編成も時代の先を言っているような気がする。
それに引き換え、セ・リーグはかつての巨人の補強に見られるように金と人気で大物選手を集めたりしてチームを作るなど、トータルな戦略が見えない。
最近は阪神タイガースがその傾向を強めていたが、いずれにしてもうまくチーム作りをしていると感じるのは広島、横浜くらいか。
パ・リーグはソフトバンクはそのチーム予算も巨額だが、日ハム、西武、ロッテというあたりはそれぞれユニークな方針で、予算を最適化しつつチームの強化をしているというイメージ。
巨人を中心にしか考えていない、セ・リーグは旧態依然。全く進歩していない。まるで日本の縮図を見ているような気がした。
この試合で6回に代打で登場した長谷川に一打は一二塁間を抜けるヒット性の当たり。ジャイアンツのセカンドの吉川尚輝のファインプレーでなんとか無失点に切り抜けたが、その時の長谷川の悔しがり方がすごかった。
負けているチームならともかく、2点リードしている展開であのガッツである。
次の回、中村晃のタイムリーで二塁から生還した松田の走塁もそうである。
普段から走塁に関して徹底しているのだろう。あの浅いライト前の当たりだったが、スタートが凄まじくよく、ライトがボールを抑えてバック・ホームするときには三塁を大きく回っていたのである。
常勝チームと言われながらも、勝つためにどういうことをやり、どういう気持でいるのかと言うのが見ていてよく分かる。
マインドと行動が高い次元で維持され、チーム全体に浸透していると感じた。
勝つべきものが勝つ。
負ける要素を潰し、勝てるためにできることをこなしていく。
シンプルなようでなかなかできることではあるまい。