悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る 著者は元アイドルゆうこす  第1部

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AmazonKindle Unlimitedにて読んだもの。
Unlimitedは、評価が分かれるところではあるが、たくさん本を読む人にはかなりお得なサービス。

そしておそらくUnlimitedでなければ読まなかっただろうな、と思えるこの本との出会い。

非常に有益な本だった。


ゆうこす?誰?って感じであったが、どうやらHKTに所属していた元アイドルらしい。
それが今やインフルエンサーとしてものすごい影響力を持ち、ビジネスを成功させている。
凄いもんである。

というわけで、この本から学ぶことを整理してみたい、

娘くらいの年齢の女性から学ぶということに、抵抗のある人もいるかも知れないが、その分野で活躍している人ということなので、読む価値はある。

そして読んでみたら、かなり具体的で、かつしっかりした考え方と戦略をもってやっているということがよくわかる。

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はじめに

第1章 #SNSの自分づくり

SNSでなりたい自分をつくる

自分のやりたいことや方向性を語り、思い入れを持ってもらうことがどんな敵ニックよりもいちばん大事

寝食を忘れられる軸を見つける

理想像、「なりたい姿」が見えていなかった→「料理アイドル」を目指すも挫折
理由は、「ビジョンが描けていなかった」ことと、自らが「ワクワクできるテーマ」ではなかったこと

漫画のようにセルフプロデュース

 自分のことって、自分が想像している100倍くらい、実は相手に伝わっていない。
発信しているのは自分なので、相手も全部見てくれている気になっている。
自分バイアス

自分の夢やこれからのストーリーをブランディングしていく。

1.あなたはどんな主人公?

夢や願望だけでは応援(フォローすら)できない

全く無名の人が街頭で「女優を目指しています!」と話しても、一体何人の人が振り返って、話を聞き、応援してくれるのか?
街頭ならまだしもSNSの世界は「画面」

夢や願望だけでなく、何をプラスして発信すると”共感”が埋めるのか?
それは”理由”や”想い”である

SNSは秒の世界 よりキャッチーな言葉で相手を引き止めたい

自分で、「なぜ、どうして」と問いかけるのは難しい=自分バイアスがかかっているから

人は何かに向かって頑張っていると、途中で「手段が目的化」してしまうことがある。
発信したい内容があるからはじめたSNSがフォロワーを増やすことに必死になって、元の目的外のことを発信してしまう。
ぶれた発信をすると、既存のフォローワーが困惑する。
自分でも何がしたいのかわからなくなってくる

「理由」と「想い」を他人に語れるくらいに明確化しておく!!

 

わかりやすい旗を振りかざす

自分とフォローワーさんとの共通認識になるような「旗」を自分が振りかざさないと、何を応援したらいいのかわからない。
新規ユーザー獲得を意識するよりも先に、コアなファンを数人でもいいので集める

 

呼び捨てしやすい名前をつける

あだ名のようなキャッチーな名前があると、フォロワーが親近感を持ちやすい。
菅本裕子」より「ゆうこす」のほうが距離が近い。
同様に「イケハヤ」さん、「はあちゅう」さん、「HIKAKIN」さんなどはみんな呼びやすい「あだ名」を持っている。

呼び捨てにしてもらえるメリット
 友人との会話で普通に出てくるようになる

ひらがなのメリット
 誰でも読める

ユニークな名前でハッsyタグの分散を避けられる

別人格を作れる→本名でないので、生身の自分のまま発信するよりも勝負しやすい

唯一無二の肩書をつくる

モテクリエイターという自分しかいない肩書

一般的な「クリエイター」という肩書に「モテ」をかけ合わせたもの。
同じように一般的な肩書+「自分の強み」で、見る人にどんなキャラクター7日を伝える上でも役立つ

立ち位置を間違えない

「ダサい界のトップになる」という裏テーマを決めて発信していた
「顔」「スタイル」「おしゃれさ」だと競う相手が多すぎる→自分の強みや立ち位置を改めて見直す

「自分の想い」「自分の環境」「届たい層のニーズ」、この3つが交わるところが「最強の強み」

ゆうこすの場合
フォロワーと芸能人のちょうど中間を目指す
「憧れ」ではなく、「真似しやすい」をテーマに
コーディネートの説明をかなり細かく文章や写真で説明。

他人からこう見られたい、見られたくないと思いがちだが、自分を縛るプライドは思い切って捨てるべき。

丸く尖る

炎上ツイートで「いいね」数を稼いでいた時期もあったがオススメしない!

誰も傷つけない、誰も挑発していないが、埋もれるような内容ではなく尖っている=丸く尖るを意識して発信

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2.どんなストーリーにする?

フォロワーから愛される主人公ができたら、次はストーリー設定
どんな魅力的な主人公でも、同じような話が続いたり、全く展開がなかったりすると、飽きる。

理想の最終回に向けて目標を決める

主人公にどんなラストを用意するか

理想のゴールを設定

どうすればそのラストを迎えられるかを考える

ゴールから逆算してやるべき行動がはっきりさせる

「夢」を分解して、その夢をかなえるために必要な「目標」を細かく設定することができる
最終回に向けて、何話目までにどんな展開をしておきたいかを考える

目標を習慣に落とし込む

作った目標を更に細かくやるべきことにとこ仕込んだ「To Doリスト」

「今日やること」
「1ヶ月以内にやること」
「毎日チェックすること」

挑戦がないと飽きられる

挑戦して、失敗して、それでも立ち上がって努力している姿に人は惹かれる。
”今”の自分を応援してくれ、共感してくれる人を一度裏切り、そしてまた魅了する。
人は”今”に必死で挑戦できなくなってくる生き物

SNSの失敗をプラスな注目に変える

アンチが怖い、失敗が怖い、SNSそのものが怖い

むしろ失敗があったほうがいい!それすらも発信したほうがいい!

失敗はネガティブに書くのでは意味がない。見てくれているフォローワーさんを楽しませる意識を持つ!

 
3.どんな人に見てもらう?

最初の頃はフォロワーの大半は男性で、頑張って作ったコスメ紹介の投稿よりも、可愛い自撮り写真のほうが圧倒的に「いいね」が多かった。
→ぶりっこしたい女性に共感してもらいたい思いが強かったので、需要がないと認識しながらも「モテたい女の子へ」という言葉を発信し続けた
いつの間にか女性のアクティブユーザーが増えた

相手を限定するほど届きやすい

相手の顔を思い浮かべながら、相手の気持を考えながら投稿すると格段に「共感」される投稿になり、発信の軸もブレない

18歳の新生活の女の子限定→どんな人にフォローしてもらいたいのかを明確に発信すれば「フォローしてもいいのか」迷っている人にとってはフォローしやすくなる。

ターゲットが同じSNSに詳しくなる

ターゲットの層の興味の傾向を知る。
発信する上で、時流に合わせてアップデートしていかないと、いつの間にか古臭い雰囲気のアカウントになってしまう

伝えた位相にとって「居心地のいい場所」にする

スピードのズレを意識して伝える

モテたい女の子と仕事をしたいクライアント
ビジネス的にはどちらにも届けたいが、あまりにも層が違いすぎる。
情報キャッチのスピード感の違いを認識する

Check Sheet

あなたの夢は何ですか?
→それは何でですか?(理由)

あなたといえば何ですか?何になりたいですか?
→それは何でですか?(理由)

どんな人にフォローされたいですか?
→それは何でですか?(理由)

フォロワーさんはあなたのことをどんなふうに周りに紹介していると思いますか?

 

第2章 #知名度0からフォロワーを増やす

共感+メリット=フォロー

「発信力がある」=多くの人に対して影響力を持っている

フォロワーを増やす
ただ、増やすだけでは意味がない。
自分や自分の発信する内容に共感してくれて、熱量を持って応援してくれる人。

お金と時間を使ってくれるフォロワー>いいねやコメントをくれるファン>とりあえずフォローしてくれた人

フォロワーがほとんどいない状態から、知ってもらってフォローをしてもらうのは、とても難しい。
SNSの最初の、一番大きな難関

共感を生む情報を発信できているか?

相手が自分をフォローすることでどれだけ「メリット」があるか?

 

プロフィールがSNSを制す

SNSのアイコンやプロフィール欄を見て、ひと目でフォローしたいと思えるようなアカウントになっているか?

SNSアドバイザーとして、フォロワーが増えないと悩んでいる人の多くは、プロフィールづくりで失敗している。

気になったらまずプロフィールを見る。
これはSNSではアタリマエのこと。
どんな人だろう?何をしている人だろうと、みんなプロフィールを見る。
すべての入り口はプロフィールにあり、プロフィールを制するものがSNSを制すると言っても過言ではない。
本の表紙づくりとSNSのプロフィールづくりは似ている。
本を1冊まるごと中身を吟味することはできないので、まずはカバー、表紙が手がかりになる。
その表紙に惹かれなければ、手にとってもらえることすらできない。
プロフィールは本の表紙や帯と同じで、フォローしてもらうためには重要なポイント。

本のカバーの構成として
①タイトル
②帯
③ターゲット層(文字やデザインで)
④内容説明
⑤読者の声
これらと自分のSNSのプロフィールを照らし合わせてみる

 

SNSは1冊の本づくり
1.アカウント名はほんのタイトル

アカウント名はほんのタイトルで、一番はじめのコンタクトポイント。

これだけであなたが何者なのかということが明確にわかるものにしよう。
アカウント名の文字数は限られているが、名前と一緒にシンプルな肩書を入れて興味を持ってもらう

2.メリットを最大限に伝える帯を付け

プロフィール欄の①行目に入れる文言。
本で言うなら帯。
目を引くキャッチコピー、内容の要約や引用。
発信テーマと見るメリット

3.ビジュアルでターゲット層に届ける

ヘッダ画像とアイコン

ヘッダ画像はほんのパッケージデザイン。
プロフィールの写真、アイコンは見てくれた人の印象を大きく左右するもの。
マスクやサングラスはマイナス。
顔出しNGでもせめて似顔絵などで、あなたのキャラクターが伝わりやすいアイコンにしてみる。

4.内容説明はまとめてわかりやすく!

プロフィールの文字数であれもこれも書くのは無理。
Twitterだと「固定ツイート」を使う。
インスタグラムだと「ハイライト」を使って、アカウントの説明を補足する。

5.ハッシュタグで読者の声をつなげよう

「この本を読んで〇〇になりました!」という文章は本の裏帯にあるが、そのメリットは信頼度が増す事。
ハッシュタグでプロフィールに載せている
→それが「#ゆうこす現象」

 

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いいねとリツートの差【Twitter

全世代で利用者が多く、爆発的な拡散力を持つTwitterはビジネスツールとして優秀。
Twitterリツイートによって拡散されるメディア。

「いいね」が多いが、「リツイート」は少ない投稿との違い
「共感」がとても重要なポイント
なぜ共感したらリツイートが多くなるのか?
それは思っていても自分ではツイートできないジレンマがあるから。
自分のタイムラインは他人に見られるスクラップ帳のようなもの。
赤の他人ならまだしも、友達や職場の知り合いにフォローされていたら、思ったことをそのままツイートできない。
でもリツイートなら「自分は言っていない。言ったのはゆうこす」ということになる。
リツイート
「メチャクチャわかる」
「この情報を自分のフォロワーや他の人に広めたい」と思ったときにするもの。
投稿していいと思ったら、「いいね」ボタンを押すくらい。
でも「このツイートは自分の気持ちを代弁してくれている」あるいは「言いたくても言えなかったことを言葉にしてもらえた」という場合にはリツイートする。
RTキャンペーンのようなやり方だと、そのキャンペーンの時にはフォローが増えるが、その後フォローを外されたり、フォローしてもらっていても、興味を持ってもらえない。
そうならないために、「共感」を意識してみること。
想像以上に沢山の人が様々なキーワードでSNSを検索しているので、個性的な方が目立ちやすい。
ニッチな分野の情報であればあるほど、分母が小さいのでライバルが少ない

Twitter】1ツイートに情報を集約

有益な情報であること
役に立ったと思ってもらえるとリツイートに繋がりやすい

たくさん投稿しようとすると「ランチ」や「買い物」などの日常の投稿が増える。
でも知らない人のそういう日常の生活を知っても「役に立つ」「広めたい」とは思えない。
それらが許されるのは著名人、スターのみ。

日常の投稿も「有益な情報」になる。
その場所に行って、実際にしてみたり、買ってみたりしたからこそわかる「情報」、自分ならでは視点をもった「感想」
見た人にとって「メリット」がある。

情報と感想意外にも関連URLや画像も合わせてツイート一つで完結させる。
それは見ている人へ情報の拡散の負担を減らす配慮。

ググるよりタグる【Instagram

インスタはTwitterFacebookのように投稿をシェアすることができない。
リツイートのような拡散機能はない。
フォローしている人以外の投稿をタイムラインで偶然目にすることはない。
しかし
ハッシュタグで検索する文化が他のSNS以上に浸透している。
ハッシュタグをどう使うかがポイント

今の10代~20代は「ググる」よりも「タグる」ほうが一般的。
「タグる」とはハッシュタグで検索するということ。
インスタには便利な検索ツールとしての側面もある。

インスタ映えよりタグ映え【Instagram

インスタでは情報を探している人たちが発見しやすいようなタグを付けておくことがとても大事

重要なのは「インスタ映え」と思っている人が多いが、意識スべきは「タグ映え」
タグがちゃんと付けられていない投稿は、橋のかかっていない無人島のようなもので、面白いイベントをしていても、気づいてもらえないし、来てもらえない。

タグファースト【Instagram

タグ映えのためのポイント

1.タグ検索で人気のタグを知り、差別化で目立つ!

投稿数の多いタグは話題になっているので、たくさんの人がタグるが、ライバルも多い。
同じような内容なら埋もれてしまう。
同じタグがついた写真たちと差別化した写真を投稿するのが大事。
背景の選び方やアングル、加工などで工夫して、他の投稿とは一味違う写真を意識する

 

instagram support tool

タグジェネ

2.英語・カタカナ表記を意識。自分ならどう検索するかを考える

自分のターゲット層は実際に、そのタグで検索するだろうか?とイメージしてみること。

3.そのハッシュタグ本当に必要?無駄

 投稿とは関係のないタグは付けないほうが見られやすくなる

サムネイルが命【YouTube

言葉、表情、テロップ、音楽と全てを使って発信しているので「想い」が届きやすく、親近感を持ってもらえやすい

動画編集というハードルがあるので挑戦者が少ない「ブルーオーシャン

2年半の経験上、YouTubeはサムネイルが命だということ。
再生回数はサムネイルで決まります。
「サムネ詐欺」という言葉もあるくらい

タグ検索の裏ワザ【YouTube

動画をアップロードする際「タグ」をつけることができる。
検索されやすくなったり、関連動画に表示されたりと、メリットがある。

インスタと違ってYouTubeのタグは本人以外には表示されない。
参考にしたいYouTuberがつけているタグを見たい
→裏技がある。
ページのソースを表示し、検索窓で「Keywords」と入力して検索する。

ライバルが少ない第一人者を狙う

いとど自分の発信者としての方向性を決めたら、少なくとも半年くらいはブレずに努力を続けること

第一人者は強い。今からHIKAKINさんのマネをしてもHIKAKINさんにはなれない。

戦場を変えてみる

届け方を変えてみる

投稿の仕方を変えてみる

ターゲット層を変えてみる

肩書を変えてみる

このように柔軟な対応ができる人だけが、変化の激しいSNSで生き残っていける。

発信力の磨き方

発信力を磨くために「ゆうこす」がしていること

とにかくインプット
主要な女性誌はすべてチェック
漫画もたくさん読む→大人買い
若い女性が大勢集まるイベントにも足を運ぶ
伝えている文字フォント 文字の配置やフォントもすごく重要

自分のフィルターを通して景色を見る
何も考えずに歩いていると、「ただの景色」
自分のフィルターを通してみると「発信のアイデア」が湧いてくる

音楽の歌詞に学ぶ

 

 

まとめ

長くなりそうなので、とりあえず、第1部としてまとめた。
TwitterなどのSNSの本はたくさんあると思うが、もともとは売れない(失礼)アイドルで、アイドルを止めたあとはニート
そこからインフルエンサーとなるまでのストーリーがある。

インフルエンサーとまではいかなくても、SNSは今やツールとして使わないという手はないので、その「攻略法」を知っておく上では非常に有益な情報があると思う。



 

 

 

 

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