悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

きみに読む物語

画像はAmazonより

 

以前からこの映画のことは知っていましたが、妻は自分だけ見て、あんまり面白くないとこぼしていました。
そんなわけで長い間見る機会を失ってしまっていたのですが、ようやく見た、そんな感じです。

 

 

映画の概要

監督:ニック・カサヴェテス

脚本:ジャン・サルディジェレミー・レヴェン

製作:リン・ハリス、マーク・ジョンソン

上映時間:123分

製作費:29,000,000ドル

興行収入:115,600,000ドル

キャスト

ノア:ライアン・ゴズリング

アリー:レイチェル・マクアダムス

老ノア:ジェームズ・ガーナー

老アリー:ジーナ・ローランズ

ロン:ジェームズ・マースデン

アリー母:ジョアン・アレン

ノア父:サム・シェパード

あらすじ

「ある物語」を読み聞かせることから始まるこの物語。
読み手は高齢の男性。
聞き手は同世代の高齢の女性です。

映画はすぐに「ある物語」の時代に移ります。
1940年の南部の田舎町シーブルックというところが舞台になります。
若いノアは木材工場で働く肉体労働者です。
都会から夏を過ごすために別荘にやってきたあり~を見て一目惚れするノア。
17歳のアリーに対してノアは強引にアプローチをします。
田舎者の青年に見向きもしなかったアリーでしたが、ノアの強い押しに負けたのか友人とともに映画館にデートに行きます。
そして次第に二人は仲良くなり付き合い始めるのです。
恋をする娘を心配するアリーの両親。
父はその青年を連れてくるように娘に伝えます。
ノアを見て、交際に反対する母。

ノアは将来牧場を買い取って、そこにある古い屋敷を改築して住みたいという希望を持っていました。
そこで二人が愛の誓いをかわそうとしたときに、アリーの両親がやってきます。
アリーの母親は激怒し、次の朝には彼女を連れてこの街から離れてしまうのです。
短い間でしたが、二人は本当に愛し合っており、喧嘩も良くしたけれどすぐに仲直りしていました。
しかし、もう仲直りする機会は永遠に奪われてしまったのでしょうか。
アリーは大学に進みます。
ノアはアリーへ毎日手紙を書き続けますが、全く返事がありません。
1年間続けた365通を最後に手紙を書くのをやめてしまいます。
そしてノアは兵士として戦場に赴くのです。
そして兵役から帰国するとノアの父親は自宅を売却し、念願の農場を購入していました。
父はなくなりましたが、農場に残ったあばら家を改築するノア。
彼はまだ心のなかに愛する女性を残したままだったのです。
立派な屋敷に仕上げたノアでしたが、彼の心を満たすことはありませんでした。
素晴らしい屋敷を購入したいという人はたくさん現れますが、ノアは売却するつもりはありません。

一方、アリーはボランティアで病院で看護の仕事をします。
そこにいた男性がロンという資産家のご子息で、やり手のビジネスマンでもありました。
ロンは退院後、彼女にプロポーズをします。
ロンに対しては両親ともども全く反対はなく、トントン拍子に進んでいきます。
そんな時、新聞に出ていたノアの屋敷を見て彼女は心の整理をつけるためにシーブルックへ訪れます。

ところが、過去の初恋の相手とは思い出になるはずでしたが、ノアに体を預けるアリー。
アリーに不安を感じた母親がやってきます。
そして婚約者のロンもやってきているというのです。
アリーの母はノアからの手紙を隠し、アリーに見せなかったことを謝りますが、自分もかつて恋をしたことを明かします。
そしてアリーの父を選んだことが人生で間違いがなかったことだと強くアリーに言い聞かせます。

アリーはノアに別れを告げ、ロンの元へ行こうとします。
彼女は複雑な気持ちで一杯でした。
今まで見ることのなかったノアからの手紙を読みます。
婚約者のロンはアリーを失いたくはなく、説得しますが、アリーはロンの元を離れ、ノアのところへと引きかえしたのです。

ここまでの物語を読んで、高齢の女性は「それは自分のこと」であることに気づいたのです。
彼女はアリーで、アルツハイマー症ですぐに過去の記憶を失ってしまいます。
眼の前にいる人こそが自分が一番愛し、自分を一番愛してくれたノアである事がわかりましたが、彼女の記憶はそれほど長くは持たないのです。
記憶が戻っている僅かな時間に二人は「一緒に死ねたらいいね」と語り合うのです。
そして朝、二人は手をつなぎ合って、冷たくなっているのでした。

 

感想

アメリカでは2004年、日本で2005年に公開された映画です。
主演のアリーを演じているのはキュートな笑顔が魅力のレイチェル・マクアダムス
そのお相手役はライアン・ゴズリングです。

以前から見ようと思っていたのですが、なかなか機会がありませんでした。
冒頭でも言っていたように妻はかなり以前この映画を見て面白くなかったとのこと。
多分、自由奔放に行きているヒロイン像に共感できなかったのでしょうか。
恵まれた立場、恵まれた条件を棒に振ってまで、田舎の彼氏と一緒になる?というのがありえないと感じたのかもしれません。

ちなみに、このレイチェル・マクアダムスという女優さんはお気に入りの女優さんですね。
これまでに彼女の出演している映画としては、「アバウト・タイム 愛おしい時間について」「きみがぼくを見つけた日」を見ていますが、マーベル映画の「ドクター・ストレンジ」にもストレンジの元カノ役で出演していました。

 

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ものすごく美しすぎるという女優さんではありませんが、とてもキュートで魅力があります。
一方のノアを演じていたライアン・ゴズリングはイケメン俳優なのでしょうか?
もちろんシーンによってはとても格好いいのですが、普通ですよね。
この魅力ある二人に俳優が、普通っぽい(失礼ながら)所が良いのかもしれません。
嫌味なくらい美人やイケメンだとリアリティがなさすぎていけませんが、そうではないのがいいのでしょう。

イケメン役の富裕層のお坊ちゃんを演じていたのが、ジェームズ・マンゴールドですが、どこかで見たことがあると思っていたら、ソニック・ザ・ヘッジホッグの映画でした。
1作目も2作目も視聴しましたが、主役はCGで作られたソニックたちですから影が薄かったですね。

 

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エンディングはお互いのことをしっかりと認識して一緒に死んでいく。
これって素敵なことなのでしょうかね。
素晴らしい映画という評価もあるんですが、私も妻と同じく、思っていたほどいい話には感じませんでした。
映画の途中までは結構面白く見たのですけれどね。
愛し合った人がわからなくなるというのはとても辛いことだと思いますが、高齢となって亡くなる頃に「愛」とかそういうことを大切に思えるのでしょうか。
ロマンチックのかけらもない言い方になりますが、ただ生きていくだけで大変な気もするので、イマイチ共感しなかったです。
多分妻もそういう考え方が強いのかもしれません。
似た者夫婦?

映画の出来栄えは素晴らしいですので、悪い映画ではないです。
それぞれ観た人の感じ方があるとは思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

犯罪都市 マ・ドンソク兄貴が大活躍

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割とサブスクサービスを利用して映画を見ています。
どれから紹介すべきか?なんて思っていましたが、まあシンプルに面白かったものとして刑事物の映画ですね。

マッチョで強面だけど、どこか愛嬌のあるマ・ドンソク兄貴。
日本でも結構人気者のマ・ドンソク兄貴が大活躍するアクション映画です。

2017年の韓国映画ですが、2004年に起きた実際の事件を元に作られた映画だそうです。
まあ、触れ込みはそうですが、かなり脚色はされているでしょう。
これが実話で内容も同じなら、韓国なんて怖くて行けない場所です。

今回のマ・ドンソク兄貴は刑事役です。
まあ、あの体格でめちゃくちゃ強い役柄は相変わらずなのですが、後輩思いであり、地元のヤクザのメンツも考えて行動する実務派でもある人物の役柄。
もちろんヤクザに対しては容赦がないのですが、暴力をふるいまくるという役柄ではないです。
強力班という凶悪犯に対応するためのチームですが、班長ではなく、副班長
でも実質現場を取り仕切るのは彼で、ナイフを振り回す凶悪犯人に対しても丸腰でビンタで倒してしまいます。
そんな人物ですが、中国本土からやってきた朝鮮族と呼ばれるチャイニーズマフィアがソウルの街で借金の取り立てを行います。
チャイニーズマフィアの中心となる人物が最強最悪のヴィランとも言われているチャン・チェン
情け容赦は一切ない、血も涙もない人物で、サイコパス気質なのでしょうね。
いきなり大ハンマーで手をぶっ潰すとかまともじゃないです。
得意な武器は手斧で、これで腕などをぶった切ったりとか普通の人間の感覚とは違うんですね。
長髪で目の奥はまるで深い海の底のようで不気味な感じです。
日本のヤクザ映画では、ボスと言えば、権力者というイメージ像がありますが、この映画に登場するマフィアのボスは実行犯の一人でもあり、そして強いのですね。
本当に強いというか、血が通っていないようなタイプで、情け容赦がありません。
ただ、規格外に強いこの映画の主役にとっては、遠慮なくやっつけられる対象人物。
ラストの空港のトイレでのボスとの一騎打ちのシーンは、本当にスカッとするほどぶっ飛ばしてくれて、胸のつかえがとれましたね。


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人気映画シリーズとなって、この後の作品も作られています。
犯罪都市 The Roundup」も見ました。

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こちらに登場する敵も相当に胸糞悪いタイプです。
この作品よりもエンタメ重視というか、笑い要素がふんだんにあります。
ただ、誘拐殺人という最低最悪な展開です。
どちらもストーリー的なつながりはないので、好きな方から見ても違和感はないと思います。
1作目が121分で、2作目は106分とスピーディになっています。
どちらも飽きるような展開ではなく、あっという間に見終わってしまいます。
ただ、見終えてから時間が経過すると多分なんにも残っていないだろうなあ、という気はします。
ある意味ハリウッド映画的なノリと内容なのかもしれません。

やはりマ・ドンソク兄貴の存在感は圧倒的で、彼で成り立っている映画というのはかわりないですね。


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ヴィランに日本のヤクザ?
現在公開中の3作目が「犯罪都市 No Way Out」です。
國村隼さんや青木崇高さんが出演しています。
劇場公開が終わり、サブスクなどになればまた見てしまうような気がします。
とにかくシンプルな映画。
頭の中空っぽでも余裕で見ていられる映画ですね。


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人気シリーズは4作目の製作に取り掛かっているそうです。


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マ・ドンソク兄貴の人気は日本でも結構あるみたいですね。
愛称「マブリー」であの体に強面の顔ですが、優しげな表情とのギャップが何とも言えないのでしょうかね。
「新感染 ファイナル・エクスプレス」で数多くの登場人物の中でも存在感抜群でした。
ヤクザのボスを演じていた「悪人伝」はなかなか良かったです。

 

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アナ・デ・アルマス カリブの白い薔薇

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タイトルは「カリブの白い薔薇」でいいのでしょうが、これだけではインパクトがない。
だいたいこの映画を見る人はこの映画の主演目当てでしょう?という具合につけられたのがタイトルの前にある主演女優の名前、アナ・デ・アルマスですね。
私もこの女優の名前は「007ノータイムトゥダイ」を見なければ知りませんでした。
この映画では登場シーンは本当に短いのですが、きらびやかに輝いていました。

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さて、この映画ですが、このパッケージ画像はイカンでしょうというくらい扇情的な画像です。
しかし、内容はそれほどのものではありません。
ただ、若き日のアナ・デ・アルマスさんを拝みたい人専用の映画でしょうね。
若き日の彼女は本当に可愛らしくて良いのですが、タイトルについているほど登場シーンがありません。
むさ苦しいおっさんとかが中心にストーリーが進行していくところがあって結構前半は退屈です。
16歳の少女(処女)を演じているだけあって本当に幼い感じです。
実際に撮影当時もその年齢だったようですね。
これって児童ポルノとかの問題にならないのでしょうかね。


ストーリーは、ふざけたところはなく真面目です。
娼館に女性を送り込む船乗りがある青年に救われます。
その青年は娼館に担ぎ込まれて治療を受けます。
そんな折、アナ・デ・アルマスが演じる同世代の若い女性と淡い恋心が芽生えるという青春映画なのです。
まあ、盛り上がりに欠けるというか、それだけの映画でした。

可愛いアナ・デ・アルマスを見て思い出すのが、「ラ・ブーム」で主演を演じていたソフィー・マルソーですね。
彼女は今もとても美しい女優さんですが、当時は本当に可愛らしかったですね。

 

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ちなみにアナ・デ・アルマスが出演していた映画に、「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」という映画も以前見ました。
007と同じく、ダニエル・クレイグとの共演。
アガサ・クリスティーっぽい本格推理ドラマの映画です。
こちらは最近の作品なので、大人の女性です。
そしてセクシーさとは全く関係のない役柄ですが、物語は結構面白かったです。
続編の「ナイブズ・アウト グラス・オニオン」という映画を先に見たのですが、そちらもまずまず良かったですね。
より現代風な映像とストーリーですが、アナ・デ・アルマスは出演していません。

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