悪魔の尻尾

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ナイブズ・アウト グラス・オニオン ダニエル・クレイグが名探偵役

映画の概要

監督:ライアン・ジョンソン

脚本:ライアン・ジョンソン

製作:2022年アメリカ合衆国

上映時間:141分

興行収入:15,000,000ドル

キャスト

ブノワ・ブラン:ダニエル・クレイグ
世界一の名探偵ブラン。

 

マイルズ:エドワード・ノートン
巨大企業アルファ社のトップで、億万長者。
自らが殺されるという殺人事件の犯人を推理するゲームをするために、「破壊者」と呼ばれる友人たちを自分の豪邸に誘ってパーティを開く。
共同創業者であるアンディを追い出してからは、止める人間もおらず、強引な経営を進める。

 

アンディ(カサンドラ):ジャネール・モネイ
マイルズの元ビジネスパートナーで、アルファ社の設立のアイデアを出したのは彼女。
しかしマイルズによって追い出され、自殺。

ヘレン:ジャネール・モネイ
アンディの双子の妹。
姉の死に不信感をいだき、名探偵ブノワ・ブランに真相の究明の依頼をします。

 

クレア:キャスリーン・ハーン
コネチカット州知事で上院議員に立候補中の人物。
彼女を支える資金源はマイルズです。

 

ライオネル:レスリー・オドムJr
マイルズの部下で科学者。
学者たちのの古い因習にとらわれず、「破壊者」となってトップに上り詰めた若き学者。
元代替教員。

 

バーディー:ケイト・ハドソン
元ファッションリーダーであり、元有名ファッション誌の編集長。
歯に衣着せぬコメントが炎上するもコロナの影響もあってたまたま出したスウィーティ・パンツがヒット商品となった。



デューク:デイヴ・バウティスタ
Twitchでフォロワー100万人を誇るインフルエンサーだが、サイの角を使った精力剤販売でアカウントを止められた人物。
マイルズのお陰でYouTuberとして現在もインフルエンサーとして存在。



 

ストーリー

マイルズは、情報化社会における覇者。
とてつもないお金を持ち、社会への影響も大きな人物なのです。
彼には有名な友人たちがいます。
友人とはいえ、現実には彼のしもべのような関係です。
主婦から知事になった人物クレア。
マイルズの部下ですが科学者として一躍時の人となったライオネル。
元ファッションリーダーであり、今もその過去の栄光にしがみつきたいバーディー。
元Twitchのフォロワー100万人を誇るインフルエンサーのデューク。
彼らは世間ではとても有名な人達ですが、すべてマイルズの持つ富に群がる人物なのです。
彼らを集めて推理ゲームを開催しようと考えたマイルズはゲームへの招待として複雑なパズルを彼らに送りました。
その結果マイルズの豪邸へ集合することになります。

マイルズが予定していなかった人物が彼らのパーティに参加することになります。
それは、元ビジネスパートナーであったアンディです。
マイルズに無一文で追い出された彼女が突然現れたことで、マイルズの取り巻きたちは驚いています。
そして招かれざる人物として名探偵のブノワ・ブランがやってくるのです。
マイルズの豪邸のある島でのゲームが始まります。

 

感想

Netflixオリジナル作品なのでしょうか、この映画の存在自体を知りませんでした。
これまで「タイラー・レイク」やら「レッド・ノーティス」やら「6アンダーグラウンド」などを見たのですが、どれも普通に公開している映画と全く変わらないというかむしろハイレベルな映像が多かったです。
投下される資本も大きいと思いますが、作品を作るスタッフの意気込みの違いなどもあるのだろうと思います。
日本の映画の製作は「〇〇映画製作委員会」という方式で、これは予算を確保するにあたっては有効な手段だと思います。
ただ、「船頭多くして船山に登る」ではないですが、色んなところからお金を調達している以上、あれやこれやと注文が多く、出来上がったものは当初作りたかったものとは違ったものに成るというのはよくあることです。
日本の映画も予算はともかく、製作陣の熱意というか、そういうものがしっかりと伝わってくる映画は見ていて気持ちの良いものなんです。
でも現実には配役のためにもともとの構想からストーリーが外れたり、タレントのシーンの起用にまで口出しするようになると、脚本、原作も蔑ろになったりして、結局作っている方の熱意も削がれてしまう。
最悪なのは、造り手がいいものを作ろうという気持ちが前に出すぎて、独りよがりの映画になってしまうこと。
やはり丁寧に仕事はしてほしいですね。
話題がそれましたが、ダニエル・クレイグといえばやはり007シリーズジェームズ・ボンドのイメージがあります。
今回の役柄ではアクションシーンはあまりありません。
名探偵による名推理というのがこの物語。
ちょっと意外でしたが、すでに年齢もそういう役柄にぴったり何でしょうね。
マイルズを演じるエドワード・ノートンという人も演技派の俳優としてそこそこ有名なんですが、映画の製作に口を出す人としても有名で、製作者側としては使いやすいという人でもないかもしれません。
マーベルの映画「ハルク」で初代作は、エリック・バナでしたが、アベンジャーズシリーズにつながる作品として作られた「インクレディブル・ハルク」ではこのエドワード・ノートンが演じています。
どちらの作品も好きなのですが、アベンジャーズシリーズという大きな目的があるマーベル側としては映画の内容に口を出してくるエドワード・ノートンを敬遠し、その後のマーク・ラファルへと変更されます。
マーク・ラファルは一躍スターとなりましたね。
さて、この映画のストーリーはこじつけ感があるものの、きれいなロケーションでの撮影ということもあって、とても良い雰囲気の映画に仕上がっています。
この映画もシリーズというか、2作目であることを後で知りました。
いつものパターンですね。
もちろん前作を見ていなくてもわからないということはなく、普通に楽しめるように作られています。
後ほど1作目の「ナイブス・アウト 名探偵と刃の館の秘密」も見ていますが、ストーリーに繋がりはないので、どちらから見てもオーケーでしたね。

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