悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

ブラック・フォン 低予算な感じのホラー映画

映画は好きですし、ホラー映画なども割と見ます。
この映画のジャケットは怖さがあって、見てみようと思っていました。

(画像はUniversal Pictures Japan)

映画の概要

監督:スコット・デリクソン

脚本:スコット・デリクソン/C・ロバート・カーギル

原作:ジョー・ヒル「黒電話」

製作:ジェイソン・ブラム/スコット・デリクソン/C・ロバート・カーギル

上映時間」107分

製作費:18,800,000ドル

興行収入:161,448,000ドル

2022年6月アメリカ映画

登場人物

フィニー

グウェン

ロビン

ブルース・ヤマダ

グラバー

マックス

ライト刑事とミラー刑事

 

あらすじ

コロラド州デンバー郊外で連続して起きている少年誘拐事件。
これまでにも何人もの少年が誘拐され、消息が不明のままです。
そこに住むフィニーは野球が好きなおとなしい少年でした。
野球仲間のブルース・ヤマダがグラバーに誘拐されます。
フィニーの妹グウェンは、予知夢を見る能力があり、誘拐現場を描写して刑事たちを驚かせます。
しかし、父親はそういう能力を否定し、グウェンが夢の話をすると怒り狂ったように暴力を振るうのでした。
兄妹の母は、そういう能力を持っていたのですが、結局のところその力が元で今は亡き人となっているのでした。
彼の家では暴力的な父親に怯え、学校では、いじめグループから付け回されています。
喧嘩が強いロビンは親友で学校ではいじめグループから守ってくれています。
しかしロビンも誘拐されてしまうのでした。
フィニーは妹のグウェンにロビンの誘拐について相談します。
グウェンも父の目を盗んで予知夢の力を使うのですが、兄フィニーがグラバーに誘拐されてしまうのでした。
グラバー”に拐われ、地下室に監禁されるフィニー。
その部屋にはマットレスしかありません。
壁には、断線した黒電話があります。
しかし、繋がらないのに鳴る黒電話。
かけて来たのは、この部屋で換金されていた少年たちでした。
彼らは、フィニーに脱出のための方法をそれぞれ伝えるのです。
しかし、いずれもすんなりとは行きません。
親友ロビンのアドバイスを受けたフィニーは黒電話の受話器で闘うのです。


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感想

この手の映画は、見るタイミングとかが大事なのかな?と思ってしまいます。
というのも、この映画の前に「エスター」を見たんですね。
なので、どうしても比べてしまうんです。
エスター」も「ブラック・フォン」もホラー映画ですが、タイプが違います。
楽しめたのは圧倒的に「エスター」でした。
まあ、映画、しかもエンターテイメント作品なので、好みの問題ではあると思います。
エスターについてはまたブログに残しておきたいと思います)
多分、この映画をシンプルに見ていたら、そこそこ楽しめていた気がします。
悪い映画じゃない。
十分に怖いんだけど、メッセージ性というか、訴えたかったものはなかったですね。
ホラーなので見ている間がドキドキできればそれでいいという人は楽しめます。
怖いだけで意味不明な映画って結構あります。
「ソウ」シリーズや「パラノーマル・アクティビティ」のシリーズなんかもそういうたぐいですね。
この映画の原作は、あのスティーブン・キングではなく、その息子のジョー・ヒルという人なんだそうです。
タイトルは「黒電話」、そのままの英語でしたね。
犯人のマスクはものすごくインパクトがあって、見てみたくなりますよね。
作家の息子が作家になる、しかも父親と同じようにホラー・サスペンスの作家となるっていうのはどうなのでしょうね。
父親が偉大なだけに比較されるのは宿命だと思うのですけどね。

ハリウッドで低予算で質の良い(儲かる)映画を作る集団として有名な「ブラムハウス・プロダクションズ」というところが手掛けているそうです。
どうしても低予算で収益性の高い映画を作るとなると、ホラー系になります。
登場人物が少なく、閉ざされた空間での撮影なども多いため、予算が全然少なくても作れるということですね。
そういうのを逆手に取って、素人のビデオドキュメンタリー風にした「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」という映画が妻が見たい~というので一緒に見たのですが、正直言ってものすごいがっかりした記憶があります。
なので「パラノーマル・アクティビティ」とかもあんまり好きじゃないんです。
ただ、この製作グループの「アップグレード」や「透明人間」は割と良い印象があります。
リー・ワネルという監督さんの力量もあるのかもしれませんね。


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どちらも面白かったですね。
ちなみに低予算と言っても、「ブラック・フォン」は1880万ドルですから25億円もかかっているわけで、邦画なら大作と呼ばれるものです。
この映画のグラバー役のイーサン・ホークはけっこう著名な俳優なので、彼のギャラとかを考えると、低予算映画とは言え、この程度の予算は仕方ないのかもしれませんね。



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