梨泰院クラスと言うドラマにハマって時期がありました。
あのドラマで存在感が抜群だったヒロイン役がキム・ダミさんです。
途中まで全く気づかなかったのですが、私が見ていたら妻が横で「梨泰院クラスの女の子やん」と言われてようやく気づきました。
梨泰院クラスはこの映画の後に撮影されたものなので、随分と雰囲気が違います。
何よりもヘアスタイルが個性的でしたし、この映画ではものすごいあどけない女子高生の役でしたから。
物語はとある施設で色々と体をいじられた子どもたちが生活しています。
そこで８歳の少女が脱走。
彼女の「才能」はずば抜けており、制御できないということで抹殺という命令が下ったのですが、取り逃がしてしまいます。
子どもたちに改造を施しているドクター・ペクは、彼女は暴走していずれ死ぬと言いますが、施設の怪しげな男は彼女は危険だと忠告します。
少女は逃げ延びてある牧場で倒れていました。
その牧場の主である男性に介抱され、治療を受けます。
彼女は記憶を失い、自分が誰かもわからないようでした。
牧場の主であるク夫妻に引き取られ、彼女は養女として「ク・ジャユン」と名乗るようになりました。
それから１０年。
ク・ジャユンは高校生となり、親友のド・ミョンヒに誘われるまま、「スター誕生」というアイドルになる番組に出演します。
勝ち抜けば大金が手に入るということを知り、お金に困っている両親を助けるために普段は表に出ようとしない彼女もテレビに出演することになります。
ジャユンは歌がうまく、たちまち予選を勝ち抜いていきます。
そして彼女の行動が施設を管理している者たちの目に止まるのです。
ジャユンを追いかける謎の人物たち。
一人はアメリカ帰りの若い男性。
もう一方は強面の男性ばかりの集団でした。
ある夜、武装した男たちが家に侵入。
親友のミョンヒを人質にします。
そしてついにジャユンは覚醒し、瞬く間に屈強な男たちを殺害。
それを目の当たりにして驚くミョンヒですが、説明する余裕もなく、次は謎の若い男性が率いる集団に脅されるのです。
両親をも人質に取られたジャユンは仕方なく彼らの車に乗って移動します。
そこはドクター・ペクの施設でした。
ジャユンの記憶を呼び覚まそうと投薬します。
ジャユンはこの時を待っていたのです。
完全に力を得たジャユンはまさに完全な殺戮マシーンでした。
武装した敵を平らげ、同じく施設で育った能力者たちとの戦いになりますが、どの能力者よりもジャユンの能力は上回り、すべての敵を葬り去ります。
そして施設を破壊するのです。
見どころはやはりアクションなのでしょうか。
序盤はおとなしい女子高生、真面目な女の子です。
ところが一転、それは彼女の計画の一部だったのです。
能力を全開させたときの彼女はまさにパーフェクトヒューマンでぶっちぎりの強さを見せつけるのですね。
もうなんというかマーベルのアメコミ作品のようなノリですね。
終盤の豹変ぶりがあまりにも大きくてびっくりするでしょう。
なるほどこの演技が評価されて、「梨泰院クラス」の主演女優に抜擢されたのでしょう。
この映画がデビュー作ですが、存在感抜群でしたね。
アメリカ帰りの「能力者」としてク・ジャユンと対決する男性を演じているのはチェ・ウシクさん。
「パラサイト半地下の住人」で息子の役を演じていた俳優ですね。
爽やかな笑顔ですが、あまりに簡単に人を殺していく姿が怖さを引き立てていますね。
