悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

WBC 日本優勝!!!

嬉しいですよね。
メジャーのスターを揃えた打線の米国を2点に抑え、日本が勝ちました。
もうなんというかすごい試合でした。
前日のメキシコ戦の激闘の疲れもあると思いますが、この大会の顔でもあった大谷翔平選手にとっては、そんなことは些細な事なのかもしれません。

まさに、大谷選手のための大会であり、大谷選手のピッチングで始まり、日本チームの中軸で大活躍。
そして大谷選手がクローザーとして大会を締めくくりました。
ブルペンから自軍ベンチにダッシュで戻る姿などを見ると、プロ野球とは思えないシーンです。
高校野球なら、投手が中軸打者と言うのはよくあることですが、プロ野球で、スライディングでユニフォームが汚れた投手が最終回にクローザーとして登場するなんてことはありえない話です。
DHで3番バッター。
試合を決める一打もあれば、チャンスメークとなるバッターでもあります。
打率.435 1本塁打 8打点。
10四死球出塁率は.606。
これだけでもMVPに値するとんでもない数字ですが、彼の場合、投手でもあります。

先発投手としては2つの勝ち星。
今日の1セーブ。
9イニング1/3を投げ、打者37人に5安打。
2つの四球と2つのデッドボール。
11奪三振
失点はわずかに2点
防御率は1.86。
いやあ、こちらの数字もMVPクラスでしょう。
大谷選手がMVPで誰も文句はないでしょう。

日本は投手、打者ともに随分と若返りました。
そんな若い日本チームをプレイヤーとして引っ張ったのは大谷選手ですが、彼を支えていたのはダルビッシュ投手だと思います。
チームのまとめ役として、早い時期から日本チームに合流し、経験を若い選手たちに伝えていました。
ダルビッシュ投手は、この大会をどのように感じているのでしょうか。
自身はあまり活躍できなかったのですが、そういうものを超越して、チームが栄光をつかんだことを心より喜んでいるようです。
14年前は若かったですが、それからはメジャーにわたり、怪我で投げられない時期などもあるなど様々な経験を積んでいます。
チームの雰囲気はWBCに出場した国々の中でも最高でしょう。
このチームの雰囲気づくりにダルビッシュ投手は欠かせない人だったと思います。

肉体的には短期決戦で緊張の連続であり、疲れたと思います。
ただ、若い投手、打者はこの短い期間に得たものは相当大きな物があると思います。
チームの状態が最高であり、最高の結果で解散することがとても悲しいでしょうね。
私のような野球ファンも、WBCという祭りが終わった後の喪失感が相当ありそうです。

日本チームは、メジャーリーガーは鈴木誠也選手の欠場で結局、大谷選手とダルビッシュ選手、そして今年からメジャーリーガーとなる吉田正尚選手の3人のみなんですね。
スターティングメンバー全員がメジャーリーガーであるアメリカやメキシコ、プエルトリコドミニカ共和国何かと比べると、あまり知られていないのかもしれません。
しかしこの大会で、日本のプロ野球が相当にレベルの高いリーグであることが再度証明されたと思います。

勝戦は大量得点ではなく、僅差の引き締まった試合でした。
ホームランが乱れ飛ぶ派手な打ち合いと言うのは、賑やかで楽しい試合ですが、ロースコアでありながらも、僅かなスキをついていく緻密な野球というのが日本の強みです。
そういう展開に持ち込めたことも大きいですね。
派手な打ち合いになれば、アメリカや中南米には勝てないです。
パワフルですからね。

ただ、いくらパワフルなバッターを揃えていても、素晴らしい才能を持った日本の投手は簡単に打てるものではないということもわかりました。
今回の日本の若手投手はメジャー球団にとって、どのように映ったことでしょうね。
また若手の選手もこの機会に刺激を受けて、いつかはメジャーでという思いを強くしていると思います。

日本チーム、優勝おめでとうございます。
お疲れ様でした。
感動をありがとう。

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