悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

佐々木朗希投手の降板について

いやあ、すごいですね。
すごすぎますよね。
佐々木朗希投手。
プロ野球ファンとしては、チームの応援というよりももはや球界の宝でしょう。
パーフェクトゲームの後の試合って、色々とプレッシャーもあり、なかなか実力を発揮できないものですが、彼にとっては全くそれは杞憂でした。

大谷翔平選手が二刀流でブレイクしたときも、もはや球界の宝と思っていたのですが、大谷翔平選手は日本どころかメジャーでも大スターになってしまいました。
もはや野球界の大スターです。

ところがそれ以上の素材でメジャーの球団からも熱い視線を浴びているのが、佐々木朗希投手でしょう。

 

昨年の白熱した日本シリーズで、負けましたが、オリックスのエース山本由伸投手の凄さを感じていました。

パ・リーグのエース、いや、日本プロ野球界のエースだと。

しかし、今や佐々木朗希投手こそが日本球界の至宝でしょう。

前回の投球もすごかったのですが、昨日の投球も素晴らしかったのです。

でも本人は前回と比べて調子が悪かったといいますから、底知れぬ実力を持った男ですね。

2試合連続パーフェクトゲームという漫画みたいな記録こそはなりませんでしたが、それでも8回まではパーフェクトゲーム
次回にも期待がつながるままに降板です。

「喝!」と言う声が今や聞かれなくなりましたが、やはり張本さんなら、「なんで最後まで投げないの?」とか言いそうですね。

確かにプロ野球ファンとしては夢のある記録はぜひ見てみたいものです。

しかし、それを決めるのは首脳陣であり、まだ若く、これからの事も考えると無理をさせる場面ではないというのもうなずけます。
まだシーズンも始まったばかりですし、今年はローテーション投手として1年間戦い抜くことのほうが大切です。
そんな中でまた大記録が生まれるかも知れません。

甲子園出場をかけた大一番での登板回避は当時ものすごく叩かれました。
私もなぜ投げないの?と言う気持ちでしたが、もし甲子園に出場していたら、もし甲子園で決勝まで一人で投げぬいていたら、とタラレバを考えいると、今の佐々木投手はなかったんじゃないかな?と思ってしまいます。
甲子園の優勝投手という高校生にとってはこれ異常ない華やかな舞台のトップと引き換えた野球人生。
巨人の大野倫投手やソフトバンクの島袋投手なんかが良い例なのかも知れません。
周りの身勝手な美談がまた若い高校生に無理をさせてしまうのです。
また高校生は無理ができてしまうのでしょうが、やはりその代償は大きく、将来を棒に振ってしまう。


「後3人くらい、佐々木投手なら抑えたんじゃないの?」というのは簡単です。
しかし、投げる方も打つ方も、我々庶民からすれば驚くほどのお金をもらって野球をやっている職業野球選手です。
素人の考える野球の次元を超えています。
若い頃でも思いっきり球を投げても100キロちょっとくらいというのが普通の人です。
それもある程度は野球をやったことがあるというレベルでしょう。
150キロや160キロと言うと想像のできるスピードでもありません。
おそらくバッティングセンターでもハイスピードと呼ばれるもので130キロくらい。
そんな球を投げるとなると、肩、肘、手首、指先と言った部分にかかる負担というのも通常の人間にはわからない感覚だろうと思います。

スピードボール。
それはとても魅力があります。
本格派投手には絶対的なストレートがあり、それを中心にプロの打者を封じ込めていくのです。
しかし、その分、負担も半端ないはずで、ちょっとした狂いで、フォームを崩しますし、体の一部に変調をきたしてしまうのです。

まだ20歳。
将来性のある佐々木朗希投手の今後の活躍を期待するためにも、楽しみは後々取っておきましょう。

そんな気持ちで見守ってあげたいですね。

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