悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

通勤のお供、Kindle Paperwhiteとデジタルデータのコピーについての話

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通勤電車内でKindle Paperwhiteで本を読んでいます。
もちろん、スマートフォンでニュースを見たり、ブログを見たりもしますが、モノクロの画面で電子ペーパーという技術を使った電子ブック専用端末は、文字ベースの書籍に限られますが、とても読みやすいですね。

 

 


 

過去の日記を見てみると、購入したのは2016年末のようですね。
買おうかどうか迷いつつ、割とすぐに購入したようです。
(ようですって他人事みたいですね。)


読みやすいのは電子ペーパーだからという点だけではありません。

  • スマートフォンのように、リンクであちこちに飛んでいかない
  • モノクロなので文庫本のようにテキストベースの本に限定される
  • 軽くて電池の持ちが極めて良い
  • 基本的にオフラインで使用できる

こういった点がメリットでしょうかね。

一般的に言われる、大量の本がこの端末のみで済むというのが最大のメリットかも知れませんが、それはKindle Paperwhiteに限らず、どこでも語られていることですね。

雑誌などでカラー写真を見る場合は全く向いていません。
雑誌もダウンロードで見ることができるものの、見ていて苦痛です。
素直にカラーのスマートフォンタブレットで見ましょう。
モノクロであるということ以上に、Kindle Paperwhiteの性能によるところも大きいです。
バッテリーの持ちが良いのですが、それは画面が電子ペーパーであることが最大の理由。
同時に電子ペーパーでは画面の切り替えがとても苦手なのです。
なので動画なんかは見られませんし、画像の表示もとても苦手です。
雑誌のようなものをパラパラめくるという使い方は全く向いていないのです。
テキストベースの文書を読みためだけの端末と考えたほうが良いですね。
インターネットにもつながるのですが、それはあくまでAmazonのサイトで本を購入してダウンロードするためのものと割り切って使うものなのですね。

 

Kindleで利用するAmazonのサービスにKindle Unlimitedというサービスがあります。
毎月980円で指定された本が読み放題になるというサブスクリプションサービスですね。
気に入った本も買っていますが、このサービスを利用してしまうと、買わずにこのサービスで読んでしまうということが結構あるのです。
もうなんだか本を購入して読むのが馬鹿らしくなるくらいのサービスです。
弊害としては本を買わなくなるということ。
購入した本がその後Kindle Unlimitedのサービスで読めるようになったら、「やられた~」と言う気持ちになってしまうというか、「買ったら負け」みたいな気持ちになったりします。
ただし、これは自分の本にはならず、そのサービスを終了してしまえば、もう読めなくなってしまうのです。
だから所有欲、コレクションとして残しておくには購入するしかありません。

 

ここで電子書籍の本というのは所有していることになるのか?というそもそもなお話になります。

電子書籍の本を購入した場合、もちろん読む権利はそのユーザーにあり、電子書籍を読むためのプラットフォームである、パソコン、スマートフォンタブレットや専用端末などを用意すれば、購入した本が読めます。
しかし、その本を売る、つまり所有権を移転する事ができません。
それはダウンロードしたゲームを中古販売できないというのと同じです。
パッケージ版のゲームソフトは中古ショップで安く購入できますし、要らなくなったら買い取ってもらうこともできます。
電子書籍やダウンロードソフトはそれらができません。

つまり電子書籍版の本を購入しても、実は本を持っているということにはならないのですね。
いつでも読めると言う権利を所有しているにすぎないのです。
ちなみに私たちが普通に使っているパソコンのOSであるWindowsもOSを購入しているわけではなく、Microsoftの定める使用許諾を購入しているに過ぎません。
言う慣れば、Windowsをかくかくしかじかの条件のもと、使用します、ということですね。
Microsoft様の許しをもらって使わせてもらっていると言う契約=使用許諾契約をして利用しているんで、知らないとは言わせないように初期セットアップ時に同意するようになっています。
まあ、実際にWindowsを単体で購入する人はパソコンを自作するような人でほとんどの人はメーカー製のパソコンで初めからWindowsが入っているものなのであんまり意識していませんが、パソコンメーカーはハードウェアとしてパソコンを作っているだけで、それを動かすための基本ソフトはマイクロソフト製なんですね。

 

なんだか気に入っているKindle Paperwhiteの端末のお話からずいぶんと脱線していますね。
ついでのなので、もう少々。
中古販売についてです。
本という商品やDVDなどの映像作品、あるいはソフトウェアと言う商品は、大切なのはその中身、コンテンツです。
当たり前のことですよね。
しかし、デジタルデータはコピーがとても容易です。
本や映像、音楽、ゲームといった著作物が、パソコンなどの電子機器によって便利に利用できますが、同時にいとも簡単にコピーされてしまうのです。
これまでこのコピーを防ぐため様々な手段が講じられてきました。
それは正規のユーザーの利便性を損なうことがあっても、優先されてきたところでもあるんですね。
著作権を守るために、違法コピーは許さないということを前面に押し出して、技術的な保護を加えることによって、コピーできないようにしているのです。
DRM(Digital Rights Management)という技術ですが、コピーをさせない提供者側と違法コピーをしたい人たちとのイタチごっこがデジタルの裏の歴史でもあると思っています。

アナログ時代はコピーし放題だった~という声が聞こえてきそうです。
私の学生時代はレンタルレコードというものがよく見かけました。
LPレコードの1割くらいの値段で少しの期間借りることができたわけです。
その間にカセットテープに録音するというのが、違法とかそんな認識もほとんどなく日常的でした。
CDの時代になっても、アナログなカセットテープレコーダーでは普通に録音出来ますので、防げないのですが、デジタルではないため、コピーには劣化がつきものです。
つまりは複製は所詮複製にすぎないということです。

ところがデジタル→デジタルコピーは完全なる複製ですから、いつまでも目をつむっているわけにはいきません。

最初は音楽がターゲット。
そしてDVDなどの映像作品。
DVDはコピー出来ないはずですが、実質ツールを使えば簡単にコピーできてしまいます。
さすがに、更に強度の高いプロテクトを施したBlu-rayは簡単にコピーはできないようになっています。
ソフトウェアもWindowsが普及するよりもずっと前、MSXやPC8801、PC9801用のソフトウェアにはコピープロテクトというものが当然のようにあって、簡単にコピーできませんでしたが、そのコピープロテクトを外すツールが販売されていたりと、まさにいたちごっこでした。
当時のソフトウェアって、今から思えば、「こんなのでこんなに高いんだ~」と言う世界でしたから、試しに買って使ってみると言うのが難しかったのです。
今のようにインターネットもなく、ソフトのお試しということもなかなかできない時代でしたので、ソフトレンタルというのは、名目としては立派な商売でした。
実際は違法コピーの温床になっていたと思います。
ゲームソフトに関しては、ファミコンが登場してからはゲーム機が主戦場になりましたので、ゲームソフトのコピーと言うのはほとんど話題になりませんでしたが、普及するにつれ膨大なソフトが市場に出回り、中古市場を形成していきましたね。

ずいぶんとテーマであるKindle Paperwhiteの話題とは離れてしまいました。

本当はKindle PaperwhiteというAmazon電子書籍専用端末のことだけを書くつもりでしたが、ついつい長くなってしまいました。
書評もまたぼちぼちと書いていきます。

 

 

 

 

 

 

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