悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

シン・仮面ライダー おっさんホイホイ系の映画だが~

 

今月はなんだかんだとバタバタしていますね。
あまりブログも書けていません。
とは言え、適当に遊びにも言っているんですね。

久しぶりに息子と劇場へいってきました。
おっさんホイホイでもある映画で、年配の方も多かったです。
ちなみにこの映画、私が息子を強引に誘って見に行ったわけではなく、息子が見たいというので見に行ってきたものです。
ちなみに庵野秀明監督の「シン・ゴジラ」、「シン・ウルトラマン」も一緒に劇場に見に行っています。

www.shin-kamen-rider.jp


個人的にはシン・ウルトラマン程は楽しめなかった映画です。
映像的にもあんまり楽しくはなかったですし、ストーリーも盛り上がりに欠けます。
暗いシーンが多かったので、見づらいというのもあったのでしょう。
長澤まさみさんが「サソリ女」としてセクシーに登場してくれていますが、あっけなくいなくなってしまったのはとても残念ですね。
蜂女の西野七瀬さんくらいには見せ場があっても良かったのでは?と思うのですけどね。
仮面ライダー1号の本郷猛を演じているのが池松壮亮さん。
演技のできる俳優さんですが、若くて華奢なイメージですね。
本来の仮面ライダー役には向いていない気がしますが、どういう経緯でキャスティングされたのでしょうかね。
もう少しガタイの良い俳優の方が良かった気がします。
やはり本郷猛は私の中では藤岡弘、さんしか浮かばないですね。
演技は悪くなかったと思いますが、2号を演じている柄本佑さんとともに向いていないんじゃない?と思います。
TV作品を見ていない人にはその当たりは関係ないでしょうが、TV作品を見ていない人がこの映画を見て楽しめるか?と言われるとそれもまた微妙なんですね。
仮面ライダーの世界観や登場人物の背景となる物語があまり語られていない、説明不足だと思います。
そして、巨大な怪獣、人間の力を持って闘うということが不可能な「ゴジラ」や「怪獣」たちが登場する、これまでの「シン」シリーズと比べるとチープな感じがしましたね。
怪人が〇〇男や〇〇女ではなく、〇〇オーグというふうになっているんですが、流石に当時のTVシリーズとは比べ物にならないほどのクオリティとなっています。
また、ロケーションや画作りには庵野監督ならではのこだわりはあるようなのですが、個人的には、こだわってほしかったところとは違うという気持ちです。

PG12となっていますので、それなりに血しぶきの描写があったりと、子供向けではないです。
ただ、流血シーンを出すならもっと徹底しても良かったかな?と。
ちょっと中途半端感があります。
PG12ですから、中学生以上は見るわけで、どことなく遠慮しているのかもしれません。
おっさんホイホイよろしく、TVシリーズを見ていた世代向けを考えているなら、もっとアダルトに振っても良かったのかな~?と思いますね。

仮面ライダーシリーズは、子供番組でありながらも登場する怪人がなんとも怖くて、そういう悪をやっつけるヒーローが格好いい!という男の子向けのTV番組でした。
いつの間にか平成時代には、若いお母様向けのイケメン若手俳優の登竜門となっていまして、逆におっさんホイホイ世代にとってはつまらなくなっています。
お父さんには、戦隊モノシリーズに登場する悪の一味に登場する女性がやたらとセクシーでその当たりでバランスを取っているのかな?なんて思ったりもします。
やたらとセクシーだった長澤まさみさんがなんだかあっという間に終わってしまいましたが、ヒロイン役の浜辺美波さんはとてもキュートで全編に渡って登場しています。
それはそれで良いのですが、このストーリーで彼女をどのように見せたかったのかよくわかりませんでした。
緑川ルリ子役としては昔の立花藤兵衛の喫茶店と言うかスナックでアルバイトしていた女子大生でしたが、この作品ではもっとディープな役柄です。
彼女も通常の人間ではなく、ショッカーによって生み出された人間なのですが、ショッカーのやり方に異を唱えて飛び出すんですね。
ラブシーンなどは一切ないのですが、主人公との絡みもなんだか中途半端な気がします。
基本的に仮面ライダーにはラブシーンは不要なので、変に恋愛要素などを描かれると余計に違和感しかありませんが、ルリ子が本郷の胸を借りるシーンなどがあったりとか、そういう展開を期待してしまうようなところもあったりします。
ストーリー的には彼女の兄である人物がこの物語のラスボス。
蝶の怪人なんですね。
プラーナと呼ばれるパワーの源がメチャクチャ多いという相手で、なんだかよくわからないままですが、強いということはわかるんです。
ライダー二人がかりでもやっと倒せるような相手でしたからね。
森山未來さんが演じていましたが、どういうところを見せたかったのだろうか?というのが私には理解できませんでしたね。

プラーナやハビタットなんて言葉が勝手に使われていましたが、そういった説明もあまりないままになんとなく雰囲気で察しろよという感じ。
ショッカーも悪の秘密結社という点では同じなんですが、S.H.O.C.K.E.R.はSustainable Happiness Organization with Computational Knowledge Embedded Remodelingの略語だとか。
やたら長すぎてわけがわかりません。
Google翻訳に入力してみると、「計算知識を組み込んだサステナブルハピネス組織のリモデリング」となっていて、余計に分けがわかりませんが、悪の秘密結社というものではないようです。
サステナブルハピネス組織って、持続可能な幸せ組織?まるで宗教団体のような気もしますが、まあカルト宗教もだいたい同じですしね。

まあ、色々と賛否が分かれる映画だと思います。
庵野監督がオタクすぎて、ついていけないのか、あるいは当時のTV版の思い出補正が強すぎて批判してしまうのかわかりませんが、そういう意味でも注目された映画なのかもしれません。


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冒頭のシーンですね。
これを見てもお子様映画でないことはわかると思います。
そして、蜘蛛男のキャラが、「シン・ウルトラマン」の「メフィラス」に似ているという声も多いです。

 


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オタク界の重鎮岡田斗司夫さんの批評ですね。

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