悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

ゴルフのキャディ

ゴルフは昔やっていました。
やっていたというのはおこがましいほど下手くそでしたが、バブルの頃は猫も杓子もゴルフ場、練習場に駆けつけていたものです。
日本では本来庶民のスポーツではありません。
道具もプレーフィーもかかりますし、車もないと現場にすら行けなかったりしますしね。
自分の会員権もなければ毎回招待されないとできませんし、会員権は恐ろしく高かった時代。
あの時代はどうかしていたのでしょう。
ともかくゴルフの経験はあります。

私が独身で若かったこともあり、キャディさんは自分たちの母親くらいの年齢では?と思うような歳上の方ばかりでしたが、たまに若いキャディさんがいるとチヤホヤされたりもするようです。
ともかく、お客様をサポートするのがキャディで、その人達の中にもいろんな人がいます。
亡くなった父は中年になってからゴルフを始めました。
自営業でそれなりに成功したのか、社長でしたので、週一ゴルフの身分。
そんな父も態度の悪いキャディと喧嘩になるようなこともあったようです。
当然すぐさまキャディ側が謝るようですが、例えば、適当にゴルフクラブを渡して、さっさと歩いて行くとか。
何番のクラブを言われて、それを渡すべきところを、買って見繕って渡してしまう。
その態度にカチンと来たようですね。
中年で始めて、最初は下手くそですが、負けず嫌いな父はそれなりに努力し、メキメキ腕を上げたようです。
そんな父も下手くそなときに、ベテランのキャディが、「あんたなら、このクラブで刻んでいったらよろしいよ」という意味でクラブを渡されてスタコラと行ってしまった態度に腹を立てたんですね。
エライさんとは言わないまでも、零細企業の社長や商店主などが会員、プレイヤーです。
一国一城の主がキャディに生意気な態度を取られて気持ちが良いはずがありません。

さて長い前置きは後にして、先日女子プロゴルフで、キャディが無断で現場を放棄するという事件があったそうです。
大西茜という選手のキャディを務めていた大江順一キャディが、ラウンド中に大西選手と口論となり、キャディバックを放置して現場から離れたとのこと。
これは大問題になりました。
キャディとは、選手のクラブを担いでついていくだけでなく、色々なアドバイスや気分転換などをするために重要な役割を負っています。
この大江順一キャディはベテランで、宮里藍選手を始め多くのプロゴルファーと優勝も経験している実力者です。

しかしこの大江順一キャディの選手との諍いはこれが始めてではなく、過去には藤田光里選手とも口論して処分を食らっている人です。

選手間ではキャディとしての実力を認める人はいる一方で、態度が悪い、口が悪く、尊大、挨拶ができないといった批判が多いのです。
ファン(ギャラリー)に対しても恫喝というか凄んだりするようなタイプらしく、評判は良くないです。

そして今回の現場放棄。
これは我々普通のサラリーマンで言うところの無断欠勤以上にすごいことです。
営業先、お客様先で、喧嘩して、報告も連絡もなく放置して帰ったみたいなものです。
まあ、クビもしくはその立場を剥奪されても文句は言えないでしょう。
営業マンなら間違いなく営業から外されますし、場合によればクビ、減給は免れないでしょう。

前回問題を起こしたときも処分が甘いという声があったそうですが、結局人間としてまたやらかすのでは?と思われていたということなんですね。

結果、そのとおりとなりました。
43歳と脂の乗り切ったベテランです。
ゴルフについては本人もプロフェッショナルとしての気持ちがあるんでしょう。
自分がついていく選手を優勝してもらえば、キャディにとっても所得アップになります。
だからこそ気合、力も入ると言うのはわかるのですが、選手あってのキャディなんです。

いくら選手よりキャリアがあっても、そこはわきまえる必要があります。
もちろん選手も若くて生意気な人もいるでしょう。
でもそんな選手をギャラリーは見ているわけです。
見ている人たちがどう判断するか?なんですが、多くのギャラリーや関係者は大江キャディをかばう声は聞こえず、やっぱりな~という声ばかりです。
ベテランであれば、カッとしてとか、切れやすいとかそんなのを言い訳にしてほしくないですし、言い訳にはなりません。
永久追放したらいいという声も上がっていますが、始めてのことではなく前科があるだけに、ここはもう辞めてもらうほうが良いのではないでしょうかね。

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