エディ・マーフィのヒット作「星の王子ニューヨークへ行く」の続編が、なんと33年ぶりらしいのです。
いろんな映画を見ていると、見たつもりになっていたりしますが、その内容はよほど印象の強いもの以外は忘れてしまっています。
小説なども同様ですね。
良いものかどうかはともかく、印象に残る、記憶に残るということがどれだけ大変なのかよくわかります。
ともあれ、先日、古い方の作品を見ましたので、この続編を見てみることにしたのです。
33年も経っているのにエディ・マーフィも多少肥ったかな?という程度で、そんなに変わっていないなあ、という印象です。
キャスト
アキーム・ジョファ
ザムンダ王子から国王になります。
もちろん主役でエディ・マーフィー。
セミ
アキームの付き人で、ある意味トラブルメーカーでしたが、この作品ではしっかりものとなっています。
アーセニオ・ホール。
ミカ
アキームとリサの長女。
キキ・レインという女優さんです。
ラヴェル
アキームのご落胤、今回の主役かもしれません。
ジャーメイン・ファウラー。
イジー将軍
アキームの許嫁であったイマニという女性の兄に当たる人物。
強大な武力を背景にザムンダに迫るのです。
演じるのはウェイズリー・スナイプス
あらすじ
アフリカの豊かな国、ザムンダで暮らす王子のアキームですが、愛する妻と仲良く、3人の娘はしっかり者ですが、男子に恵まれません。
そんな中、国王の父が亡くなります。
隣国のイジー将軍はかつて彼の妹であるイマニとの婚約を破棄したアキームに恨みを持っています。
イジー将軍は男子のいない王家に自らの息子を送り込み、次の時代の国王になろうとします。
ザムンダでは国王は男性でないとなれないのです。
そんな時、妻を見つけるためにアメリカにやって来た当時、ひょんな事でできてしまったアキームの落し胤が発見されるのです。
ラヴェルという名前の青年でしたが、父がいないことなどから、これまでの人生において良いことはあまりありませんでした。
ラヴェルは自由奔放で品のない母と叔父に育てられました。
アキームは直ちにアメリカに渡り、ラヴェルたちを連れて帰るのでした。
ちょうどそのときにイジー将軍が連れてきた娘を見て、彼女と結婚し、次の国王となることを決心します。
しかし彼らはこの国になかなか馴染まないこともありました。
また国王としてふさわしい教育を受けてきた長女のミカをはじめ、姉妹たちや妻はこぞって反対します。
更に、国王になるためには、ラヴェルはテストにパスしなければなりません。
ラヴェルは悩みますが、彼の支えになったのは、専属の美容師の女性でした。
彼女は美容の技術で店を持ちたいという夢を持っていましたが、この国では女性が店を持つことは許されないことなのでした。
イジー将軍の妹は国王の妻となるべく教育を受けた女性で、それはまるで、かつてアキームが許嫁として引き合わせれたイジー将軍の妹と全く同じタイプなのでした。
ラヴェルは見た目はともかく、自分の意志を持たない彼女との結婚を考え直し、美容師を連れてアメリカに帰国し、結婚しようとします。
感想
33年ぶりということで、前作がバブル景気に湧いていた時代だということを改めて思い出しますね。
そして懐かしい顔ぶれを見るだけでなんだか嬉しくなってしまいます。
ストーリー自体にはそんなひねりなんかなく、多分忘れてしまうのも時間の問題という気もしますが、見ていて楽しい時間を過ごせました。
こういうたぐいの映画はそれが全てだと思います。
見ていて苦痛になるようならすぐに見なくなります。
展開もスピーディですし、しっかりと作られた映画でもあります。
前作と同様にミュージカル的なダンスシーンも見応えありますし。
映画でコメディというのがある意味とても難しいと思うのですね。
ちょっとしたギャップによって笑いが生まれるのですが、それって国民性であったり、生活習慣であったりすることが多いのです。
世界中の誰が見ても笑えるネタというのはなかなか難しいものです。
そんな中で下ネタ系は定番なのでしょう。
この映画も下品とまでは言わないですが、笑いのツボは下ネタ系です。
まあ、嫌いじゃないです。
Amazonプライムビデオで、現在見ることができます。
手軽に見られる映画なので、おすすめできます。