悪魔の尻尾

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ハラスメントの研修

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先日、職場でハラスメントの研修というものがありました。
研修と言っても、スライドショーを見るだけのものでしたが、書かれていることを読んでも実感として湧かないことが多いのです。

パワハラ、セクハラというものはやはり昔から存在したと思いますし、ハラスメントがいけないことであるのはわかっています。

しかしながら、何でもかんでもハラスメントという言葉をつけてしまうのもどうなのかと思ってしまうのです。

ハラスメントと取られる可能性があると、行動できなくなる、ということも往々にしてありそうです。
何でもかんでもすぐに「ハラスメントだ!」と声を上げることによるハラスメント、「ハラハラ」というのも冗談抜きでありそうな気もします。

ともあれ、パワハラには、日常的に起こりうる可能性が高いのは確かですね。
仕事上の優越な立場を利用した言動ですが、業務上必要な範囲であればよいわけです。
上司が、指導する上で叱る必要もあるわけで、それをもってパワハラと言われてしまうのであれば、重要な作業や任務を部下に任せることができず、業務が滞ってしまいます。
「叱らずに、指導しなさい!」とか
「褒めて伸ばす」とか
色々やり方はあるとは思いますが、温度感を感じない、ぬるま湯からは良いものは出来上がらないのではないのかな?と思っています。
もちろん、頭ごなしに叱り飛ばす指導は今の時代には合わないです。
叱らずに指導しても、何が不満なのかわかりませんが、辞める人はやめていきますし、何度言っても同じ間違いを起こす人は立ち止まって考えたりしませんし、条件反射的にできるようになるまで指導しないと同じ間違いを起こします。
叱ったことで、次は叱られないようにしようと考えたり、次に繋げるために少しでも行動に変化が現れれば、指導としては成功でしょう。
そういう意味で、叱ることは有効な指導方法だと思います。

どこからどこまでが業務上に必要な範囲なのかという点はかなり曖昧ですよね。
それらがしっかり線引できている職場ってあるのでしょうか。
グレーゾーンが多い内容ですが、そのグレーがどれくらい「ブラック」なのか。「ホワイト」なのかという点もあるでしょうね。

セクハラの場合は、言ったり、行ったりしたことにより、相手が不快感を感じるのであれば、ハラスメントであるとしています。
爽やかなイケメン社員が若い女性社員の服装について感想を述べても、その女性にとって不快感がなければ、セクハラではありません。
全く同じ言動をいやらしい顔をした中年オヤジが言った場合、若い女性社員が不快に感じるのならセクハラになるのです。
なんともグレーゾーンの多い規定ではありますが、中年以上の我々は十分気をつける必要があります。

聞き慣れない言葉にSOGIハラというものがありました。
「そじ」ハラと読むらしいんです。
Sexual Orientation Gender Identityの略で、性的指向性自認と訳されます。
イマイチ意味がわかりませんが、LGBTという言葉を使わずにSOGIという言葉を使うことにポイントが有るようです。

LGBTというのも長らく意味がわかりませんでしたが、こちらはLesbian、Gay、Bisexual、Transgenderの略で、直接的でわかりやすいです。
彼らが性的に少数派ですが、国際的に、社会として彼らの生き方を前向きに認めようという動きがあります。
同時に少数派をクローズアップせずに、多数派も含めて性的指向は人それぞれであるということでSOGIという言葉を用いようと世界的に動いているのでしょう。

正直申し上げて、LGBTを差別してはいけないというのは、頭で理解しようとしていますが、心と体はそうはならないです。
そしてセクハラというものが、相手にとって不快に感じれば成り立つのであれば、LGBTを不快に思う人はかなりいると思うのです。

例えば、トランスジェンダーで手術によって男性から女性へ、あるいは女性から男性になった人たちがいますが、彼らが公共のトイレや浴場に行ったりした場合に、全く不快に感じないか?と言われるとどうでしょう。
頭ではわかっているのです。
理解しているのですが、体と心は受け入れられないと思っています。


大変難しい問題ですね。

 

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