悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

キャットウーマン

2004年の映画ですから、もう17年も前の映画になります。
Amazonプライムで見ることが可能です。


ハル・ベリー主演。
キャットウーマンといえば、バットマンに登場するヴィランの一人ですが、巨悪ではなく、気まぐれな悪党。
まさにネコなんですね。

この映画でもキャットウーマンは自由に生きるという事を選び、誰にも従わずに自分の意志で生き抜きます。

 

 


あらすじ

大手化粧品会社であるヘデア社で広告を手掛けるデザイナーのペイシェンスは、真面目で優しい女性です。
理不尽な会社勤めにも、ただただ辛抱しながら働いています。

ある日、彼女の前に現れたネコが、住んでいる高層アパートの上に迷い込みます。
ネコを助けてあげようとペイシェンスは窓から身を乗り出しますが、それをしたから見ていたのは警察官のトム・ローンでした。
トムは自殺をしようとしている女性と勘違いしたのですが、事故なく彼女を救出できました。
そんな縁から、出会った二人。
ペイシェンスは地味で恋には奥手でしたが、友人のサリーからはイケメンのトムと付き合うようにプッシュされます。
トムとペイシェンスは仲良くなっていきます。

彼との出会いのきっかけをつくった迷い猫には持ち主がいました。
猫好きでたくさんの猫を飼っています。
ペイシェンスのアパートに迷い込んだのはエジプシャン・マウというネコで、そのネコには不思議な力があることを飼い主はペイシェンスに伝えるのでした。

そんな中、会社で不審な話を聞いてしまうペイシェンス。
どうやらヘデア社が力を入れている主力の化粧品「ビューリン」には常習性があり、また長期間使用を続けると副作用があることがわかっており、開発者はこの商品の販売を中止するように求めます。
この商品を推し進める者によって開発者は殺され、死体を発見したペイシェンスも殺されそうになります。
そして逃げ込んだところは工場でした。
彼女は排水と一緒に流されてしまいます。

気づいたときには彼女は猫に囲まれていました。
自身でもどうにもならない衝動があり、同時にしなやかで俊敏な動きを身につけているのでした。

ペイシェンスは会社で社長から激しく罵られます。
今までのペイシェンスなら口答えなどするはずもないのですが、社長に対して堂々と渡り合い、クビになってしまいます。

ペイシェンスはエジプシャン・マウの飼い主に会います。
飼い主はペイシェンスに「あなたは一度死んで、キャットウーマンとして生まれ変わった」ということを告げるのです。

彼女は問題になっている化粧品「ビューリン」を巡ってのスキャンダルを突き止めようとしますが、逆に警察に捕まってしまいます。
状況は最悪でした。
社長のジョージは殺され、その犯人とされているのでした。
すべての状況は彼女が犯人であることを示すことばかりで、恋人のトムも彼女をかばうことはできません。
ペイシェンスは留置場に入れられています。

キャットウーマンの能力を使って、留置場を抜け出し、裏で操っていたのは、新しい社長に収まったローレルでした。
彼女の手下たちを倒し、彼女も追い詰めました。
高いビルの上から落ちそうになったローレルに手を差し伸べるキャットウーマンでしたが、ローレルは落下し死んでしまいます。
一連の騒動を見守っていたのは、恋人のトムでした。
彼は「キャットウーマンはいない。留置場に戻っていれば何事もなかったことになる」と告げます。
彼女は自由なキャットウーマンとしてトムとは別れて行生きていくのでした。

 

バットマン作品とは別物

キャットウーマンといえば、バットマンのシリーズで有名ですが、この映画ではバットマンは全く登場しませんし、映画の舞台となる場所もゴッサム・シティかどうかも定かではありません。

最近の作品では「ダークナイトライジング」でアン・ハサウェイが演じていましたので、そちらの印象が圧倒的に強いでしょう。

 

tails-of-devil.hatenablog.com

 


私はバットマンゲームに登場しているキャットウーマンのイメージが強いのですが、この作品のキャットウーマンが一番セクシー路線と言えそうです。

 

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バットマンシリーズに登場するキャットウーマンとは別に単独の作品として楽しんだほうが良いでしょう。


駄作の評価

ハル・ベリーと言う女優を主演に据え、適役にはシャロン・ストーンと言う女優を使っているため、期待感が高まりますが、興行的には大失敗した映画です。
何よりも主演のハル・ベリー自身がこの映画の内容について疑問を呈しているくらいですからね。

キャットウーマンという役柄は本来とても魅力があるのです。
ヴィランでも良いですし、ダークヒーローでも良いのですが、中途半端はいけない。

この映画でのキャットウーマンはダークヒーローの立ち位置ですが、ヒーローというのはあまりに弱く、戦うべき相手も巨悪と言うには普通すぎて、ヒーローにふさわしくないものでした。

演じているハル・ベリーはもちろんですし、シャロン・ストーンも貫禄のある演技をしているので、ファンにとっては不満はないですが、見どころがハル・ベリーの大胆な衣装くらいしか話題にならないというほどの、押しが弱い映画ですね。

私は公開後、割と早い段階で映画を見たのですが、完全にストーリーを忘れてしまっているくらいに引っかかるところがなかったです。
まあ、ブログなどに書いていないからと言うのもあるとは思います。

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