お金って欲しいけれど、欲しいと願って、どこかから降って来るわけでもない。
お金はとっても寂しがりやで、一人ぼっちでいることが嫌いだから、たくさんあるところに集まろうとするらしい。
ビンボーな人はお金を見つけると、すぐに使ってしまう。
あるいはまだ手に入らないお金の使いみちをすでに決めてしまっていたりする。
ビンボーな人のもとにいても、おカネにとっては寂しい思いしかできないのである。
お金はますますビンボーな人から逃げていくわけである。
かくいう私もお金は欲しい。
お金の性質をすべて見切った人間でもない。
「お金で魂は売らない!」と言ってみたところで、目の前に大量のお金を積まれたら、魂まで売ってしまうかも知れないような意思の弱い人間である。
お金について、じっくり考えてみたことがあるか?
改めて聞いてみると、
「そんなもの、毎日考えているわい!」と怒られそうな気もするし、
「カネは天下のまわりもの」とサバサバした人もいる。
金をありがたがる人間を「守銭奴」と蔑む人もいる。
では、もう一度考えてみる。
お金ってなんだろうと。
お金を手に入れる方法
稼ぐ
盗む
もらう
借りる
殖やす
稼ぐと盗むの間にあるものは?
違いがあるようで、それほどない気もしないでもない。
人の役に立って、その対価として得られるお金を「稼ぐ」ということにしたい。
「盗む」はその反対と定義してもよかろう。
役に立つ仕事と役に立たない仕事?
「稼ぐ」というのが、世の中に必要な仕事をすることで得られるお金。
一方、「盗む」というのは、人が持っているお金を奪うこと。
ひいては人の幸福をも奪うこと、あるいはそれに加担することと言える。
では「もらう」は?
人からお金が移転することは盗むとは変わらないが・・・
人を不幸にしないが、平均的な所得以下の人が、平均的な生活をするために、富める人からもらったお金を分配してもらうこと。
「借りる」というのも、人からお金が移転することに変わりないが、返す必要がある。約束事でもある。
では、「殖やす」は?
銀行に預けておくと金利がつく。
さらに、より利回りの高い預け先においておくと、より高い金利が入る。運用と言われるもの。
「稼ぐ」と「盗む」と「もらう」がその手段によって違いはあるが、お金を得るための方法であるのはすぐにわかること。
「借りる」と「殖やす」は全然別なようで、実はつながっている。
「借りる」ことには金利がかかる。
将来得られるお金を先に手にすることで、必要なお金を今すぐ手に入れることができる。
そのために必要なお金が利子(金利)。
時間というものに対するお金とも言いかえられる。
「殖やす」も同様。
今あるお金を将来利用するために、回すことにより、増えるという仕組み。つまり、これも時間というものに対するお金である。
「借りる」と「殖やす」は表裏の関係。
ここまでは誰でも考えればわかること。
現在の金利水準はとても低い。
100万円預けても銀行の定期預金で年利0.1%もない。0.01%程度である。
つまり1年間100万円のお金を預けていても、たったの100円にしかならない。
コンビニでATMでキャッシュを下ろすときの手数料にもならないのである。
ふざけんなという気持ちが湧いても当たり前。
では、借りるときは?
優良な銀行のローンでも年利2~3%である。
え?預けるときにはタダ同然なのにね。
それ以上に不可解なのは高利貸し。
年利7%~14%くらいが普通。
闇金となると、トイチ(10日で1割)だったりする。
なぜこんな馬鹿なことが起こるのか?
人間は合理的な判断ができるようで、全く合理的な判断ができていない証拠でもある。
運用だってそうである。
銀行に預けておけば、リスクはない。
元本保証。
ただし、「雀の涙」も失礼なほどの金利しかつかない。
そして運用益を求めると、リスクというものが必ずセットで付いてくる。
しかしそれも考え方。
元本保証があるものの、銀行に塩漬けしているお金の価値が果たしてずっと同じだけあるのかどうか。
100万円を年利3%で運用した人から見れば、機会損失を3万円失っているわけである。
1年間という時間を自分のお金に働かせて得られたお金が100円と3万円では銀行に預けている事自体が損失とも言える。
また、1年後の100万円の価値が同じであれば、仮に金利が100円であっても、それをありがたいと思う人はいる。
つまりインフレがないという前提。
物の価値が上がり、お金の価値が下がってしまう状態をインフレというが、100円の缶ジュースが130円になったということは、3割ものインフレが進んだということになる。
あるいはポテトチップが同じ値段だが、内容量が10%少なくなっていれば、それもインフレである。
高利回り商品はいくらでもある。
ただし、リスクは果てしなく高くなる。
あまりにも高い利回り商品はありえない。
この時代に年利10%やら30%やらうたっている金融商品は「怪しい」と思って間違いない。
まあ、早い話が「詐欺」である。
お金の役割
価値の交換
決済の手段
価値の貯蔵
これらのお金の役割があり、経済が回っていく。
経済の成長にはお金は不可欠な役割。
だからお金は経済にとっての血液のようなものと言われる。
繁盛している店も、お金がないと潰れる。
お客様にたくさん売れて喜ばれていても、掛売りばかりで、現金がなく、運転資金がなければ、商売を継続することはできない。
経済成長とお金の関係
経済成長に欠かせないお金だが、経済成長よりも投資による収益のほうがスピードが早い。
つまり、投資家はよりお金持ちになる仕組みを持っている。
お金持ちがますますお金持ちになるというのはそういうこと。
生活するのに精一杯の人にとっては、投資する余力がない。
働いて稼いだお金は消費で消えてしまい、いつまでたってもお金持ちにはなれない。
それどころか、働けなくなったらそこで試合終了。
(そのための社会保障があるのだが)
まずはそういう生活からの脱出が必要。
一方のお金持ちは、投資をする。
投資はお金を生み、その生まれたお金がますますお金を生んでいく。
もちろん一定のリスクはあるが、広く分散することでそのリスクを押さえることができる。
欲の皮が突っ張ることなく、冷静に判断すれば、金持ちはますます金持ちにならざるを得ない。
つまり貧富の差は必ず生まれる。
一方、先に述べた借りるときの金利が預けたときの金利よりも「はるかに」高いのは高い金利でも借りる人がいるから。
需要と供給の原則。
借りたい人は「冷静に判断できていない」ので、法外な金利をふっかけられても借りるのである。
ビンボーな人が永遠に金持ちになることはない。
ビンボーから脱出するためにはどうするのか?
種になるお金をとりあえずは貯めること。
その種を元に増やしていく。
もちろん同時に一番の資本である自分を最大限に活用して稼ぐことも重要。
お金持ちになるためには
日本人は、お金をたくさん扱うことを汚いものとして長らく教えられてきた。
稼ぐことを「悪」と考えている間は、お金持ちに離れない。
お金持ちは「お金」が大好きである。
そしてお金をとても大切に扱う。
だから、お金から愛される。
お金持ちになるにはお金から愛されなくてはならない。
お金持ちになるためには、お金を殖やす仕組みを作らなければならない。
お金持ちになるためには、「投資」することが大事。
お金持ちになるためには、人のためになる仕事で「稼ぐ」ことが大切。
そして「稼ぐ」ことはとても素晴らしいことである。
「稼ぐ」ことに誇りを持つことである。
消費=価値
浪費<価値
投資>価値
生活のための消費は必要なため、避けられないが、価値の低い浪費はやめること。
そして価値を高めるための投資を行うこと。
お金に愛されよう。
お金を大切に使用
お金の使い方は、浪費から投資へシフトしよう
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