なんだかんだと言いながら、ついつい見てしまう。
すでに40年くらい前の映画になるので少しふるさを感じるが、やはり良い作品は色褪せない。
パラサイト 半地下の家族
次は元旦になるので、金曜ロードショーはお休みか。
正月番組は嫌いなので多分あまり見ないだろう。
そもそも正月が仕事になる可能性もあるし。
で次の金曜ロードショーにはアジア初のアカデミー賞受賞作となった「パラサイト 半地下の家族」である。
ボン・ジュノ監督。
「グエムル-漢江の怪物-」
「殺人の追憶」
「オクジャ」
という作品は見た。
どれも見応えはあるが、やはり「パラサイト 半地下の住人」が一番刺激的な作品。
前半はブラックジョークがつまったコメディ。
後半はブラックジョークからホラーになる映画。
貧富の差、格差社会を「高台に住むお金持ち」と「半地下に住む貧困家族」との対比によって、見事に描ききっているというところが評価された作品。
|
あらすじ
キム一家は4人家族で貧乏な半地下の住まいに住んでいる。
4人とも失業しており、生活苦で、住環境は劣悪である。
そんなキム家の長男ギウには友人がおり、彼は金持ちの娘の家庭教師をしていた。
自身が海外留学に行くので、その家庭教師をギウに託す。
ギウは、大学こそ行っていないが、受験は何度もチャレンジしており、ある意味そこらの大学生よりも受験対策はバッチリ。
彼は金持ちのパク家の娘の家庭教師となり、気に入られることになる。
そしてそのパク家には、幼い長男がいた。
落ち着きがなく変わった子供だったが、母親は息子には絵の才能があると信じている。
ギウは、美術大学に知り合いがおり、またカウンセラーも兼ねていると、幼い息子の絵の先生として推薦する。
ギウの紹介した美大の先生はギウの妹のギジョンである。
ギジョンも気に入られ、パク家に入り込むことになる。
パク家には住み込みの家政婦と専属の運転手がいたが、それぞれキム家の陰謀により追放することに成功する。
運転手として雇われることになった父のギテク。
家政婦として入り込むことになった母親のチュンスクである。
もはやパク家はキム家のペースで動いていることになるが・・・。
この辺りまではお笑い要素、ブラックユーモアたっぷりの映画。
この先の展開は見てのお楽しみにしてくことにしよう。
評価は色々あると思うが、アカデミー賞受賞作品である。
地上波初登場ということもあり、正月明けには多くの方が見ることになるだろう。
お楽しみに~
キャスト
まずは、キム一家
父親ギテク
温厚な人柄。
計画性がなく、無計画こそ一番良いと言い切る、なんだかわけのわからない(無責任な)親父さん。
一家が貧しいのはやはり父親である彼の責任が大きいと思うが、あまり気にしていない様子。
演じているのはソン・ガンホ。韓国映画界きっての演技派俳優。
母親チュンスク
大阪のおばちゃんを連想させるバイタリティあふれるお母ちゃん。
演じる女優はチャン・ヘジン。
あの「愛の不時着」でダンの母を演じていた面白い人。
しっかりした演技です。
「愛の不時着」では、北朝鮮の富裕層の代表でしたが、今回は貧困層の代表としての演技
アクの強いおばちゃん役はまさにハマリ役か?
長男ギウ
ひょろりと頼りなさそうに見えるものの、大変頭の良い長男。
お金がない為もあるのか、大学には進学できず。
友人から「石」をもらい、富裕層の家庭教師の依頼を受けることからこの物語は動き出す。
チェ・ウシクという俳優。
181センチの長身なのだが、ひ弱な感じ。
イケメンには見えないタイプで飄々とした感じ。
この映画の主役になるのだろう。
ちなみに彼の友人役をしたのが「梨泰院クラス」の主演パク・セロイを演じていたパク・ソジュン。
短い出演シーンだが、印象的なセリフがあった。
「あの家の奥さんはシンプルなんだ。ヤングアンドシンプル。とてもいい人だ。俺にとっては。」
なんとも微妙な~。
吹き替えはおそらく神木隆之介さんがあたるようだ。
長女ギジョン
彼女も大学には行っていない。
美大を目指しているところ。
各種の証明書を偽造するなどの腕前もっている。
そして人を騙す能力にも長けている。
パク・ソダムという女優さん。
パク家
IT企業のオーナー経営者であるパク家は富裕層として高台に豪邸を構えている。
主 ドンイク
経営者でもあるため多忙な日々を過ごしている。
美しい奥さんには頭が上がらない所がある。
お金に関しては非常に寛容。
家事が全くダメな妻を愛している。
富豪であり、イケメン。
そして何から何までスマートという感じの、ちょっと庶民の感覚がわからないタイプを演じている。
イ・ソンギュンさんという俳優。
奥様 ヨンギョ
とても美しいお金持ちのマダム。
家政婦がいるので苦手な家事は任せっぱなし。
子供の教育に関しては惜しみなく投資をする(散財する?)などの母性はあるが、世間ずれしていないため、恐ろしいほど簡単に騙されてしまう。
チョ・ヨジョンという大変美しい女優さん。
長女ダヘ
彼女の家庭教師になることがこの物語の出発点。
有名大学への受験のために、若くて優秀な家庭教師をつけてもらっている。
親に似ているのかダヘも脇が甘いタイプ。
惚れやすい?
チョン・ジソという女優が演じている。
長男ダソン
インディアンの格好で部屋中を走り回っている少年。
落ち着きがない。
長女のダヘとは歳が離れた弟。
わけのわからない絵を描いているが、母のヨンギョは息子に絵画の才能があると思いこんでいる。
家政婦
ずっと住み込みで働いている家政婦。
料理の腕は確かで、奥様にもご主人にも信頼されている。
しかし~。
家政婦の夫
住み込みの家政婦に夫がいるってどういう事?
それは見てのお楽しみ。
映画の後半に登場してくる。
演じているのはパク・ミョンフンという俳優さん。
「愛の不時着」でダンのおじさん、ダンの母親の弟役をしていた人。
面白い映画だと思う。
切り口が斬新というか、展開が斬新というか。
時間が合えば間違いなくもう一度見るだろうと思うね。