悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

バブルの時代

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急にバブルの時代を話そうと思う。

9年ほど前に書いたブログを偶然見つけて、そういやそんな本読んだかな?と思いつつ、バブル時代を思い出した。

 

 

随分と昔の記事である。 
この本を読むきっかけがおちゃらけ社会派ブロガーの巨匠ちきりんさんである。
影響の受けやすい私は、ちきりんさんの本も何冊か読んでいるが、ブログ内でオススメにあったこの本を読んだのだ。

で、思ったのだが、私はそれほどバブルにまみれていなかったということ。

そう、あんまりいい思い出がないのである。

確かに大学を卒業して3年目でボーナスが立った(→札束1つという意味らしい。)
とか、タクシーで一万円とか当たり前だった時代らしい。

その次代に生きていたのに、なぜこんな言い方をするのかと言うと、私はサラリーマンを辞めて家業に入った。

その理由は若い人がいなくなったから。
汚い、危険、格好悪いという3Kの現場である家業は、学生時代からアルバイトをしていたので、私にとっては慣れているが、本当に求人を出しても人が集まらなかった。
ろくでもないやつ以外ね。

で、高校生のアルバイトとかも雇ったりしたが、そこで言われたのが、かなり厳しい言葉。
「きょうび、日当1万円でこんな仕事誰もせえへんで~」と16歳くらいの高校生に言われたのである。

なんとも思い出すだけでも苦い気持ちになる。

「バブルは貧乏人のお祭り」
まさにそのとおりで、貧乏なのにみんな背伸びしていたのである。
給料が上がるものという期待感で散財していたのである。
サラリーマンでも5000万円のローンでマンションを購入というのが普通。
というか、安い物件というものがなかった時代。
投資目的でオープンしていないゴルフ場の会員権を買ったりとか、ごく普通のサラリーマンがしていたのである。
異常な時代だ。

未だにあの頃はよかったと漏らす人もいるらしいが、個人的にはあんな経験はいらない。

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これからどういう時代を迎えるのかわからないが、あの頃、バブルやバブル後のような時代とは人口構成が違うし、日本の世界における地位も違う。
バブルが弾けても日本は経済大国だった。
それがバブルの後遺症を引きずったまま、何も買われなかった日本。
今や経済大国の面影はすっかり霞んでしまっている。
厳しい時代になることは間違いない。

ただ、学生運動、平和、フォークソングといった我々の少し上の世代、段階がほぼ引退し、やっと我々の時代が来ると思って耐えてきた人は、本当に残念。
もう、そういう時代じゃない。

自分で自分の生き方を決めて、力をつけていくしかない。

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