悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

ゴーンガール

昨晩、女房と一緒に見た映画。
映画を見終わった後は興奮冷めやらず、なかなか寝付けず、本日の仕事中に随分と眠かった。

この映画自体、結構評判の作品で以前から女房は見たがっていたようである。
私はホラーとばかり思っていたが、単純なホラー作品とは違ってずっと気持ち悪い怖さがつきまとう。
この映画の評価として男性と女性とでずいぶんと違うようだ。
男性は恐ろしい、怖い、という率直な感想に対し、女性は痛快だという意見もあるようだ。
私と女房でもやっぱり意見が食い違い、女房はそれほど怖さを感じなかったようだが、私は怖くて怖くて仕方がない。
主人公女性の不気味さは今まで見た映画の中でも群を抜いているような気をする。
あんな女性と一緒に暮らすなんて…
とてもできない。

物語は出会いから始まる。
知的で美しい女性、「完璧なエイミー」という小説のモデルとなった彼女。父親が小説家でその本がベストセラー。そんな女性だが、人と交わるのはあまりうまくなさそうな女性。
そんな女性とハンサムな男性ニックとの出会い。
二人は惹かれ合い結婚する。ここまでは普通。
しかし、歯車がずれ始め、ニックは結婚5年目には別れたくて仕方がない状態に。
「完璧なエイミー」を演じ続けないといけないエイミーは離婚は考えにはない。夫にも完璧な夫のふりを求め続けるが、裏切りに気づく。つまりは浮気。
そして殺意になるのなら普通のサスペンスだが、ここからが狂気。自分が失踪することで問題提起し、夫の振りになる状況を作り出し、夫を妻殺しの犯人として仕返しをするという筋書きを立てる。
ハーバード出身の才媛であり、夫よりもはるかに知的で悪質。
しかし、計画通りに行かずに違った方向に進む。
強引に失踪から復帰するために恐ろしい犯行に手を染めるエイミー。もはやバケモノである。
気持ち悪い人がたくさん登場。
まずエイミーの母。気持ち悪い。
そしてエイミーを20年も追い続けたかわいそうな男。やっと自分のものになって自分の好むエイミーを相手に押し付けようとするが、エイミーの殺されてしまう。
考えれば、この男性はエイミーと根本的には同じタイプのような気がする。
違いはエイミーほど残酷ではないという点か。


浮気の男をギャフンと言わせるところが女性にとっては痛快なんだろうけど、こんなサイコパス女性と素敵な結婚生活なんて無理無理。そう考えるのが男性。


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