悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

ゴジラ

現在公開中のハリウッド版ゴジラを見てきた。
やっぱりカネがかかっている作品は見応えが違う。
しかし、期待値が高すぎたのかもしれないが、見終わった後はこんなものか?と思ってしまった。
パシフィック・リムと比べると70点くらいかな。
ゴジラが主人公とは言え、演技をするのは人間。どうしても人間ドラマが中心になる。
そういう意味でパシフィック・リムのようにKAIJUUを見せたい!という製作者の気持ちがストレートに伝わるような作品ではなかった。
もちろんゴジラの造形、敵役のムートなども非常によく出来ている。それに巨大感の演出はさすが。
着ぐるみプラスミニチュアセットではこういう雰囲気は出せない。
まあ、あれはあれで良さもあるのだが…。

敵役であるムートは昆虫系である。そしてオスとメスが存在し、メスの産卵のためにオスが呼び寄せられるという背景がある。
その辺りはなんだかエイリアンぽくもある。
オスは小型だが、空を飛び、メスは巨大で飛べない。腹に卵とたくさん抱えて産卵をする。
餌は核燃料。原子力潜水艦を食べてしまうなどちょっと?なシーンもある。
圧倒的な怪獣の強さの前に人間の無力さを描いている作品。
芹沢博士を演じる渡辺謙が、地球を支配したと思っている人間だが、自然には勝てない、逆らえないという台詞が印象的だった。
以前ゴジラと違って無差別に破壊するゴジラではなく、地上のバランスを保つために現れ、敵を倒すというヒーロー的なエンディング。
コレもどうかとは思うが、ハリウッド的にはそのほうがいいのだろうか。


パシフィック・リムよりもはるかに話題作で、見ても損はないが、インパクトが大きかったのは昨年の夏のパシフィック・リムだと思う。

S.H.モンスターアーツ ゴジラ (2014)

S.H.モンスターアーツ ゴジラ (2014)

こいつの造形は結構良かった。以前のハリウッド版のゴジラは「なんじゃこれ?」という感じで動きも姿もトカゲそのものでファンをガッカリさせたが、今回の作品のゴジラはどう見てもゴジラでしかない。

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