現在公開中のハリウッド版ゴジラを見てきた。
やっぱりカネがかかっている作品は見応えが違う。
しかし、期待値が高すぎたのかもしれないが、見終わった後はこんなものか?と思ってしまった。
パシフィック・リムと比べると70点くらいかな。
ゴジラが主人公とは言え、演技をするのは人間。どうしても人間ドラマが中心になる。
そういう意味でパシフィック・リムのようにKAIJUUを見せたい!という製作者の気持ちがストレートに伝わるような作品ではなかった。
もちろんゴジラの造形、敵役のムートなども非常によく出来ている。それに巨大感の演出はさすが。
着ぐるみプラスミニチュアセットではこういう雰囲気は出せない。
まあ、あれはあれで良さもあるのだが…。
敵役であるムートは昆虫系である。そしてオスとメスが存在し、メスの産卵のためにオスが呼び寄せられるという背景がある。
その辺りはなんだかエイリアンぽくもある。
オスは小型だが、空を飛び、メスは巨大で飛べない。腹に卵とたくさん抱えて産卵をする。
餌は核燃料。原子力潜水艦を食べてしまうなどちょっと?なシーンもある。
圧倒的な怪獣の強さの前に人間の無力さを描いている作品。
芹沢博士を演じる渡辺謙が、地球を支配したと思っている人間だが、自然には勝てない、逆らえないという台詞が印象的だった。
以前ゴジラと違って無差別に破壊するゴジラではなく、地上のバランスを保つために現れ、敵を倒すというヒーロー的なエンディング。
コレもどうかとは思うが、ハリウッド的にはそのほうがいいのだろうか。
パシフィック・リムよりもはるかに話題作で、見ても損はないが、インパクトが大きかったのは昨年の夏のパシフィック・リムだと思う。
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