平成ゴジラ集大成みたいな映画でゴジラ作品の中では見応えはあった。
昭和29年の原作を強く意識した作りになっている。
そして平成シリーズにおいて話の連続性を重視した作りになっているが、平成シリーズでも出来の良い悪いに差が出て、ファンの評価もまちまちである。
概ねこのデストロイアは評価が高いようだが、冒頭の香港での大バレのシーンや東京上陸のシーンなどでは合成はうまく行っているが、その元になる夜景などが香港の日常すぎて緊張感がゼロ。
まあよい。
今回登場したゴジラジュニア。非常に怪獣として格好良く作られていたが、これが前回登場したリトルゴジラの成長した姿とはとても思えない。
何故に前回あんないい加減な造形にしたのだろうか?
いくら子供受け、可愛らしさを前面に出したいからといってもゴジラはゴジラである。まともな成長とは思えない。全くの別物としか思えない。
まあよい。
スーパーXという兵器は格好良くなったのは評価できる。以前の形は兵器として美しくない。
指揮する乗組員の高嶋政宏のみヘルメットをかぶっていないのがおかしい。
まあよい。
大勢の人間が逃げ惑う中わざわざ女性キャスター一人を執拗に追い回す幼体のデストロイア。
エイリアンの影響をもろに受けていると思うが、この映画に必要な演出だったのだろうか。
まあよい。
合体してやられるよりもバラバラになってまとわりついていたほうがゴジラにとっても人間にとってもいやらしい存在だったのに何故に合体してしまうのか不明。
しかも合体、分離が自由にできそうだったのに。
いろんな疑問点があるが、最終的には死んだと思っていたゴジラジュニアが、ゴジラの死んだ後、そのエネルギーを受けて復活し、新しいゴジラとして君臨するというものなんだろう。
ご都合主義にも程がある。
しかし今回のゴジラ映画は見どころが多くて楽しい映画である。
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