悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

日本VSヨルダン 日本代表サッカー

アウェーとはいえ、消化不良感が残る試合だった。
得点は1点のみ。2失点で負けてしまった。
この試合、引き分けでもワールドカップ出場が決まるだけに、観戦する側ものんびりとどこか油断していたのかもしれない。
前半後半共にボールの支配は日本であったが、フィニッシュまで持っていくシーンが少なかった。そして決定的とまでは行かないが、得点を匂わせるシーンがいくつかあった。それらをことごとく生かせず、まるでかつての日本代表のような試合展開だった。
一方0-0出迎えた前半ロスタイムに相手のCKから失点。これもかつての日本代表みたいなシーンである。
後半の2失点目は追いつくために前目に出ていたところをカウンター。とは言え、左サイドの酒井高徳が奪われたボールからゴール前に突破を図る。CBの吉田が1対1で振り切られて決められた。これには愕然とさせられた。相手のスピード、フィジカルの強さがあったにせよCBが1対1であっけなく振り切られてしまうというのは情けなさすぎる。前半から右サイドをドリブルで突破されたりと個人技による強引な突破に対して対処できていないなど不安があるディフェンス。
一方攻撃は綺麗な形を求めているのか、膠着を打開しようとするためにミドルシュートや個人技での突破などは見られず。
2失点後、ヨルダンの気の緩みもあり、清武からの絶妙のパスから香川が抜けだしてゴール。鮮やかだった。本田不在の中、香川が本来希望しているポジションである司令塔として出場。試合を組み立てる役割に徹していたが、ここは香川らしい動きでパスを受けてのフィニッシャーとしての真価を発揮。そのすぐ後に内田がPKを得る。日本は同点のチャンスで、ムードは盛り上がってきたが、遠藤が決めきれず。PK自体は良かったが、キーパーが見事なセーブだった。
ともあれ、試合後の香川のコメントにあるように、もっと得点を多くとって勝てる試合だったというのが正直なところだろう。

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