悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

コンフェデレーションズカップ全敗

すでにコンフェデレーションズカップは全敗で終わってしまった。
出発前は選手たちの力強い声を聞いて少しは期待したものだが、勝てなかった。
実力から行けば3連敗は順当とも言えるが、負け方がひどいのかもしれない。なんといっても9失点である。
3試合で9失点というのはサッカーではボロボロの状態。まさにザルの如き守備である。
アジアではパスを回し、相手を崩しての得点で世界でも同じスタイルで戦ったことは評価できる。
しかし中盤が強いブラジルでは本田以外にキープできる選手がおらず、形を作れなかった。
イタリア戦ではブラジル戦と違ってモチベーションが高く、非常にいい攻めを見せた。また中盤でのチェックも速く、支配率でも圧倒していた。
しかし結局は守備の崩壊で大量失点で敗退。しかも防げる点であり、不注意による失点といえる。
失点の時間帯も問題で、前半後半の開始時間帯と終了間際。集中力が途切れる所でキッチリとやられている。
攻撃陣はキレキレな動きを見せた香川と守備に攻撃に幅広い運動量を魅せつけた岡崎がやはり目立っていた。
前田、本田は前線から相手を追いかけて良い守備をしていたと思うが、ボランチと最終ラインが弱かった。
特に左サイドの長友がひどかったように思う。
もともと運動量でカバーするタイプである、小さい体ながらガシガシと相手と競り合うのが魅力。しかし怪我したためかプレーに迫力がなく、運動量も少ないように感じた。特に守備面では今野の足を引っ張っていたように感じる。
その今野もパスミスからの失点などもあり、またもう一人のセンターバック吉田は無様な姿を魅せつけた。
お調子者でチームの最年少ということもあってムードメーカーなのかもしれないが、あの守備を見てしまうと一度代表を外して反省してもらうほうがいいのではないかとも思う。
遠藤もめっきり運動量が落ちたように思う。長谷部は献身的に守備をしていたように思うが、警告が多すぎる。まあボランチというポジションは仕方ないところがあるが。この二人以外に頼りになるボランチがいない。レギュラー陣と変わらない控えがいれば、もっと前半からアグレッシブに飛ばしても交代ということも考えられるが、今の二人に代えるにはちょっと控えは心もとない。今から育てても間に合わないし、候補となる人間もいない。
センターバックに芯となる人間がいれば、今野をボランチというのもいいかとも思ったが、守備的なボランチなら細貝で十分という気もする。
一番いいのは本田のボランチと思うが、そうなると前線でキープしつつ、攻撃の核となる選手がいない。香川がトップ下でも良いが、そうなると香川の役割をする人間がいない。
攻撃MFは本田、香川、清武、乾、岡崎(FW)というあたり人はいる。この中で守備的にも強いのは本田のみ。岡崎の運動量も評価できると思うが、そうなってくると、清武、乾という才能を使えない。
なかなか難しいものだ。

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