悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

撮り鉄

という言葉が最近良くネットや新聞で見られるようになった。
鉄道撮影の略称だが、マナーの悪さでかなりの悪評である。
オタクというディープな世界では鉄道マニアも相当な強者揃いで、自分の興味のあることに対しては妥協しないという点でオタク度はかなり高いらしい。
私も子供の頃は鉄道が好きで、切符やスタンプの収集を友人としたものだ。写真もとったことがある。
ホームから身を乗り出したり、他の客の迷惑になるような行為が目立つ。鉄道という大量輸送のための公共性の高い乗り物、場所で個人の趣味を優先するために周りの迷惑を顧みないというのは許されることではない。
テレビで下北沢駅の地下化によって踏切がなくなるというニュースをしていた。開かずの踏切として有名だったらしい。便利にはなる。撮り鉄たちはやはり集まり、記念に最終列車を撮影したり、地下化の始発列車を待ち受けたりしていた。とりあえずなんでも記念になるということらしい。趣味の世界とはいえ、よくわからない。
関西でも京阪電車テレビカーが今月で廃止されるとかで多くの撮り鉄たちが集まっているようだ。テレビカーには少し思い出があるが、この時代には不要なものなのだろう。

昨日の日本橋ストリートフェスタコスプレイヤーたちといい、撮り鉄たちといい、考えてみればすごいエネルギーである。これだけエネルギーがあればいろんなことに生かせそうにも思うが、彼らに共通なのは自分の興味のあることに対してはという前提である。そう人間とは好きなものに対しては他の欲求よりも率先して行動を支配し、力も湧き出てくくるものらしい。
こういう人間の特性をうまく利用しているのが、社員教育や宗教などの洗脳なのかも?とちらりと頭をかすめていく。

Copyright ©悪魔の尻尾 All rights reserved.